兄貴から連絡がきた
兄貴
「お茶の件は娘たちに矛先が向くかも
知れないから どんぶりのゴハンについて
粉みたいのが掛かってるんだけど知ってる?ってオヤジに聞いたけど 『俺がメシなんかいじるわけないだろ』ってしらばっくれてたよ」
猫
「結局 白い粉の正体は分かったの?」
兄貴
「分からない ゴハンは捨てちゃったし
お茶のは溶けてたし だから家中の洗剤やら防虫剤やら 母ちゃんが使ってた雑草枯らす薬とか 口に入ってヤバイ物は全部俺の部屋に片付けた」
猫
「これからどうすんの? 場合に寄っちゃ娘たちは実家から出すよ」
兄貴
「その前に嫁がオヤジとは もう暮らせないって言い出してる 限界だって…」
猫
「2人で実家出るのか? 長男には話したの?」
兄貴
「話してない あいつはオヤジとここにいるだろ 金がないんだから」
猫
「なんでもいいけど 決まったら即行連絡くれよ」
兄貴
「分かった 体 大変なときに悪いな…」
って 話し終わったんだけど
娘たちは夏までには実家でる予定組んでたし あとは兄貴の嫁さん次第かな
1階にLDKがあるんだけど 2階にも兄貴夫婦の部屋にミニキッチンがあって 食い物はそこで管理してるらしい
オヤジは何をしたいのか?
誰が実家に残り 土地と家を継ぐのか?
そして あの謎の白い粉の正体は?
俺はガンサバイバーだが
東京の実家では本当のサバイバルが
始まろうとしている…