ある夫婦の話。

 

二人は職場で知り合い

 

その職場は恋愛禁止だったため

 

知り合った当時、二人の関係はただの

 

「同僚」だった。

 

やがて、会社を退職した二人は

 

少しの間、離れ離れに。

 

再開した時には女性の方には交際相手がいて

 

男性の方は、その彼女と付き合うことを断念。

 

それでも彼女の方は交際相手がいるのにも関わらず

 

男性に恋愛感情があると、打ち明ける。

 

男性は「彼氏がいるだろうに・・・」と

 

考えたが、彼女と会うことをやめなかった。

 

その後、彼女は交際相手と別れたと告げ

 

男性との交際が始まった。

 

実際は別れてはいなかったのだが。

 

この時点で浮気一犯。

 

男性は彼女の話を聞いているうちに

 

過去に不倫経験がある

 

ということを知った。

 

男性は「この人は浮気や不倫という行為を

 

悪とは考えていないのだろう。」

 

という意識が頭に焼き付いたという。

 

その後、二人は結婚したが

 

そのような疑心暗鬼の感情があって

 

良い夫婦関係も作れるわけも無く

 

時間と共に二人の気持ちは離れていった。

 

それでも家庭を守ろうとした男性は

 

感情を抑え、何とか円満な家庭を持とうとしたが

 

当の女性の方は、相手を傷つけることばかりに徹し

 

やがて、自分の不幸は男性のせいとまで

 

言い放った。

 

 

僕はその話を聞いて、彼に「初めから、

 

信じられないと判断したら付き合わなかったらよかった。」

 

と助言した。

 

しかし、彼は「彼女にはお世話になったから・・・」

 

と、まだ彼女を弁護する言葉を口にした。

 

そんなある日、彼から連絡があった。

 

妻から「気持ちが悪い。」と言われた、とのこと。

 

僕から言わせて貰えば、その女性の方が数倍

 

気持ちが悪い、というか、ヒトが発する言葉とは

 

到底考えられなかった。

 

その話を聞いて、やっぱり性根が腐っている

 

人間は確実に存在するんだなと考えさせられた。