シュテフェン・ファンマイアー監督。
クリストファー・パオリーニ原作。
エド・スペリーアス、ジェレミー・アイアンズ、シエンナ・ギロリー、ロバート・カーライル、ジェイモン・フンスー、ジョン・マルコヴィッチ、ギャレット・ヘドランド、レイチェル・ワイズ(声)出演。
山田孝之、小雪吹替版。
早速公開初日のレイトショーで観てきました初日ってこともあって、一番前の観にくいブロックは空いてたんですけど、後ろの席はほとんど埋まってました。お客さんの種類!?も老若男女、色んな人が観に来てましたね
僕はちなみにチケット買うのが少し遅かったので、列的にはいい位置だったんだけど、壁側の席で少し観にくかったなぁ。。
さて、このエラゴンですが、上映時間がなんと104分なんですよね~ファンタジーものと言ったら2時間半は超えるのが普通、的なイメージが最近はあると思うんですが、エラゴンは1時間半に仕上げてます。何かのテレビで、映画評論家の方が言ってたんですが、
『今回のエラゴン。配給が20世紀FOXなんですね。FOXとゆうと、最近はワーナーなどの大手に抜かれていて、最近は低迷状態にあるんです。で、あの有名なロード・オブ・ザ・リング(これの配給がワーナーかはゆってなかったんで僕はわかんないです!)。これもエラゴンと同じくファンタジーもので、見事に大成功したと言える作品ですよね。で、その長さが2時間半以上もの長さ。今回のFOXから出されたエラゴンが、1時間半とゆう短さ。今回のエラゴンがどう評価されるかによって、壮大なファンタジーものの、私のイメージが覆されるかにかかっています。また、今低迷しているFOXからの配給ってのもあって、今回のエラゴン、注目していますね』
と言っていました。確かに、この『エラゴン』と『ロード・オブ・ザ・リング』、絶対みんなも観たら、どこかで比べてしまうとは思う。僕も実際観ながら比較はしていましたまずは上映時間の長さ。確かに壮大な3部作のファンタジーもので、104分ってのは冒険だったかもしれないです。でも、僕はそんなに短くは感じなかったです
お尻が痛かったからかもしれないけど・・・
笑
他の人のレビューで、『短くしすぎて、カットしすぎた感はある。』とか言うのがあったけど、それは『時間が短いから、もの足りなく感じた』んではなくて、『単にその人にとって内容が物足りなかったから、短く感じた』、んだと表現したほうがいいと思った。やっぱり、こういった傾向を考えると、大作ロード・オブ・ザ・リングの影響は、まだまだ大きいものとなってるみたい確かに、正直言ってスケール面では、圧倒的にロード・オブ・ザ・リングが勝ってました
で、吹替版の方では、主役エラゴンの担当が山田孝之、小雪はちょっとドラゴンのサフィラの声なのか、アーリア女王の声の担当なのかはわかんないけど、これはちょっと吹替はないかなやっぱり字幕で、ちゃんと英語の雰囲気楽しまなきゃ
吹替は子供連れのお母さん、お父さんたちに、だとは思うけどね
今回の原作者であるアメリカ人のクリストファー・パオリーニ。彼がこの物語を書き始めたのが、なんとわずか15歳の時。これは原作の『エラゴン』ファンの方たちにとっては、当然のことだとは思うんだけど、こりゃまた凄いですね~。第二のJ・K・ローリング、期待してますあと、ちょっと恥ずかしくて言いにくいんだけど(笑)、『エラゴン』って、正直観る直前まで“ドラゴン”のことだと思ってました
だって、“エ”と“ド”の違いだけなんですもん。。。これは結構勘違いしてた人多いと思いますっ
笑
さてさて、今回主人公エラゴン役を演じたエド・スペリーアス。彼はイギリスのパブリック・スクールに通う17歳の学生。そんな彼がなんと18万人ものオーディションの中から主役の座をつかんだんだってね!!こりゃ演技力そっちのけでも凄いことだね~
