お盆ということで、お墓参りに出かけた。

 

幸い、県を跨ぐ移動をすることなく

 

ウイルス感染のリスクも、周囲への感染予防も

 

しっかり確認した上で、なるべく人がいない

 

早朝から、出かけた。

 

過去1週間で祖母と愛猫を亡くした僕にとって

 

今年のお墓参りは特別なものになった。

 

僕は無力だ。

 

また、かけがえのない命を、大切な光が消えそうな時

 

何もできなかった。

 

愛猫は最期を看取ることができたが

 

祖母はコロナの影響で、会うことさえできなかった。

 

祖母が亡くなってすぐに、愛猫を保護した。

 

でもたった6日間しか、命を繋ぎ止める事しかできなかった

 

「大切に育てるからね」

 

「今日から家族だよ」

 

今となっては、その言葉は嘘になってしまった。

 

妻を亡くした日、もう誰の苦しみも悲しみも

 

見落とさない、通り過ぎない、そう誓ったはずなのに

 

あの日から8年経って、僕はまた光が消えるのを

 

ただ、見ているだけだった。

 

今日、正直お墓参りに行って、墓前で何を

 

祈ればいいのか、わからなかった。

 

そんな時に、空を見上げると

 

雲の隙間から、光が降り注いでいるのが見えた

 

その現象のことを、「天使の梯子」と

 

呼ぶと知った。

 

祖母と愛猫は天国に無事、たどり着けたのだろうか

 

本当に短い時間だったけれど

 

愛猫は僕に心の安らぎをくれた。

 

まだ、目も開いてなくて、この世界を見ることも

 

叶わなかったけれど、猫ちゃんが見れなかった世界を

 

僕が代わりにちゃんと見ます。

 

そして、毎日、天国にいるあの子に報告します。

 

その世界が少しでも美しい世界でありますように

 

生まれたばかりの仔猫を捨てるなんて残酷なことを

 

する人が、減るように、毎日祈ります。

 

本当にありがとう、どうか安らかに、

 

ゆっくり休んでください。