どうして“毎日疲れてる”?
こんにちは。広島市佐伯区の中央施術院です。
「ちゃんと寝たはずなのに…」
「特に何もしてないのに…」
「週末も疲れが抜けない」
そんな“慢性的な疲労”に悩んでいませんか?
実はこれ、ただの「疲れ」ではなく、体と心の“サイン”かもしれません。
今回は、ありきたりな「寝不足」「運動不足」だけでは説明できない、多角的な“疲れの正体”を掘り下げていきます。
① 腸内環境の乱れが「脳の疲労」に直結!?
腸は「第二の脳」とも呼ばれ、自律神経やホルモンバランスと密接に関係しています。
最近の研究では、腸内細菌叢(マイクロバイオータ)の乱れが、疲労感やうつ状態にまで影響することがわかっています。
ある実験では、腸内フローラのバランスを整えた被験者は倦怠感が有意に減少
(出典:Mika et al., 2017「Gut Microbiota and Fatigue」)
特に加工食品・高脂肪食・便秘が続いている人は、腸内環境から見直すのが近道です。
② 血糖値のジェットコースター現象
甘いお菓子や白ご飯で一時的に元気が出るのは、血糖値の急上昇によるもの。
しかしその後急降下する「血糖値スパイク」が起きると、逆にだるさ・眠気・疲労感を引き起こします。
血糖値の乱高下はインスリンの過剰分泌にもつながり、体脂肪の蓄積や脳のパフォーマンス低下を招くことも。(参考:Diabetes Care, 2011)
特に朝食抜き&お昼に炭水化物中心の食事、という人は要注意。
疲れやすい体質の根本に、実は「食事構成」があるかもしれません。
③ 眼精疲労とブルーライトの脳疲労
スマホ・PCの長時間利用が当たり前になった現代では、「目」の疲れが知らないうちに「脳疲労」へとリンクしています。
ある研究では、1日6時間以上の画面作業をしている人は、注意力・集中力が著しく低下しやすいという結果も(Nielsen Norman Group, 2020)。
また、ブルーライトはメラトニン分泌を妨げ、睡眠の質低下→回復力の低下につながります。
目だけでなく、“回復できない脳”が常に疲れている、というサイクルに陥るのです。
④ ミネラル不足が“だるさホルモン”を作る?
現代人に多いのが、亜鉛・マグネシウム・鉄分不足による慢性疲労。
例えば、鉄分が不足すると筋肉や脳に酸素が運ばれにくくなり、倦怠感・息切れ・やる気低下が起こります。
特に女性やダイエット中の方は、食事制限により“隠れ貧血”になっていることも少なくありません。
「栄養は足りてる」と思っていても、血液検査で初めてわかる隠れた原因もあります。
⑤ 呼吸が浅くなっていませんか?
疲れている時ほど、無意識に呼吸が浅く・早くなっています。
これが続くと、交感神経優位の状態(=戦闘モード)が慢性化し、回復できない体になります。
逆に、深い腹式呼吸(横隔膜呼吸)を意識すると、副交感神経が優位になり、脳の回復スイッチが入ります。
朝・寝る前に「3秒吸って6秒吐く」深呼吸を3セットするだけで、体のだるさが軽くなる人も。
【まとめ】疲れの正体はひとつじゃない
第一次産業が主流だったころは単純に肉体疲労が疲れの本質でした。
しかし現代はデジタル社会、SNSなども手伝ってものすごいストレス社会です。
現代の慢性的な疲れには、腸・血糖値・眼精疲労・栄養・呼吸など、複数の原因が複雑に絡み合っています。
「寝ても疲れが取れない…」と思ったら、ぜひひとつの視点だけでなく、全体を見直してみてくださいね。
次回は「“疲れやすい人”と“回復が早い人”の決定的な差とは?」をお届けします!