うつ病を発症し、病院で睡眠薬(以下眠剤)と精神安定剤を

 

処方され、服用し始めて8年・・・

 

今では眠剤なしでは眠れなくなってしまった。

 

処方が始まった頃はベゲタミンという凄まじい効果がある

 

眠剤やその他、効果の強い眠剤がバンバン処方されていたが

 

最近は、時期が過ぎるとともに、処方される量が保健所の

 

指導の元、どんどん減らされている。

 

強い眠剤を服用し続けた者にとっては、急に量を減らされる

 

のは本当に辛い。

 

今では8年前の半分以下になってしまい、ベゲタミンという

 

最強の眠剤は製造中止となってしまった。

 

先日、計算違いで次の受診より3日前に所持していた

 

眠剤がなくなってしまった。

 

当然、眠ることができず、何より「眠剤がない」

 

という事実で余計に精神的にストレスがかかってしまった。

 

眠剤を服用し始めてからは、「眠たい。」という

 

感情というか、睡眠欲に襲われることがなくなってしまった

 

3日も眠らずにいると、夢と現実の境目がわからなくなる。

 

それは、精神的にだけではなく、肉体的にも異常が

 

出てくる。

 

手足がまるで自分のものではないように上手く動かせない。

 

周りの人に迷惑をかけたくない、という事が裏目に出て

 

余計に周りに迷惑をかける。

 

それは自分でもわかっていて、それでもどうしようもない

 

自分の意思とは関係なく、得体の知れない恐怖と

 

闘わなくいけなくなる。

 

本当に、この病気は厄介でこんな時に自分の弱さを実感する

 

 

8年前、妻は自分の苦しみから自分を守るために

 

死んだのではなく

 

僕や子供、家族を守るために自らの意思で自死という

 

選択をしてしまった。

 

当時の僕は、自ら死を選ぶことが

 

自由だというのか・・・

 

そう思っていた。

 

でも、お互い、家族がいない僕たちの運命

 

家族に恵まれずに、親からの愛を受けられずに

 

育ったこの運命

 

その運命に逆らってみたくなったのではないだろうか

 

自分で運命を選んでみたかったのではないかと

 

今はそう考えている。

 

運命とは自らの選んだ流れに乗ることができる。

 

そして、そう心から思えた時に

 

初めて生きる目的に向かって

 

頑張れる。それを持つものが本当に強いのだと

 

今更ながらわかったような気がします。

 

僕の目的はただ一つ、僕はもっと強くなりたい。

 

誰にも負けないくらい・・・

 

今はそう思います。

 

 

今のしあわせな時間はいつまで続くのだろう。

 

これまでみたいに、しあわせを感じた途端に

 

落とし穴がありその穴に落ちてしまうのだろうか

 

弱虫で、ちっぽけで臆病者で、それでいて後ろ向きで

 

何かとあれば、すぐに立ち止まる。

 

 

そんな僕に彼女はいつ愛想を尽かし

 

別れを告げるのだろう。

 

僕が強くて頼りがいのある男で、しっかりしていれば

 

これまでもそんな恐怖に

 

怯えながら生きる事なんかなかったのに

 

この10年やそこらで、僕は随分弱くなった。

 

大切な存在との出会い、別れを繰り返し

 

形があるものは全て壊れてきた。

 

そんな時、自分の心の声に耳を澄ます。

 

心の中の僕は「お前が臆病で卑怯で鈍感だから

 

こんな結果になったんだ。」といつも聞こえてくる

 

そんな声を聞こえないフリをしていると

 

今のような僕になってしまった。

 

心の声も、もう聞こえない。