先日、20年来の親友を巻き込んで
僕をはめた女・・・
元とはいえ、戸籍上、妻だった者の
分かりやすいバラバラの罠にわざと
引っかかってやった。
これで、やっと離婚の大義名分ができた。
すぐにでも問い詰めようと思ったが
あえて、少し時間をあけて
今回の件、詐欺と恐喝未遂で刑事告訴すると
伝えた。
それまで、僕が何も気づいていないと思っていた
当人同士の驚きようがものすごかった。
僕がバレバレの罠にハマっていると思っていたんだろう
動かぬ証拠と、刑事告訴をチラつかせると
それはもう見てられないくらいテンパっていた。
僕は決して名探偵コナンでも金田一少年でもない
でも、それまでろくに連絡もして来なかった
友人がいきなり次の日に隣の県に住んでいる僕を
わざわざ訪ねてきて、興味を示さなかった
僕の私生活まで探りを入れてくれば
どれだけ鈍感な人間でも気づくというモノだ。
20年来の友人・・・
考えてみれば彼は女にだらしがなかった。
女を見るとすぐに一方的に惚れ込んで
当時、まだそこまでメジャーではなかった
「ストーカー」
にいち早くなった男だった。
異性にだらしがない人間は信用ならない。
自分の欲望のためなら何でもする
大抵のストーカーはそんな人間だ。
僕をはめようとした女にも腹が立ったが
20年経って、歳も41歳にもなり
自分の家庭も、三人もの子供がいながら
家庭を蔑ろにして、他の女に気に入られようと
わざわざとこのコロナで大変な時期に
県を跨いでやってきた男を友人として
恥ずかしいと思った。
怒りはない、悲しみもない
ただ、情けない。
人は簡単に他人を裏切る。
それを目の当たりにした。