「ゾラ・一撃・さようなら」 森博嗣 2007-151
森博嗣氏「ゾラ・一撃・さようなら」読了しました。
やさしいハードボイルドといった感じです。
奇をてらった感じではなく「森風・ハードボイルド」なのですね。
ストーリー展開も、台詞まわしも、登場人物のキャラクターも、最後の方の盛り上げ方も、ある意味で形として定石なハードボイルド小説なのですが、一方で森氏の作品に対するこだわりのようなものも感じました。(なんとなく)
ただ、個人的には合わなかったのが事実です。
ある意味で「パスティーシュ」であれば、その筋を徹底的に攻めてもらいたかったし、そうでなければ、この形をとらなくても良かったんじゃないかなと思ったわけです。
なんだか「商業的な作品」とまで思ってしまって、途端に、自暴自棄に陥りました。
ちなみに森大河の一つ流れ(要するに他の作品とリンクしている)のようでして、その辺りを気がつきながら読めれば、またちょっと違う感想もあったかもしれません。悔やまれます。
重ねて自暴自棄です。
amazonリンク |
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出版元 |
集英社 |
初版刊行年月 |
2007/08 |
著者/編者 |
森博嗣 |
総評 |
18点/30点満点中 |
採点の詳細 |
ストーリ性:3点 読了感:3点 ぐいぐい:4点 キャラ立ち:3点 意外性:2点 装丁:3点 |
あらすじ |
孤独で気儘な探偵・頸城悦夫のもとに、ある日、謎の美女・志木真智子が現れ、元都知事で大物タレントの法話の館にある美術品「天使の演習」を取り戻して欲しいと依頼する。しかも、彼は世界的な殺し屋ゾラの標的になっているらしい・・・。<<紀伊国屋Bookwebより抜粋>> |
やさしいハードボイルドといった感じです。
奇をてらった感じではなく「森風・ハードボイルド」なのですね。
ストーリー展開も、台詞まわしも、登場人物のキャラクターも、最後の方の盛り上げ方も、ある意味で形として定石なハードボイルド小説なのですが、一方で森氏の作品に対するこだわりのようなものも感じました。(なんとなく)
ただ、個人的には合わなかったのが事実です。
ある意味で「パスティーシュ」であれば、その筋を徹底的に攻めてもらいたかったし、そうでなければ、この形をとらなくても良かったんじゃないかなと思ったわけです。
なんだか「商業的な作品」とまで思ってしまって、途端に、自暴自棄に陥りました。
ちなみに森大河の一つ流れ(要するに他の作品とリンクしている)のようでして、その辺りを気がつきながら読めれば、またちょっと違う感想もあったかもしれません。悔やまれます。
重ねて自暴自棄です。