東京オリンピックの開催も現実味を
帯びてきた。
メディアでは、選考選手に選ばれた
アスリートにばかりに関心が集まって
彼らのオリンピック開催に対しての
思いや、メダル獲得への意気込みなど
様々な形で、報道されている。
日本を代表して出場する選手なのだから
当たり前かも知れないけれど
経済的や、家庭の事情などで
出場出来なかった選手も沢山いる。
やればやった分だけ結果が出るなんて
どこをどう探しても学校のテストくらいなもの
でも、彼らがやってきたとことは
そんな生半可な努力したじゃない。
何年間も、それこそ人生をかけて
春も夏も秋も冬も
毎日毎日同じことを繰り返すような
そんな努力なんだ。
それでも、結果は伴わないかも知れない
ましてやオリンピックなんて夢の舞台に
立てるなんて、ほんの一握りの人間だけ
でも、それが現実だ。
僕達の社会そのままだ。
彼らが挑戦したのはそうゆう場所で
たった一人の心無い言動や
得体の知れないウイルスなんかで
その、夢の舞台にケチをつけられるなんて
冗談じゃない。
人生の中で、肉体面や精神面を
考えると、もう後がない選手も沢山
いたんじゃないだろうか。
それを政治に利用したり
予算がどうのこうの言ったり
まして「復興五輪」という大看板を
つけて始まった今回のオリンピックに
これだけケチがついて、復興とは程遠い
現実から目を逸らし、出場の権利さえ
与えられなかった選手や今でも傷の癒えない
被災者に胸を張って
「東京オリンピック、大成功」
なんて言えますか？
僕自身、スポーツをしているから
代表に選ばれなかった選手の気持ちが
理解できる。
多くの人を傷を増やすことになる
そのモノを開催しようとしているのが
今の狂ったこの国の現状を世界中に
伝えるようなものだ。
そして、夢の舞台を奪われた選手への
冒涜以外のなにものでもない。