パリ五輪が始まったそうですね。
開催直前特番や開会式の生放送などで世間は盛り上がっていたのでしょうが、
なんのせ私の家にはテレビがないもので。
オリンピックは大好きで、リオデジャネイロオリンピックでのウサインボルトに
当時小学生だった私は大興奮していました。
が、テレビがないとこんなにも見なくなるのですね。
Tverなどで見ようと思えば見れるのですが、そこまでしてみようとはしない。
学生の夏なんて時間が有り余っているのだからオリンピックを見るのにはうってつけです。
クーラーの利いた涼しい部屋で宿題もせずジュースを飲みながらオリンピックを見る。
自分は何の努力も苦労もしていないにもかかわらず、選手たちの活躍を見て自分も達成感を得、感動を味わうことができる。
なにかを成し遂げたような気になって良い夏だったねと振り返る。これがオリンピックですよ。
最近、長尺のエンタメを忍耐強く楽しめなくなってきたように感じています。
読書なんてその筆頭で久しくしていません。youtubeの10分ほどの動画ですら最後まで見れずに飛ばしてしまうこともしばしば。それもこれもTikTokやyoutube shortなどの縦型で短い動画の普及によるものだと思います。30秒で起承転結があるエンタメや、30秒で伝わる簡潔な情報などにさらされて、自分で味わう能力や自分で情報処理をする能力が著しく低下している気がしています。
「TikTokを利用していたら頭が悪くなりそう」
という偏見からインストールせずにここまで来ましたが、その偏見もあながち間違っていなかったのかもしれません。しかしショート動画は今やyoutubeやinstagramまでに及んでおり、避けようがありません。
youtubeを開くと、チャンネル登録をしている人のショート動画のサムネが目に入り、無意識的に再生すると、永遠に動画が続き辞められなくなっていることが多くあります。
効率重視な世の中ですが、そのものにかけた時間だけ得られるものも大きくなると考えています。チープなエンタメから得られるものはそれなりにチープなのではないでしょうか。
じっくりと時間をかけて咀嚼することで自分の一部となっていき、それが有意義な時間になるのではないでしょうか。