同級生とか、さぞかしビックリやろうね
隣で一緒に今まで勉強してた奴が、いきなり映画の主役かいっっ
みたいな(笑)。それは大袈裟やとしても、18万分の1ってんだから、これからの活躍が期待されますよ
で、僕映画館で観たときに、ぱっと見“マット・デイモン”が頭に浮かんだんです。これって俺だけかな
英国生まれの少し裕福な青年風に仕上げたマットデイモンって感じ
どう??笑
ジェレミー・アイアンズ。彼は今回、ブロムとゆう、エラゴンと同じ村に住んでおり、彼も昔は“ドラゴンライダー”であった人で、エラゴンをドラゴンライダーへと成長させていく人物を演じてました。普通に渋くて、かっこよかったアカデミー主演男優賞を取った『運命の逆転』、『ライオン・キング』、『ダイ・ハード3』、『ヴェニスの商人』、『キングダム・オブ・ヘブン』、『カサノバ』など、一つのジャンルに留まらず、色んなのに出演してますね。
シエンナ・ギロリー。彼女は、この最後のドラゴンの卵を、まるで運命かの如くエラゴンの元へと送った王女、アーリア役。『エラゴン』ではヒロイン的な存在
ただ、『ロード~』のエルフの姫に容姿も、雰囲気も似ているな~ってここでもロード・オブ・ザ・リングが脳裏によぎっちゃいました。まぁファンタジーにはこうゆうキャラは不可欠だから
『タイムマシン』、『バイオハザードⅡ』などに出演。
ギャレット・ヘドランド。今回は黒髪で出ていて、ちょっとまだ本当の彼の目的は分からないような、でも表はエラゴンたちの仲間に加わることになる。かなり不気味のような、クールでかっこいいような、そこらへんが曖昧な役でした。一番、次作からの彼の行動・本当の目的が気になる存在かな。
ジャイモン・フンスー。彼を見た時、絶対どこかでみたことあるな~・・・『マトリックス』のネオの船の運転手かな~いや違うな~って思っていたら、全然違っていて、『コンスタンティン』や、『アイランド』での隠れた救世主役の方でした。ちょい役で出ているのが多いですね。でも、かなり存在感と迫力はあったね
で、今さっき調べてわかったんだけど、やっぱりドラゴン・サフィラの声はレイチェル・ワイズだった!!最初のオープニングで、“レイチェル・ワイズ”って英語で出てきてたんだけど、何かの見間違えか・・・?って思ってたら、やっぱりすらっとしてて、大人っぽくて、普通にサフィラとしての声には申し分なかったと思います
そして最後に、ジョン・マルコヴィッチ。ガルバトリックスとゆう役名で出ていて、世界を支配知る王の役でエラゴンの最大の敵となりそうなんですけど、第一部ではそんなに言うほど出てきません。右腕のダーザの方が、悪役の中で今回はメインでした『ジャンヌ・ダルク』、『リバティーン』、『クリムト』などなど、本当にすごい数の作品に出演なさっております
~遥か彼方の帝国アラゲイシアは、かつてエルフ、ドワーフが人間と共存する平和な土地だった。ところが今、ガルバトリックス王の圧制の下、帝国は大きな混乱の中にあった。~
そんな世の中で、もちろん王の制圧のもとにある小さな村に叔父と従兄弟のい3人でのんびりと暮らしていた15歳の少年エラゴン。彼はいつものように狩に出かける
いつものようにエラゴンが木に向かって弓で矢を放った瞬間、閃光がきらめくそしてその森の中で、妙に光を放つ青い石を見つける・・・その石こそ、世界の運命を握るドラゴンの卵だった
卵からかえったドラゴン・サフィラを密かに育て始めたエラゴンは、王が放った魔物に叔父を殺され、自らの運命を悟る。彼はかつて偉大な力を持っていた伝説の種族・ドラゴンライダーとして選ばれたのだ。
そして、その卵をたまたま、エラゴンのいた森に卵を瞬間移動させたのが、エルフの女王、アーリアであった彼女はガルバトリックス王の右腕、ダーザに監禁されていた。監禁しているのは、ドラゴンの卵を取り戻すためにである・・・。ダーザは魔法使いであり、心臓を貫かない限り、死なないという、恐るべき人物でもあった。。。
