さちえんの日々成長日記

 皆さん、こんにちわ!

”マーケティングで世界平和を実現する”

という夢を実現させるために経営学を学んでいる、大学1年のさちえんです。詳しい自己紹介やブログを始めた経緯は前回のブログに書かせていただいているので、ぜひそちらもご覧ください。https://ameblo.jp/satien0418/

 

 今回のブログは、前回も言ったように、「1.ラオスという国の説明」と私が高校3年間で取り組んできた「2.ラオス学校建設活動の紹介」をしていきたいと思います。「経営学を活用したラオス学校建設活動の今後の展開について」も記述しようとしましたが、ブログが長くなり過ぎてしまうので、次回、その部分に触れていきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いします!

 

【1.ラオスという国の説明】

 皆さんは、ラオスという国をご存知ですか?多分、ほとんどの方が「ラオス って何?どこ?」と思ったのではないでしょうか。僕自身もこの活動に携わるまでこの国のことを知らず、名古屋の友達でも1人も知っていている人はいませんでした。なので、まずはラオスという国についてご紹介していきたいとおもいます!

 

国名ラオス人民民主共和国

首都ヴィエンチャン

場所東南アジア(中国・ミャンマー・タイ・カンボジア・ベトナムに囲まれた内陸国)

 

(※1)

 

GDP189億米ドル(LDC認定国)

2018年のGDP成長率は6.2%と高い水準であり、 LDCからの脱却の兆しが窺える。

(※2)

 

社会体制社会主義体制

通貨キープ(1キープ=0.02円※2021年3月20日調べ)

人口701万人(2018年時のラオス政府発表による)

面積236,800㎢(日本の本州とほぼ同じ)

民族大部分をラーオ族が占める

宗教上座仏教が60%を占める

公用語ラーオ語

産業構造第一次産業15.3% 第二次産業30.6% 第三次産業42.7%

(※3)

 

危険レベルレベル1

 

 このように、ラオスという国は LDC認定国ではありますが、継続的に高い水準で経済成長を遂げている新興国であることがわかります。また、中国等に囲まれた内陸国であるため、ビジネスでの進出も比較的しやすい環境にあります。しかし、社会主義という社会体制であるため、ビジネスを展開するという点においては、国としての制約が大きな弊害となっています。

 

 それでは、ラオスの情報も知れたところで、早速、ラオス学校建設活動について紹介していきたいと思います。

 

 

 

【2.ラオス学校建設活動の紹介】

 ラオス学校建設とは、

”ラオスで商品を仕入れ、その商品を高知で販売し、利益でラオスに学校を建てる”

というプロジェクトです。

 

 その成り立ちは1994年に掲載された一片の新聞記事でした。その新聞記事には、「ラオスには学校がない」、「ラオスには日本円で12万円で学校を建てることができる」という趣旨の内容が書かれていました。その記事を見た当時の生徒が「自分たちにもできることがあるはずだ」と思い立ち始まったのがこのプロジェクトになります。その歴史は長く、今年で27年目を迎えます。近年は、学校建設資金を送るだけでなく、ラオスの経済の自立を目指したビジネスプロジェクトも行っています。

 

 それでは、どのようにしてプロジェクトを進めるための経営資源(ヒト・モノ・カネ)を集め、運営しているのか、見ていきましょう!

 

 まず、”ヒト”という部分についてですが、基本的には全校生徒で取り組む活動なのですが、主に活動を進めていくメンバーは生徒会執行部となっています。その中でも、執行部の中でラオス現地に行くメンバーと高知でラオス商品販売に向けて準備を進めるメンバーで分かれています。また、生徒会執行部には、ラオス学校建設活動の他にも学校行事の運営やイベント開催の準備など多くの仕事があるため、多くの人材が必要となってきます。そのため、”中学校生徒会交流会”や”中学校での講演”など、中学生に向けて”高知商業の生徒会執行部”をアピールする機会を設けることで、毎年、数多くの新1年生が生徒会執行部に入部してくれます。

 つまり、中学生へのアピールを絶えず行うことで人材を集めているんです!

