実はアンパンマンはバイトをしている。

パン工場で大量のパンを作ってはいるがすべて無料で配っているため収入がないのだ。

じゃむおじさんは66歳だが年金未払いのために年金が入ってこない。

そこでアンパンマンが立ち上がったのだ。

実はアンパンマンは生活のために作られたのだ。

アンパンマンはヒーローでありながら普段はバイト三昧なのだ。

アンパンマンはいろんなバイトをしている。

今日はその一つを紹介しよう。



ある日パン工場に一本の電話が入った。

仕事の依頼の電話だ。

いつもこんなふうにパン工場に仕事の依頼電話がかかってくるのだ。

仕事といってもパンの配達ではない。

アンパンマンのバイトの依頼の電話だ。

今回は大手スーパーからの依頼だ。

仕事内容は現地で説明するとのことで電話を切った。

翌日アンパンマン達はアンパンマン号でスーパーに向かった。

今回は珍しくアンパンマンとじゃむおじさんとバタコの3人での仕事らしい。

一週間かけてスーパーにたどり着いた。

さすがのアンパンマンも一週間経っているので顔が少し腐っていた。

じゃむおじさんが急いで新しい顔を焼いた。

バタコはアンパンマン号の中で出来上がった新しい顔を勢いよくアンパンマンに投げつけた。

腐った顔が下に落ちた。

じゃむおじさんが拾ってリサイクルと書いてあるごみ箱に顔を捨てた。

そしてさっそく仕事内容を聞いた。

一同ア然とした。

アンパンマンに試食品としてスーパーに立ってほしいとのことだ。

依頼人がアンパンマンはどこまで食べれるのかとじゃむおじさんにたずねた。

顔の表面から2cm残していただくのと首のつなぎめから上に2cm残していただければ大丈夫です。

依頼人が全部は無理なんですかと卑屈をこめて言った。

首に装着する前なら全部食べれます。

装着すると命が吹き込まれますので、全部食べる=死ぬことになります。

そうですか。

では、顔表面から2cmと首つなぎめ上に2cmまできたら新しい顔にかえてもらいますので準備のほうだけよろしくお願いします。


アンパンマンは不安でたまらなかった。

昨今、衛生面に関してみんながすごい敏感になってる中で僕の顔を食べてくれる人がいるだろうか。

ラッピングしてないむき出しのアンパンを食べてくれるだろうか。

じゃむおじさんがアンパンマンの気持ちを察知しこれを巻きなさいとサランラップを手渡した。

アンパンマンは涙目になりながら無言でうなずいた。

続く。。。