で、アーリアが卵をあの森に飛ばしたのは、王の元から、この世界で唯一最後のドラゴンの卵を守るためだったのだ。。。
一方の王が、なぜそんなにもこの卵の存在を気に掛けていたのかというと、王も実は“ドラゴンライダー”の一人であった。しかし、過去にガルバトリックスが他のドラゴンライダーたちを裏切り、次々とドラゴン・ドラゴンライダーもろとも殺していき、今の世の中を作り出していたのである。だから、“他の”ドラゴンは、絶滅しているはずであったのだが。。。
だから、この今の政権を守るためにも、ガルバトリックスにとってはこの卵を孵化させてはならなかった・・・
こうして、まだ17歳の少年エラゴンが、このドラゴンのパートナー、いわゆる“ドラゴンライダー”として選ばれ、この世の中を変えていこうとする。。。
ここの、ドラゴン(名前はサフィラ)の孵化のシーンがめちゃくちゃかわいいんだ~
最初はエラゴンをちょっと怖がってて、臆病そうなそぶりを見せるんだけど、でも食べ物はいきなり生きた野ねずみをバクッて食べちゃうんだよね・・・赤ちゃんでも、やっぱりドラゴン
笑 なんかあったかくて、おもしろいシーンだった
ただ、ドラゴンがメスってのに少々戸惑いを感じた。正直僕には、ドラゴンっていったらオスとゆうか、ガツガツいくような荒々しいイメージがあった
でも、このサフィラは成長するとともに、すらっとした、お母さんのようなドラゴンになっていくんだよね。。一方でドラゴンとドラゴンライダーは一心同体で、ドラゴンライダーが死んだら、一緒にそのドラゴンも死ぬってゆわれている・・・。これがまたお母さんのいないエラゴンと、メスのドラゴンの組み合わせがなんともいえない、絶妙なタッグになっていく
で、エラゴンは村でブロムという男の興味をそそる話を耳にする。。今はこんな世の中だが、昔は“ドラゴンライダー”というものがたくさんおり、彼らが世の中を平和にしていた。。しかし、あることがキッカケで、ドラゴンライダー、そしてドラゴンもろとも絶滅してしまったのだ・・・という。。エラゴンは自分の家にいるのはもしかしたらドラゴンなのではと思い、ブロムに話の続きを聞こうとするが、あっさりと断られる。それは、昔の話に過ぎないんだ、と。。。
しかし、もうすでにガルバトリックス王の魔の手は村まで迫っていた・・・。エラゴンの居場所を聞いては村人をためらいなく殺していく化け物たち。。。急いでエラゴンは家に帰るが・・・。
ここから、エラゴンとブロムとサフィラの三人の冒険が始まっていきます
まずは、王の反乱軍の生き残りが集まるところへ向かうんだけど、ここでもいろんなことが起こる。一度、ある不気味な村に立ち寄るんだけど、エラゴンがここである男と目が合う。こっちになにかを匂わさせるような演出。。あいつは一体??王側のものなんか、それとも・・・??って感じでしたね。
あと、ここでブロムが一人の男と怪しげに話してたんだけど、これ今でも妙に引っかかるんだよね~。。
で、実はブロムも昔ドラゴンライダーで、ある他のドラゴンライダーに自分のドラゴンが殺されたんだ。。それを隠していたんだけど、手の平のドラゴンライダーである印が刻み込まれているのをエラゴンが見つけてばれちゃう。。。で、これはまだ観てない人にはかなり言っちゃいけないことだと思うから隠すけど、
僕は本当はブロムはまだ死んでない気がするんだ。サフィラにドラゴンライダーとしての埋葬をしてもらってたけど、やっぱりなんかあの村での行動が引っかかる・・・しかも結構大物なキャラなのに、第一話で死ぬとか・・・。ロード~の白ひげの魔法使いみたいに、実は生きてましたー的な感じで出てきそう。。。本作では、エラゴンの見方ではなく、敵としてねこうゆうところでもロード~と比べてたかな。
