本当に過ごしやすい季節になりました。朝晩の冷え込みはありますが、昼間は本当に快適ですね。でも、あっという間に紅葉の時期を迎えることになるのでしょうか。

 さて、最近戻ってきたPCGSの中から、大変美しい一朱銀を御紹介します。私の経済力では高価なものは買えません(笑)ので、安くて感動的なコインを御紹介します。最初は明治一朱銀Ywです。位付けは4で、明治一朱銀ではありふれた面背です。

面はほぼ正額で美しいですが、背の作りは雑です。ただ、本当に昨日貨幣司で製作したかのように美しいです。元々、明治一朱銀は綺麗なものが多いですが、ここまで綺麗なものは少ないです。実物の美しさが画像に表現されていますかどうか。

次は嘉永(安政)一朱銀Qoです。位付けは5で、これも安政一朱銀ではごくありふれた組み合わせです。

まさに昨日銀座で作られ、そのまま銀座の包みに入れられ、昨日開封されたと思われるほどの状態です。洗いのない素晴らしい"うぶ"な甘い銀色の光沢とつや、周囲にはごくごく薄い自然のトーン、全く摩耗のない鋭利な文字、どれをとっても完封品です。嘉永一朱銀も昔は綺麗なものが多かった(私の知り合いの古銭屋さんは、昔のフィルムの乳白色のケースにバラで保存されていました。湿気から守ってくれるのでしょう)ですが、最近はすっかり見なくなりました。

最近、一朱銀はあまり人気がありませんね。やっぱり、小さすぎるので年を重ねると・・・、という問題が大きいように思います。集めたものは鑑賞したいですから、やっぱり大きさは大切ですね。同じような意味で、5銭や10銭といった小型の銀貨も以前よりは人気がないように思います。

 2枚の一朱銀、価格的にはたいしたことありませんが、探してなかなか見つかるものではありません。一朱銀の人気が復活することを願っています。