以下は8月26日に挙げた投稿の再掲です。多少の資料価値はあると思うので、細部を調整してアップします。
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何かに迷った時、「聖霊様に聞こう!」と考えて、異言で祈ると、祈り始めたすぐその時に、答えが一瞬で来ることがよくあります。これは不思議ですね。一瞬で答えが来ます。
例えば、仕事の選択肢で、Aがいいのか、Bがいいのか。自分の肉的な頭(ロジック)では決められないという時、「聖霊様、これこれについて、これこれの状況がありますから、お教えください。聖霊様の助けにより、異言でお祈りします」と言ってから、異言で祈り始めます。すると、すぐに、「これこれは、こうだからB」という聖霊様の想いが、さっと来ます。(これは「聖霊強化月間:長く異言で祈るとどうなるか」で書いたこと、すなわち「聖霊様は、自発的に自分の祈りを祈る」ということと矛盾するのではないかということに関して。聖霊様は、必ずしも人間的な頭で考えてロジカルだという動きをするわけではなく、聖霊様には聖霊様の自由があると認識しておけばよいでしょう(^o^)。補足として。何かを聖霊様に尋ねると、お答えは多くの場合、すぐにいただけます。聖霊様が聖霊様なりの祈りを始めるのは、多くの場合、ウォーミングアップ的な異言の祈りの15分程度を過ぎたあたりからです。とはいえ、パターン化しにくい特性を持っていらっしゃることも確かです。 )
■聖霊様は誰に聞いているのか
こういう聖霊様の御働きは、以下の御言葉で、説明されていると考えて良いでしょう。
しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます。御霊は自分から語るのではなく、聞くままを話し、また、やがて起ころうとしていることをあなたがたに示すからです。(ヨハネ16:13)
「聞くままを話し」、「やがて起ころうとしていることをあなたがたに示す」。まことに不思議です。Bible Hubで中身を確認できる英語訳の中で、ギリシャ語原典を直訳したものが2種あります。そのうちの一つ、Berean Literal Bibleによると、以下のようになっており、話すことと、示すことの中身がより明確です。
But when He the, Spirit of truth, shall come, He will guide you into all the truth. For He will not speak from Himself, but whatever He may hear, He will speak. And He will declare to you the things coming. (John 16:13)
前半は日本語に直しても、新改訳と同じなので割愛します。注目されるのは後半部分。
試訳
というのも、その方は自分自身から話すのではなく、何であれ自分で聞いたものだけを話すからです。また、その方はこれから起こる物事をあなたがたにはっきりと告げます。(ヨハネ16:13b)
「何であれ自分で聞いたものだけを話す」と書かれている背景には、「人間の話し方とは違うんだよ」、「御霊は聞いたものしか話さないんだよ」、「自分勝手に考えた内容を話すのとは違うんだよ」という、福音書執筆者を動かしていた聖霊様のお気持ちが入っているのではないかと思われます。
この時、聖霊様は、誰に聞いているのか?というのもポイントです。参照している原語の解説では、「神の声を聞いている」と記されていて、それはそうだろうなと思います。
天の父の声を聞いているか、御子イエスの声を聞いているか、どちらかでしょう。
イエス様が福音書でよくおっしゃっていたように、父の言うことを聞いているのかも知れません。
あるいは、御霊はイエス様の名によって遣わされていますから、その名の大元の方、イエス様のおっしゃることを聞いているのかも知れません。
別な解釈でもイエス様になります。すなわち、イエス様はヨハネの福音書の冒頭で「ことばは神であった」と書かれていますから、イエス様が「ことば」であるわけなので、イエス様が語られることばに耳を傾けている、と言う解釈が成り立ちます。
総合すると、なんとなく、イエス様のおっしゃることに聖霊様が耳を傾けている。そんな気がしますね。今度、聖霊様に尋ねてみます(^o^)。
異言で祈って、聖霊様が話す事柄に耳を傾けるとき、そう言う形で「神様から聞く」ことができます。そうであれば、何かを聖霊様に尋ねたときに、すっと一瞬で答えが返って来るのも、すごく当然のことだと納得できます。
試訳の後半部分「その方はこれから起こる物事をあなたがたにはっきりと告げます。」について。
「はっきりと告げる」と訳したのは動詞"declare"です。"Declare"も辞書で確かめてみると色々な意味があり新改訳の「示す」もあります。「宣言する」はもちろん「断言する」「打ち明ける」という意味もあります。この世的なあいまいさを含んだコミュニケーションではなく、聖霊様固有の際だったコミュニケーションという意味で、「はっきりと告げます」と訳したいところです。(訳語にどんな日本語を選ぶかには多かれ少なかれ翻訳者の経験が反映されますが、それは致し方ないことです。)
■これから起こることを知らせてくれる
これから起こる物事がわかる聖霊様の特性、聖霊様が聞いている御子イエスの特性。英語で、foreknowと言う言葉で記すことができる「前もって知る」こと。これも、地の上にいる人間には、大変にすばらしく思える神の特性です。
このforeknowで、最近、よく経験するのが、仕事で出会う人や事柄について、最初に出会った時に、「この人はこうだよ」とか「この事柄はこうだよ」とか言う想いが一瞬、さっときざす。自分では、直感なのかな、自分の想いなのかな、よくわからない…などと思っている間に、展開がどんどん進むので、気を留める間もなく、しばらくは忘れてしまう。
そうして、1週間なり1ヶ月なりが経って、その方ないしその物事の姿がはっきりわかるようになると、出会った時にさっときざした想いが、シャープに、真の姿を告げていたことに気づく。そう言うことが、よく起こります。
振り返って吟味すると、あぁ、あの時、瞬間的に想いを与えてくださったのは聖霊様なんだ、とわかるわけです。あまりに、かすかな想いなので、その時の自分には、うまくキャッチしきれなかった。この世の物事の展開がどんどん進むので、かすかな聖霊様から来た想いがかき消されてしまった。そう言うことなのかなと思います。
聖霊様には、異言の祈りを介して聞くこともできますが、このように、さっときざす想いに耳を傾ける形で聞くこともできるでしょう。後者は簡単ではありませんが、聖霊様のかすかなお声に耳をすませるトレーニングをしていくと良いのかなと思います。
もし私たちが御霊によって生きるのなら、御霊に導かれて、進もうではありませんか。(ガラテヤ5:25)
聖霊様に聞くことを吟味する際に、自分の声を聞いてしまう可能性をどう排除するのかと言う議論が必ず出て来ます。それはロジックで議論してもせん無いことで、御霊のことは御霊によってわきまえるしかない(第1コリント2:14)と言えるでしょう。多くの経験を積むことで誤りが排除されていきます。
聖霊様がわれわれに働きかける時の基本姿勢は、愛であって、愛してくださるから、われわれにコミュニケーションをして下さいます。その延長で、聖霊様のおっしゃることに耳を傾けると、御霊の実に近くなると言うことは言えると思います。
しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものを禁ずる律法はありません。(ガラテヤ5:22-23)
聖霊様にどんどん聞いて、御霊の実をどんどん豊かに実らせましょう!本気で取り組めば、2年で大きな変化があります。
Photo courtesy of Lyle Vincent