実家で飼っていた

愛犬ラブが死にました。




病弱で

毎年毎年、冬になると病院にお世話になっていて

毎年毎年、春を迎えられることが幸せで。




でも今年はいつもと違ってた。




ここ3週間ちょっと

東京と実家を行ったり来たりで

看病して。

仕事を実家に持ち込み・・・

実家から仕事場に向かい・・・



できるだけ、一緒にいようと。





もう一度、
散歩に行きたかったねぇ。

大きな犬に吠えられて、
笑いながら一緒に逃げたりしたねぇ。




まだ、家の中には、

いたるところにラブがいて



私はどうしていいのか

わからない



ラブのおもちゃ

ラブのおやつ

ラブのタオル

ラブのブラシ



階段にも

廊下にも

カーテンの陰にも

ラブが見える






ラブの匂い




ここんとこずっと

すごいいっぱいの薬と

通院と

注射と





がんばった

がんばった



バカラブ、がんばった。




静かに

眠るように

息をひきとり





雪がふりました。




$長山左斗子・ダチョウ3号の blog-090702_1129~010001.jpg


『散歩』


散歩に行こう
桜は散ってしまったけれど
散歩に行こう
だって私
桜が見たい訳じゃない
ガルルルル
晴れた日はいいことが待ち伏せしてる



朝から降ってた雨があがった

どんどん青空が広がっていく

晴れていく
晴れていく
晴れていく


「晴れたらいいことがやってくる」


散歩に行こう
病み上がりのラブを連れて

桜は散ってしまったけれど
緑色がなんてきれい
そう、君の出番だ

向かい風
穏やかに迎え撃つ

水溜り
飛び越えろ
飛び越えられなかったら
濡れてしまえ


ラブは風に目を細め
さっそうと歩く
わき見もせずに
首輪に付けた花が揺れる

来年も歩こう
来年もこの季節を迎えよう
雨上がりのこの道を
一緒に歩こう


晴れた日は浮かれぽんちになる
だっていいことがあるに違いないから

晴れた日は浮かれぽんちになる
浮かれぽんちで空っぽな青空

晴れた晴れた

天晴れ天晴れ

かっぽれかっぽれ

散歩に行こう
君と一緒に