私がコーチングの仕事をやると決めた

理由のひとつに

「フィードバックをもらえたから成長できた」

という経験があるから

 

10年間管理職として第一線で働いた企業での

ある出来事

 

責任者のポジションに昇格したての頃の私は、

きっとものすごく張り切っていたんだと思う

 

周囲からいきなり相談を受けるようになったり、

判断やアドバイスを求められたり、

外部との交渉事が増えたりと、

内心

「もうキャパオーバーだよ...」と思いながらも

周囲に悟られないように、一日一日を乗り切る

のに必死だった

 

日々の仕事をこなし、新しい仕事を覚え、

プライベートの時間もすべて仕事に捧げ、

寝ても覚めても仕事のことばかり考え、

走って、走って、走って、1ヶ月過ぎた頃、

ある日、超ベテランの一人のスタッフから

言われた一言

 

「あなたが責任者になってから人が辞めますよね」

 

「.....................。」

 

衝撃の言葉すぎて、何も言えなかった私

 

その夜、帰宅して、ベッドに入ってからも

彼女の言葉が頭の中を何度も何度も繰り返す

 

体は疲労困憊のはずなのに、ほとんど眠れなかった

 

(でも、あのスタッフが辞めるのは、半年前から

決まっていたはずだよね。

あのスタッフは産休に入ったんだから辞めた訳じゃ

ないし...)

なんて、自分を正当化しようとする言い訳をしながらも、

どうして彼女が私にそう言わざるを得ない環境まで

気付けなかったのか、思い出し、考えてみた

 

確かに私が責任者になった月に、数人のスタッフが

職場を離れていた

その理由がどうであれ、人員が減ったために、

残ったスタッフに業務の負担が増えることに対し、

きちんとフォローできていなかった私

 

自分の能力を責任者のレベルに追いつかせることに

必死で、周りが全く見えていなかったことに

ひらすた反省した夜

 

 

そして、反省の夜、心に決めた「人材」に対する軸

 

・仕事内容を理由に辞めるスタッフをゼロにする

・退職後、会社の前を「負」の気持ちで通るような

 仕事をさせない

・もし将来「転職」を選択したとしても、本人が

 自信を持ち、企業にも認めてもらえる経歴をつくる

 

これが10年間、私の管理職として持ち続けたポリシー

 

 

 

 

「あなたが責任者になってから人が辞めますよね」

 

あの時、彼女の強烈なフィードバックがなかったら

決められなかったかもしれない軸

 

今は素直にそのフィードバックに感謝できている

 

 

自分のためにも、一緒に働く部下や同僚のためにも

絶対に必要なのが、適切なフィードバック

 

効果的なフィードバックの仕方

部下が自発的に動けるようになるフィードバック

フィードバックが飛び交う環境作り

 

 

成長に繋がるフィードバック

 

日々のフィードバックの積み重ねは

1ヶ月後、1年後、10年後...

想像以上の成長と、結果をもたらすのは

間違いない

 

 

フィードバック、一緒に学んでみませんか?