一期一会の尊さを教えてくれた猫
6年前のひとり旅二日目 <伊賀二日目>
この日は忍者になりきって忍者博物館を見学したり、松尾芭蕉ゆかりの地を歩き回っていました。
その後、むらい萬香園さんへ。抹茶やアイスをいただきながら、地元のおじいさんと談笑。一方、萬香園のおじさんは、トントンと何か箱を作っている様子。ふと思ったのが、猫二匹の様子が見えず、前日にあった二段ベッドがない。
「あれ?昨日ここにあったけど…?」
すると、当時高校3年生の自転車旅をしている女子高生のお客さんが来客。旅人同士ということで色々と話していました。ここに来たのは初めてだというので、「ここには看板猫が二匹いるんだよ」と紹介したら、おじさんが…
「実はそのことなんだけど…コレ、棺桶なんだ」
「利休が今朝、亡くなって…」 と。
あまりの突然のことで衝撃でした。まさか昨日が最初で最後の出会いになるとは。
現実に起きた一期一会
僕は利休くんから一期一会の尊さを教わった気がします。
また会えると思ったら、これが最後だったなんて。
そうか。だから、出会いって大事なんだなぁと。
これから旅を始めようとした(旅が始まった)矢先の出来事。コレがきっかけで、旅するときはいつも出会いを大事にしようと心がけたのでした。
利休くんとはたった一日でしたが、萬香園のおじさん、おばさんと積もる話(旅するまでの経緯や忍者、松尾芭蕉の話、茶々と利休の話など)をしている中、利休が茶々と並んでスヤスヤと気持ちよさそうに眠っていたのがとても印象に残っています。
その時に、利休くんが少しだけ構ってくれて人懐こさを感じました。
その翌日、忍者整体館で知り合った白影さんとともに利休くんへお線香をあげました。
あれから6年。今日は利休くんの七回忌。利休くんの写真を振り返りながら、あの時の出会いに感謝したいと思います。
近況の茶々ちゃんの写真も一緒に☆(下の写真は2019年3月の写真)
利休くんの分まで看板猫として活躍してくれています☆
この時、おばさんから「茶々にチュールあげてくれる?笑」と頼まれて、チュールあげたら爆食いされたっけ。
久しく伊賀を訪ねていないので、コロナが落ち着いたら、また行きたいです。
以上、ニンニンこと蔵崎 恵心でした。