 

 次に、”モノ”、”カネ”という部分ですが、この場合の”モノ”とはラオス商品を指します。それでは、どのようにして”モノ”を調達するための”カネ”を集めているのか。それは、”模擬株式会社 高知商業スマイラース”というシステムによって集められているんです。

 

 ”模擬株式会社 高知商業スマイラース”とは、高知商業高校内に設立されている模擬の株式会社です。この模擬株式会社がラオス学校建設活動の主軸となっているのです。それでは、実際にどのように運営されているのか紹介していきます。

 

 まずは、6月にある模擬株式会社説明会により、”模擬株式会社 高知商業スマイラース”が設立されます。ちなみに、”スマイラース”という名前の由来は、笑顔という意味の”スマイル”と地球という意味の”アース”を組み合わせたものであり、「笑顔溢れる世界にするために」という意味が込められています。

 

 次に、説明会後に行われる株式販売に生徒・保護者・教職員が主となって出資をしてもらいます。ここで、ラオス商品を買うための資金となる”カネ”を調達したます。そして、その資金を基に、8月に行われるラオス研修で実際にラオス現地を訪れ、”モノ”となるラオスの伝統商品を仕入れます。また、建設した学校との交流活動、ビジネスプロジェクトの推進も行っています。交流活動とビジネスプロジェクトについてはまた後でお話しします。

 

(実際に商品を仕入れている様子 画面の奥の眼鏡男子が自分です😅)

 

 そして、仕入れた商品は地元高知で9月に行われる文化祭や11月に行われるイベント等で販売されます。

(高知商業が毎年11月に開催している”はりまやストリートフェスティバル”においてラオス商品を販売している様子)

 

 最後に、12月に行われる株主総会において、1年間の活動報告をし、活動を通して得られた利益を出資者へと配当されます。そして、残金は学校建設資金として、翌年の5月に高知ラオス会に寄贈しています。これら1連の活動を図にまとめると以下のようになります。

 

 

 

 これらの活動は寄付や募金ではなく、あくまで模擬株式会社での活動を通じて得られた利益を学校建設資金に当てるという仕組みになっています。その理由は、

”持続可能な活動”

を行っていくためです。

 

 もちろん、募金や寄付を募ることでお金を集めることはできます。しかし、初めの方は大きな資金を集めることができるかもしれませんが、継続して行うことは難しい、つまり、単発的な活動になってしまう恐れがあるのです。また、お金を集めて送るだけでは、一方的な国際協力になってしまい、私たちのラオスに対しての理解も深まりません。なので、持続的に活動を行いながらも、私たちの学習をより深いものにするために、模擬株式会社を設立し、運営しているのです。

 

 ここまで、どのようにして”ヒト”、”モノ”、”カネ”を集めて運営しているのかをご紹介してきました。しかし、ラオス学校建設活動は他の活動を行っています。それが先に述べた①建設した学校での交流活動と②ラオス現地でのビジネスプロジェクトの2つです。次は、この2つの活動についてご紹介していきます!

 

 

 

【3.ラオス学校建設活動の紹介ー交流活動ー】

 初めに、交流活動から紹介していきます。この活動の目的は、

”建設した学校に継続的な支援をし、子供たちに質の高い教育を提供する”

ということです。この活動は、交流班と調査班に分かれて活動を行います。

 

 

 交流班の主な活動内容は、”子供たちと精一杯遊ぶ”ことになります。しかし、ただ遊ぶだけではありません。遊ぶことを通して、子供たちに学んでもらっているのです。例えば、糸電話を使った遊びです。これは、糸電話を使って、どこまでの距離なら声が聞こえるのか、何人とまでなら会話できるのかということを実験する遊びです。この遊びを通じて、声は、音の振動が空気を伝って聞こえるということを教えています。

