薔薇は5月と10月は香り高い気がする。


今朝開いた🎵
廻りに 家来の蕾が囲んで待ってる。
青息吐息の幹だけど、時が来れば咲いてくれる。


薔薇の時期になると思い出す友がいる。
広島県に住んでいた。

出会ったのがその頃だったのか、足繁くご自宅に伺い 夕食を共にし、また当方にもお立ち寄りくださった。

和室の食堂には、クリームシャーベットのような色合いの薔薇がいつも溢れていた。
食堂の向こうにはご両親が控えていた。

こちらの住まい。
階段を登ってくる片手はいつも薔薇の花束を抱えてくれていた。
片手は杖だ。

彼女が滞在する間、下の駐車場には彼(?お付き合いのかた?、婚約者?、ただの友?)が何時間でも静かに待っていた。

気づくのはお見送りする時。

心満たされるような会話だった気がする。
心の美しい人だった。
考え方は合理的な持ち主。
人として非の打ち所がなかった。

車の事故、助手席に座っていたらしい。
一年以上何もなかったそうだ。

人は信じるべきものだ、が揺るがなかった。

鑑定が色々輻輳すると思い出す。

三~四年して「あなたの足元の灯火になりたい」と、彼女にプロボーズ。
40歳と27歳であった。
彼は銀行マンとしてまだ駆け出しの部類。
若武者、静かな闘志がふうわり包んでいた。

二人とも
黙して語らないが、
「この世は愛で満たされるべきもの」とする敬虔なクリスチャンだった。


もうひとつ香りかぐわしいこの色も開いた🎵。
樹齢40年。
同時に咲くなんて、友のことを思い出すではないか。

人は人からの影響でしか変われないことが殆どですね。
なんと爽やかな5月でしょう。