魂の切り離しの話を聞いた…

ミカエルはミサとジャンヌの魂を切り離し完全体となる…

全て憶測だが… ダンテ リリー メフィスト全員が否定を口にしなかった…

それならば俺野とる行動はたった一つ…




「俺は行く…」

「行くって マサキ‼ ミサが言いだした事なのよ‼」

「関係ない… 俺はミサを連れて帰る…」

「関係ないって… 同じ事になったらどうするの?」

「ミカエルを斬ればいい…」

雑な答えだ… その場しのぎにもなっていない…

「… ダンテ並みね 頭悪いわよマサキ」

ダンテが一瞬反応した… 

「メフィスト‼」

リリーが突然叫んだ…

「心得ております…」

「報酬は最高の物を上げるわ…」

「命に代えても有益な情報を 必ずお約束します」

「今すぐ行って‼」

「かしこまりました‼」

メフィストは消えた

「リリー…」

「一人では行かせないわ けど 敵を知らなければダメ」

「ありがとう… 」

「礼言うのはまだ早い 貴方にはやってもらう事が有るわ」

「ダンテ‼ 地下の鍵を貸して‼」

ダンテは無造作に鍵を放り投げた…

「付いてきなさいマサキ‼」

いつもと違うリリーの気迫に一瞬たじろぎそうになった…

今から 命を懸けた戦いの前のように…

「リリー何をするんだ」

「良いから付いてきなさい‼」

その言葉に従い俺は地下の闘技場に来た…

「剣を抜きなさいマサキ」

「リリー 今は身内で戦ってる場合じゃ」

「剣を抜きなさい‼」

凄い気迫だった… 剣を抜かなければ殺されるかもしれない…

「いいマサキ… 封魔にはとてつもない力が有るの」

リリーが静かに話し始めた

「貴方がバールベリトに使った力は最後には味方にも危険が及ぶ…」

リリーが何かつぶやき始めた…

「・・・ シヴァよ‼ 封を解き我と共に‼」

力の解放‼ そんな事をしたらリリーが死ぬ

「やめろリリーそんな事をして何になるんだ‼」

その瞬間冷気の爆発が起こった…

俺は壁まで弾き飛ばされた

「ありゃ 本気だな死ぬなよ マサキ」

全てを見守るかのように ダンテが後ろに居た

「ダンテ‼ リリーは何をしてるんだ あんな事をしたらリリーが‼」

俺の混乱をよそにダンテは静かに言った…

「封魔を完全に支配しているものは同化までもコントロールできるんだ」

「解放をコントロールできる‼」

「ああ けど本来の解放の80%ぐらいの力だがな」

「危険じゃないのか リリーは」

「リリーの心配より自分の心配をしろ…」

「ああなると リリーはとびきりだからな」


ダンテと話をしていると少しずつ冷気の霧が晴れてリリーが見えた…

そして俺はリリーの姿を見て…

「凄い… あれがコントロールされた同化か」

リリーは氷の鎧を纏い静かに立っていた…

「マサキ… 見せてあげるわ シヴァの力を」

「マサキ 防御に専念しろ… 一瞬も目をそらすな死にたくなければ」

ダンテの言葉は本気だった

「ベリアルよ‼ 俺に力を貸せ‼」

「それでいいわ… 貴方を殺してしまいそうだから…」

一瞬だった リリーが動いたと同時に俺は氷の刃に襲われていた

「クッ 防ぎきれない‼」

何とか致命傷は防いだがかなりの刃に襲われた…

「まだ 30%も解放してないわよ」

リリーはそう言うと次の攻撃を仕掛けてきた…

「ベリアル‼ 本気を出せ‼」

俺は叫んでいた… 死の恐怖を感じていたから…

炎の壁は俺を包み防御をした

「グッハッ‼」

防ぎきれなかった 駄目だ… 手も足も出ない…

「マサキこれが 同化よ…」

すさまじい力だ… 封魔を完全支配できれば同化できる…

「マサキ… 少し休んでいて…」

そう言うとリリーはダンテの方を向いた…

「ダンテ… もう少し相手をして… 力が余っているの…」

「いいぜ・・」

ダンテも解放するのか…

「行くわよダンテ…」

ダンテは剣も抜いていない‼

「少しは当てろよ リリー」

俺は目を疑った… リリーの攻撃をダンテは全て避けていた

しかも氷の刃をつかみ飛んでくる刃に投げ返している

「ウソだろ… 」

「ダンテ… 本気出していい…」

「やれよ…」

目で追えなくなってきた…

微かにダンテとリリーが見える…

どのくらい戦っていたのだろう 

二人は対峙していた…

「ありがとダンテ… 終わりよ…」

「ああ…」

その言葉が聞こえるとダンテはコートに付いた冷気を払い事務所に戻っていった…

氷の鎧を解き… リリーが言った最初の言葉に驚きを隠せなかった…

「マサキ… これから貴方とベリアルで戦ってもらうわ…」

「そしてもう一度 支配しなさい… そして完全なものに…」

ベリアルと戦う… 完全な支配… 

迷いはない… ベリアルを倒し… 完全に支配する‼

「やらせてくれ 今すぐ‼」

「マサキならそう言うと思ったわ…」

あの力が有ればミカエルとも戦えるかも知れない…