お悩み相談室のmy Pick
僕の人生最後の卒業式は専門学校。
医療福祉の専門学校を卒業し、21年。
あの頃の僕もバスケに夢中で
試合の日が重なり、卒業式は欠席した。
当時はまだ今程、介護士なんて需要が
無くて、給料も安く、高校を卒業するのに
単位が足りず、進学を条件にしょうがなく選んだ
学校だったから特に思い入れも無い。
僕の人生一番の卒業式は中学校だ。
今より20センチ以上身長が低く
女子からはチビだの猿だの散々なあだ名を
つけられては馬鹿にされ、いちいち反抗して
性格が荒む一方だった頃、パスケ部に誘われた。
それから、周りの僕を見る目が変わり
卒業アルバムの全体写真のど真ん中に僕が
映ってる。
卒業式から今日まで、僕の身の回りに起きた事
その全てを文章にするのはとても難しい。
波瀾万丈という言葉がピッタリ当てはまる
そんな人生だった。
でも、振り向けば毎年この季節には桜が咲き
卒業式に流した涙は大人になる度に大事な物に
なった。
長い旅路の途中で傷付き、道に迷う事もある。
そんな時も、春がくれば
生まれ育った街から遠く離れた
この街にも、咲く桜は咲く。
今年、コロナの影響で卒業式がちゃんと行われて
いるのか、心配だけど
学校で過ごした時間、仲間との出会い
校舎やグラウンド、楽しい日も辛い日も
いつもそばに仲間がいたはず
そして卒業式で流した
涙は大人になる度に大事なものになる。
仲間とは離れて、それぞれ別々の道を歩く事に
なるけれど、行き先は違っても目指す場所は
光が溢れてることを信じて
歩み続けてほしい。
後悔を残す事がないように
光を見失わないように
きっと、そのためにあるんだ
「卒業式」