15年前、母を亡くし

10年前、妻を亡くした。

その当時は、自分だけ不幸な顔をして

勝手に世界を呪っていたけれど

新型コロナウイルスによって多くの犠牲者

同じ数の遺族を生み出しても

結局、感染予防や対策に消極的な

今の世界を見て、あるはずの未来を奪われた

人たちはどう思うだろう。

こんな状態でも、平和の象徴である

オリンピックを「復興五輪」として

無理矢理にでも開催させようとしているのが

僕はどうしても理解できない。

ワクチン接種も、他国に比べ大きく遅れて

対策の遅さにおいては世界中から非難を

浴びせられていて、先日も東北は地震で

死者がでているのにそれでも「復興五輪」

を無理矢理にでも開催する事に対して

著名人の、聖火ランナーの辞退、開催ボランティア

の辞退、アスリートからも批判が出ている。

そんなものを開催する余裕があるなら

いま、少しの間だけでもいいから

国民の命を救うために、政治の壁を超えて

与党、野党関係なく本気で対策を考えて

くれないだろうか。

政治家が「会食」が大好きで

官僚が企業などと利害関係を伴う接待を

受けていることなんか、もう誰もが知ってる。

国民が健康面で安心して生活できるように

なったら、好きなだけやればいい。

これまで犠牲になった方々、そしてその遺族

は、今の政府には何も期待していないと

メディアのインタビューに答えていた。

東日本大震災の被災者も、復興というには

程遠い現実に呆れて言葉もないとの事。

ここ何年かで目に見える程、世界は変わって

しまった。

僕も、成人した頃は世界が今みたいになるなんて

想像もしなかった。

決して、今の政府に対しての不満を書いている

わけではなくて、「コロナ慣れ」

「殺人事件の増加」「自殺者数の増加」

そんな、今の世界に対して未来を見れなかった

人たちに対して、申し訳ないという気持ちを

日々、生活している。

出来るはずのことをしない、というのは大罪だ

それが、人命に関わる事なら尚更だ。

僕たちに出来る事はやろう。

偽善や打算と言われても構わない。

亡くなった方々が生きたかった明日を

僕たちで作りませんか?