(反転終わり)
で、エラゴンはブロムの意見を押し切ってアーリアを助けにいく。そしたら、あの不気味な村で会った男がいたんだ。エラゴンが危ないってところで、こいつが弓を放って、助けてくれる。。一応、味方なることをしたんだけど・・・。
奴の名はマータグ。なんとこの男の実の父が、ブロムのドラゴンを殺した人物、そう、あのガルバトリックスだったのだ・・・話は複雑な関係へともつれ込んでいく・・・。
そして本当の目的地である、反乱軍の住むところへ向かうエラゴンたち・・・。マータグも一緒に・・。そして、ついにこの場所で、本作最大の見せ場である、エラゴンと反乱軍たち VS ダーザ軍団の対決
ここは素直にすごいシーンでした
迫力はもちろん、特にエラゴンのドラゴンサフィラと、ダーザの魔法で作ったドラゴンの対決のとこはジェットコースターの勢いで流れていきます
目が回ります
笑
で、戦いがひと段落したところで、ほろりとさせられる場面も。。。まさに、サフィラとエラゴンがひとつになれた瞬間。そして、エラゴン自身も成長できたことが実感できる場面。一心同体、これがなにより二人に必要なこと
で、エラゴンとソフィラ、そしてマータグ(マータグは多分第二部でもエラゴンたちと行動をともにするはず。ただ、最後出てこなかったから)の三人でアラゲイシアへと向かうのであった・・・
最後の終わり方は、意外とスッキリでした
ロード~のような、『はっ
』って本当に口に出しちゃうような半端なところでなかったのは、ホントよかったです!ちゃんと、王の怒りが燃えたぎり、王のドラゴンの姿が・・・
ってところで終わってました。絶対、次も観ますね
笑 あと、ダーザが死んじゃって、あと二話持つのかがちょっと心配です。でも、その心配が、僕のあの反転での推理!?に繋がってきたらおもしろいんだけどね
あと、悔しかったのが、なんか主題歌をアヴリルが歌ってるって聞いたんだけど、エンディングで流れてたのかな???それがもし本当なら・・・マジでがっかりですわ
終わったの夜遅かったし、すぐ帰ってしまったんですよねぇ。。。残念や!!
最後に、評価をしたいんですが、やっぱりどうしてもスケール面では104分の作品に仕上げてることや、カットの多さでごまかしているようなところ(戦闘シーンね)ってこともあって、物足りない感・小さく感じた感は否めない。そう考えると、レイトショーの1200円やったら全然オッケー、一般料金の1800円ならちょいと帰るときに愚痴が出るかも・・。1日の映画の日の1000円だったら、観てよかったのは確実だな
みたいな感じなんで、4.0はいかないかなぁ・・
だからこそ、次の第二部に期待して、そんで僕の予想がどうなのかも観たいし!!笑 これは明らかに映画館に行って観るべき映画だと思います
だからみんなも、『エラゴン』観にいきまくって、最初に出てきた映画評論家さんの考えを覆しちゃいましょっ
笑 吹替でも観てみたいですね
で、今から観にいく人に前もって言っておきたいことがあるんですが、本作では地名がいっぱい出てきます。間違いなく覚え切れません!笑 だから、名前は覚えようとはせず、エラゴンたちが今からどこに向かうのか、雰囲気だけ感じ取ってください。その方が絶対いいと思います。頭ごちゃごちゃになるか、寝るかのどっちかに行きたくないでしょ!?笑
原作の方も気になりますね~。本読んでる方のレビュー見ると、やっぱり酷評が目立つ。。『アーリアがエルフの女王だってことをばらしていいの??』って書いてある記事には興味そそられた!何かまだあるみたい・・・
あと、最後に『エラゴン』のキャストの顔と名前の一致をさせたい人や、ストーリーを軽く知っておきたいって人のために、リンク載せときますねっ^^
☆評価☆・・・3.8