なる。最悪、呼吸が苦しくなり喘息の
ような症状を起こす。
これまで、一人だった頃はその発作が
起こると、周りに迷惑や心配をかける
ため、なるべく他人に見せないように
ただ、苦しみを耐えることしか出来なかった。
今の妻と出会い、僕の病気を理解して
それでも一緒に居てくれる。
発作が起きた時は仕事中にも関わらず
症状を和らげる薬を持って帰って来て
心配してくれる。
彼女は優しい。それは付き合う前から
感じてはいたけど、一緒に生活して
それは確信に変わった。
こんな理解者と出会えた事が
僕の人生の中で一番の幸運であり
今後、これ以上の幸福はないだろう。
本当に僕は良く生かされている。
大切な人を亡くし、すべてを失って
乱された心も、少しずつ静けさが
戻ってきている。
心を乱し、無様にも生きることに
すがりつこうとした僕と出会い
拾われ、導かれ、救われたおかげだ。
もしも、僕と同じようなうつ病に
苦しむ人がいて、僕のように出会いに
恵まれてない人がいるなら
どうか、あまり悩みすぎないように
して欲しい。
自分ばかり責めて、何でも背負って
歩けるほど、人は頑丈に出来てない。
僕は出会いに恵まれ、命を救われた。
僕は彼女に運命を変えてもらった。
自分ばかり責めて、苦しまずに
周りの人に少しずつ分けて、少しずつ
立ち上がればいい。
そのために、うつ病を発症するほど
人間関係に苦しみ、痛みを感じて
来たんだから。
そんな人には、必ず自分を見てくれている人がいる。
ひとりぼっちの人はいない。
うつ病を治すのは精神科医でも
精神安定剤なんかじゃない。
一時的に症状は治まるかも知れない。
でも、結局うつ病を治すのは
「人との繋がり」だ。
僕はそう思う。