 このように、遊ぶだけのことでも、何をどうしたいのか、目的を持って取り組んでいます。もちろん、鬼ごっこやサッカーなど、通常の交流も行います。また、学校によっては、運動会を行う学校もあります。

 

(交流の際に撮影したラオスの子供たちの写真)

 

 次に、調査班の活動を紹介します。調査班の活動内容は、教育環境をより良いものにするために学校の現状を知ることを目的に、”学校の先生や村長と話し合いを行い、今の学校に必要なものを調査する”ことです。

 

 この調査活動では、「子供たちの机は足りているのか」、「教材は揃っているのか」など教育の質の向上を目指した調査を行い、各学校に必要な備品類を提供しています。この資金も模擬株式会社で集めたお金を使います。また、子供たちの学校生活や教職員が不安に思っていることも聞き出します。これにより、ハード面だけでなく、ソフト面でのサポートも充実させ、より質の高い教育を提供するための環境を作っています。

 

 以上の2つの活動が交流活動の大まかな内容になります。この2つの活動を通して、ラオス学校建設活動をただ学校を建てるだけではなく、建設後のアフターサポートをし、継続的な教育の質向上を目指しているのです。しかし、これだけでは、ラオス全体の教育を自立させることはできません。では、どうしたら良いのでしょうか。それは、経済力を上げることにあります。

 

 【1.ラオスという国について】でも記載したように、ラオスは LDC認定国であり、教育に投資できる資本にも限界があります。そのため、ラオスの経済がよくならないことには、ラオスの教育に対する予算も少なく、教育の改善の仕様がありません。したがって、私たちは、ラオスの経済の底上げを狙ったビジネスプロジェクト

”LAKOSプロジェクト”

を立ち上げました。

 

 

 

【4.ラオス学校建設活動ービジネスプロジェクトー】

 このプロジェクトは、”支援のステージを「村」から「県」へと上げ、経済面でのサポートも行っていこう”という活動です。LAKOSという名前の由来はコウチとラオスの名前を組み合わせたものであり、ラオス学校建設活動をボランティアから”ビジネスに進化させようという試みでもあります。

 

 このプロジェクトは2013年に始まりました。当初は、ラオスで多く見かけられる”タウナギ”を活用した商品を開発をし、ラオス国内で販売しようと発起しました。その商品こそ、日本名物である”蒲焼き”でした。そして、タウナギの捕獲方法やウナギの調理方法を調べ、首都ビエンチャンの県庁へと、タウナギを使った開発商品をプレゼンしました。しかし、県庁の方々から「タウナギは日本のウナギと全く違う。そのような調理をしても美味しくはならない。」と一刀両断されました。加えて、副知事から「ラオスでは芋がよく獲れますよ」とアドバイスを頂きました。

 

 そのアドバイスを基に考えついたのが、サツマイモを原材料とした高知の特産品”芋けんぴ”をラオス風にアレンジした”ウァーン・ライライ”という商品でした。ウァーンとは甘い、ライライはとっても、という意味があります。当時の先輩方は「このウァーン・ライライがラオスの特産品になるはずだ」と意気込んで、再び県庁を訪れました。そして、実際に県庁の方々に試食していただきました。しかし、県庁の方々の反応はよくなく、「甘すぎる」、「硬すぎる」、「ラオス人はもっと薄い味が好きだ」等の意見をもらいました。そして、またも副知事が「ラオスのポンソン村にはキャッサバという芋を使った商品”カノムマントン”が売られていますよ。」とアドバイスを頂けました。

 

 これらの意見やアドバイスから、先輩たちは、「自分たちの考えていたビジネスは日本で良いとされているものはラオスでも良いものであるという考えを押し付けた一方通行のビジネスであったことを痛感した」と語っていました。そして、本当にラオスの人たちが望んでいるものはなんなのか、そもそも村の人たちは経済の発展を望んでいるのかを知る必要があると考えました。

 

 

