今回の旅で宿を探す際には「hostelworld.com」というサイトを使うことが多いのだが、
大きい街(オーストラリアであれば州都)なら問題なく探せるし、選択肢も多い。
でもそれ以外の小さい街(西オーストラリアでは人口150万人のパースに次いで大きい街は
バンバリーで人口6万7千人)ではバックパッカー宿の数自体が
町に1軒~2軒となるためサイト登録されていないことが多く、
前回の記事でも少し触れたが、オーストラリアのネット環境があまりよろしくないので、
時間をかけてネットで宿を探すということも難しい。
また、7年前は当日町に着いてから宿を探しても見つかることが多かったが、
今回のオーストラリアは状況が違っていて、直前の予約ではまず宿を見つけることができない。
西オーストラリアがバブルに突入しているかのようで、
旅行者ではなく、仕事を求めてやってくる人がバックパッカー宿に長期滞在しているのが原因かも。
パースではアルバイトの最低時給が$15と聞いたし、
バンバリーで仕事が決まったという子に時給を聞いたら
ハウスキーピングの仕事で時給$20。メッチャ給料が良い。
今滞在しているYHAも旅行者より仕事をしている人、仕事を探している人のほうが確実に多い。
そんなわけで宿探しはネットではなく電話での問い合わせが中心に。
でも携帯電話を持っていない僕たちはいちいち公衆電話を探さなければならない。
次の目的地のバンバリー以南の町も当然「hostelworld.com」には宿が出ておらず、
ビジターセンターで手に入れたパンフレット、および7年前に購入した「ロンリープラネット」に
載っていたバックパッカー宿に電話をかけて予約を取ることに。
電話をかける度にコインを入れるのは面倒だし、
いつもそんなにコインを持っているとは限らない。
そこでテレフォンカードを買おうと思い、スーパーマーケットのサービスカウンターへ。
するとそこにプリペイド方式の携帯電話が$29で売られていた。
「携帯あったら便利だよね。」
「$29ならありだよね。」
2人で意見が一致し、カウンターの中にいたマダムにこの携帯は海外でも使えるのか聞いてみた・・・
・・・が、「オーストラリア国内でしか使えない。」
瞬殺!
でも「近くに携帯電話のショップがあるからそこで聞いてみたら?」とアドバイスしてくれて、
お店の場所も説明してくれた。
教えてくれた携帯電話ショップでは残念ながら海外で使える携帯を置いてなかったけど、
そのすぐ近くで別のショップを発見し、ダメモトで聞いてみる。
「$50!!」
さっきより値段が上がった。
でももう『携帯を買うぜモード』になっている僕たちを止めることは誰にもできない。
迷うことなく「これください。」
$2でSIMカードを購入し、初期設定をしてもらう。
そして$20の通話料を購入。
ついにMY携帯電話をゲット!
浮かれ気分で宿に戻り、出発前にまっすーから餞別で貰った「神」のストラップを取り付ける。
そして早速当たりをつけていた宿に電話。
1軒目ダンズボローのYHA・・・Wルームは一杯。ドミトリーは空きあり。保留。
2軒目バッセルトンのバックパッカー・・・繋がらず。
3軒目ダンズボローのバックパッカーその①・・・金土はシングルのみ空きあり。日はWルーム空きあり。×
4軒目マーガレットリバー街中のバックパッカー・・・留守電。
5軒目マーガレットリバーの隣町プレバリーのバックパッカー・・・Wルーム空きあり。でも1泊$90。高い。×
6軒目ダンズボローのバックパッカーその②・・・間違い電話。電話後確認するとFAX番号に電話してた。
7軒目ダンズボローのバックパッカーその②・・・気を取り直して電話するもまたしても間違い電話。
なんせ7年前の「ロンリープラネット」の情報。潰れてる可能性大。
8軒目再びバッセルトンのバックパッカー・・・繋がらず。
9軒目再びマーガレットリバー街中のバックパッカー・・・留守電。
こんな感じで何の成果も上げられないままプリペイドのクレジットがどんどん減っていく。
たぶんこの時点で$12使用。
人というのはとても弱いもので、ゆかはかなり凹んでて
「楽しくない。パースに帰りたい。」と言い出す始末。
この後時間を置いて、先刻繋がらなかった
バッセルトンとマーガレットリバーの宿にかけてみるも繋がることはなかった。
とりあえず週末はどの宿もすでに埋まっている可能性が高いと思い、
金曜日に動くことは諦め、バンバリーの今宿泊している宿を延泊することに。
翌朝、再びマーガレットリバー街中のバックパッカーにかけてみる・・・
・・・繋がった。
僕「部屋を探してるんだけど、月曜日からWルームかツインルーム空いてる?」
宿「空いてるよ。何泊?」
僕「7泊空いてる?」
宿「ちょっと確認するから待ってね。・・・空いてるよ。」
僕「いくら?」
宿「1泊$70。」
僕「ちょっと待って。」
宿「OK」
~ゆかと相談~
僕「OK。7泊予約をお願い。」
この後予約確定のため名前、電話番号、クレジットカード番号を伝え、
ようやく予約ゲット。
長時間に渡る電話での格闘の末、次の目的地が決定。
合わせてバスも予約。
マーガレットリバー ~ サーフィンとワイナリーの町。
ようやく日本から持ってきたウェットスーツの出番か?
<たあ>