
下腿骨間膜は脛・腓骨を連結する線維膜です。脛腓骨の連結には、3つの機関があり、骨関節面での脛腓関節、靭帯による脛腓靭帯結合、そして、下腿骨間膜の作用があります。
下腿骨間膜前面には前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋、後面には後脛骨筋が起始します。
骨間膜であるため、筋のように活動するわけではありませんが、付着する上記の筋の硬結や柔軟性の低下に脛腓骨の動きが大きく左右される機関でもあります。
距腿関節底・背屈動作を例に考えます。
底背屈動作には脛腓骨の間で骨の動きが生じます。
距腿関節背屈に際し、腓骨は開排・拳上・内旋が起こり、
底屈動作ではその反対の動きとなります。
この腓骨の動きは、
距腿関節内のAnkle moticeにおける距骨の動きに大きく関与します。
腓骨に付着する長腓骨筋・長母趾屈筋・後脛骨筋により腓骨を引き下げ、Ankle moticeを深くしています。
つまり、この腓骨の動きにより底背屈動作を可能にし、距腿関節の適合性を得ています。
そのため、下腿骨間膜に付着する筋の影響を大きく受けます。
前面・後面に付着する筋を挙げましたが、距腿関節や足趾をコントロールする主要な筋です。
筋の柔軟性低下や筋緊張により、
↓
骨間膜の動きが制限
↓
腓骨の動きも制限
↓
距腿関節の可動域制限
につながることが想像できるかと思います。
構造上、骨間膜をダイレクトに触れてアプローチすることはできませんが、上記筋が十分に機能していることは重要であるとともに、臨床でよく問題となる背屈制限の一因子として捉えておく必要があると思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。