 2016年、高知商業ラオス派遣団は、カノムマントンが製造・販売されているポンソン村を訪問しました。そこでは、カノムマントンの製造・販売方法の見学やカノムマントンの試食、村の人たちのビジネスに対する考えを聞きました。

 

 カノムマントンの作り方は至って簡単です。材料となるキャッサバと砂糖を練り機で練り、薄く広げ、乾燥させたら完成です。

 

(実際の出来上がったカノムマントンの写真)

 

 販売する際は、細かく砕き、パッケージに入れ、露店販売を行っています。実際に私も食べたことがあるんですが、食感は”ポテチ”に近く、味は薄味の”おさつ”のような味であり、とても食べやすかったです。

 

 これを試食した先輩方は、さぞかしラオスで人気の商品なのだろうと思っていました。しかし、販売経路が確立しておらず、販売しているのはポンソン村だけとのことでした。そして、村の人たちに

「カノムマントンをビジネスとして売り出していきたいですか?」

と質問したところ、

「はい、カノムマントンを一つの事業としていきたいです」

というお言葉をいただくことができました。これを機に、”カノムマントン販売促進プロジェクト”が始まりました。

 

 2017年、この年、私は初めてラオスを訪れました。この年は、市場調査カノムマントンの販促について村の人たちと会議をしました。

 

 まず市場調査の結果として、ラオスにはお土産菓子がないことが明らかになりました。空港やお土産屋さんで販売されているお土産菓子のほとんどがタイorベトナム産であり、たまに中国産がある程度でした。私たちはここを市場参入機会と捉え、ラオス独自のお土産菓子として、アプローチしていこうと考えました。

 

 次に販促会議については、商品パッケージが主な議題となりました。カノムマントンのパッケージは、”密封できておらず、商品が長くても1週間しかもたないこと””デザイン性がなく、顧客に対してフレンドリーではない”ということが明らかになりました。この2つの課題を高知に持ち帰り、パッケージを密封するための機械の提供と顧客が手に取りやすいパッケージデザインの提案をすることが決まりました。

 

 2018年、私たちはその機械とデザイン案を持ってポンソン村を訪問しました。

そして、無事、機械は正常に作動し密封することができました。また、パッケージに関しては、「デザイン自体はいいがインパクトがない」という意見を頂きました。同時に、「ポンソン村は他の地域との交流が少なく、どのように販売経路を広げたらいいのかわからないという」という新たな課題が出てきました。

 

(実際に提案し、決まったパッケージデザイン 見にくくてすみません😅)

 

 2019年、私たちは昨年上がった2つの課題を解決するために、”パッケージデザインは、ラオスの伝統品である竹細工の中に入れる””販売経路拡大に関しては、高知商業が培ってきた人的ネットワークを活用していく”という方法で課題を解決した。また、高知商業抜きでラオスの人たちのビジネスとして自立させるためにも、以下の図のようなシステムを構築し、持続可能なビジネスとしてポンソン村の人たちに渡した。

 

 

 2020年に新たなビジネスプロジェクトを発足しようと後輩たちが準備していましたが、去年はみなさん知っての通り、コロナが蔓延し、ラオス研修も例に漏れず中止となってしまいました。(いち早くこの事態が収束することを切に願っています🙏)

 

 その代わりではないんですが、昨年はクラウドファンディングを立ち上げ、見事1,850,000円の支援を受けることができました。協力してくださった方、本当にありがとうございました。

 

【5.終わりに】

 以上の内容が高知商業が行なっているラオス学校建設活動の概要になります。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。かなり長くなってしまい、文章も拙く、伝わりにくい箇所も多々あったと思います。申し訳ありません。わからなかったこと、文章や活動に対するご意見、ご感想など、なんでも構いませんのでコメントしてくださると大変嬉しく思います。

 

【6.出展】

※1:外務省 ラオス人民民主共和国

 

※2: THE WORLD BANK

 

 

※3:ラオスの GDPと人口の推移

https://jp.gdfreak.com/public/detail/sp010001000119900105/3