お悩み相談室のmy Pick
二度目の緊急事態宣言後も止まらない
コロナ感染者。重傷者、死亡者数。
もう何ヶ月も前から医師会の会長や医療現場から
「このままでは医療崩壊が起きてしまう」
と、政府に訴えてきた。
「第二波、第三波は必ずやって来る」とも。
冬になれば、高齢者の一般の患者さんも増加するので
そちらが対応できなくなる、と危惧してしてきた。
しかし、政府は「病床数は確保できている」
軽症者を隔離する施設は準備できていると
楽観視してきた。
その結果、医療現場の予感は的中し
蓋を開けてみれば、政府の言っていた病床数や
軽症者の収容施設数は全くのデタラメで
コロナに感染しても入院さえできなくなってしまった。
軽症者の隔離施設も、不足していて
結局のところ、基礎疾患を持つ高齢者が感染しても
「自宅療養」
その結果、自宅療養中に容態が急変して
亡くなる、という事案が毎日のように起きている。
自宅療養とは・・・自治体によっては食料が送られて来る
ケースもあるらしいが、肝心の薬が処方されない。
それに加え、今度は入院中の患者も人工呼吸器の数、
医療従事者の数が絶対的に足りておらず、同じ重傷者でも
どの患者を助けるか、トリアージ{命の選別}を
余儀なくされるというのだ。
先日の国会で菅総理の対応の遅さを言及されたらしいが
野党から「遅すぎる!」とヤジが飛んだ程度。
これほどの問題を抱えているにも関わらず
オリンピックについて
「必ず、開催させ東日本大震災の時のように
日本はコロナに打ち勝ったという事のアピールとしたい」
と言い放った。
人の命の重さは皆、平等だ。
その命を助けるのに、どの命を助けるか選別しなければならない
そんな状況まで来ているというのにこの人は
何を言っているんだ。
新型コロナが発見され、日本で感染者が確認されて一年。
前回の緊急事態宣言から半年以上も時間はあったのに
医療現場や国民の声を無視し続けていた政府が
2月7日までの緊急事態宣言の期日までに
「コロナウイルスに打ち勝つ」などと言って
本当に大丈夫だろうか。
菅総理は記者会見でいつも、予想される質問に対する
模範回答が書かれているカンペを棒読みしているだけだ。
その証拠に、緊急事態宣言の対象都市を「福岡県」を
「静岡県」と言い間違えた。
この読み間違えは致命的だと、僕は思う。
仮に、いい大人が真剣に議論した結果を
報告する場で、都市名を間違えるか?
これまで散々、「然るべき支援」「然るべき援助」
と、騙されて来たが今回ばかりは国民も
信用していない。だから緊急事態宣言発出後も
外出する人は減っていないし、街角インタビューでも
「政治家が大人数で会食しているのになんで国民はダメなの?」
とごもっともな意見を言われていた。
周りの助言も、困窮している国民の声にも無視した政府
都合が悪くなったら「外出自粛」など言われて
誰が耳を貸すだろうか。
命の選別・・・これが国民に対する政府の対策、支援、援助
の怠慢の結果だとしたら、コロナで犠牲になった方々の遺族からすれば
政府から大切な人を見殺しにされたと思われてもしょうがないんじゃないだろうか。
この先、命の選別で助けてもらえなかった方の遺族は
どんな気持ちでこの政府を見るだろうか