記憶ってさ、薄れてっちゃうよね。
忘れていくのってこわいよね。
どんなに大切なものでも、
どんなに心に留めておきたいものでも、
どんなに忘れてはいけないものでも、
どんなに忘れたくないものでも、
それは必然的に薄れていってしまう。
薄れていって、思い出せなくなって、いつかは出来事のラベル程度‥殻だけのものになってしまうのかもしれない。
でも、それは自分自身が吸収したからだって考えるのはどうかな。
記憶を、自分の中に取り入れたって考えるの。
大切な記憶ほど、忘れたくない大きな記憶ほど、何度も思い返すよね。
そして、回想を繰り返すうちに、経験値として少しづつ自分が吸収していってるんじゃないかな。
記憶が薄れていく‥それは、経験という記憶をEXPに変換して自分に吸収していってるって事なんだと思う。
そして記憶が出来事のラベルになってしまった時、それは、記憶を完全修得した時‥つまり、レベルアップしたって事になるんじゃないかな。
そう考えると、忘れるの、こわくないよね。
大切な大切な家族、瞳が潤んでしまう程大大大好きな人との記憶だって、心に留めようとして何度も思い返しても少しづつ薄れていく。でも、それも全部ぜんぶ、自分の成長につながってるって考えるの。
そしたら不思議、ほらもう、こわくないでしょ?
記憶は経験値に変換され、吸収され、自身が成長する。
思い返すのが難しい記憶たちは、成長した痕跡‥なんじゃないかな。
薄い記憶が多いのは、何度もレベルアップした証拠。
わたしはそう思うことにしてる。