泣く事がストレス発散になるという
確かに、感動する映画などを観て泣いた後、気分が
スッキリしていた覚えがある。
しかし「天国からのラブレター」という映画を観た。
10年ほど前、山口県、光市で起こった少年が母娘を
殺害するといった事件の実話を元に作られた映画だ。
普通の人が観れば大した内容の映画ではなかったのかも
知れないが、僕は妻を亡くした後、その映画を観てしまい
泣いた、まるで赤ん坊のように、嗚咽が止まらなかった。
まるで、魂を吐き出すように・・・
時が経ち、今になってこう思う。
あの時、僕の魂は一度死んだんだ。
そして、その後、僕に手を差し伸べてくれた大切な人の
おかげで僕の魂は生き返ったのだ。
あの時の涙を思い出すと、せっかく生き返ったのだから
誰もが羨むくらい、生きる事を楽しもう。と
涙には2種類ある。
悲しい涙、嬉しくて流れる涙。
僕は自分を生き返らせてくれた大切な人が
嬉しい方の涙は流させても、悲しみの涙を流させないように
生きていこうと思う。
今日の空はとても青くて、大切な人と出会った日を
思い出すような、綺麗な空だった。