いよいよ結果の日、3度目の通院です。

私は勝手に「アルコール性認知症」であろうと判断し、先生に今後の治療方針はどうなるのか?
断酒会とか紹介してもらえるのか?など、診察の際に聞く事を、1人シュミレーションをしながら呼ばれるのを待っていました。

診察室に入ると、やや早口で先生は話し始めました。
「まず…採血の結果ですが、甲状腺、ビタミンB1も問題はありません、ですのでアルコール性認知症ではありません…。」

(そうなんだ…。じゃあいったい何の病気なの?)

「MRIの結果も、脳の萎縮は見られませんが…スペクト検査の結果が、後部帯状回、頭頂葉の血流が非常に悪いです。最初に問診したMMSEの結果と総合判断して、ご主人の病名は若年性アルツハイマー型認症と判断します。お酒は問題無いですよ。」

「えっ?アルツハイマーですか?」
あまりにも予想外の結果に、私は大きな声で聞き返してしまいました。

夫は…というと、先生が最後に言った「お酒は問題無いですよ。」の言葉を聞いて、なんと笑顔を向けていました。
(笑ってる場合じゃないんだけど…。)と思いましたが、ここで喧嘩する訳にいかないので、とにかく冷静になろうと、真っ白になった頭を元に戻そうと必死でした。

「先生、先程脳の萎縮はみられないと言ってましたが、アルツハイマーは脳の萎縮も検査の判断になるのではないでしょうか?」
精一杯の質問でした。

先生からは「若い方のアルツハイマーでは、脳の萎縮がみられない場合も多くあります。」
と、とても冷静に答えを返されました。

その後、今後の治療について、ここで経過治療は大学病院だから出来ないので、かかりつけ医で薬をもらう様に指示を受けました。
いろいろと困る事もあるだろうからと、その日のうちに大学病院内の相談センターの予約を、先生がその場で取ってくれて、私達は診察室を出ました。

そのまま何も考えられない状態で、相談センターに向かいました。