- ポニーキャニオン
- サイレントヒル
クリストフ・ガンズ監督。
ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ローリー・ホールデン、デボラ・カーラ・アンガー、キム・コーツ、ターニャ・アレン、アリス・クリーグ、ジョデル・フェルナンド出演。
これ、めちゃくちゃホラー映画として身構えて観てみたんだけど、全くと言っていい程、“ビクッ”となるような怖さを感じさせる映画ではなかったです。どちらかとゆうと、この映画の真相は一体なんなんだろう・・・って、謎解きを自分の頭の中でしていく要素の方が大きかったかなだから怖いの苦手な方でも、これはさほどビビらずに観れるんじゃないかな~って思います
(ちなみに僕は、THE JUONを映画館で観た時に、あまりの怖さに手で顔を覆って指の隙間からでしか観れなかった程のビビりんでございます
笑)
さて、今回の『サイレントヒル』なんですが、“悪魔”とか、“十字架”なり、宗教のようなものが絡んだものなんですけど、正直僕はこういった類の映画は好きじゃない。『オーメン666』とか(まだ観てないからどんなのかは知らないけど)、『エクソシスト』とか、結局最後は幽霊みたいなのや、神様に頼って終わりかいっ!って感じの作品いかにも胡散臭くて、古臭いおばあさんが大声で祈りだすとかね・・・
まぁ本作でも、こうゆうおばあさん??が出てくるんだけど、でもなんか最初にゆってように、“サスペンス”の要素が強く感じれたから、そうゆう点では今回はすんなりと観れました
ラダ・ミッチェル。この人は今回相当頑張ったんじゃないかな~もちろん主役ゲットしたってのもあったと思うけど、結構迫真した演技がこっちにもちゃんと伝わってきました
『ネバーランド』や、僕の大好きな作品の一つ『マイ・ボディガード』や、『フォーン・ブース』などにも出演。フォーン・ブースは、ちょっと最近コリンもみてないし、もう一回今度観直したいですね
ショーン・ビーンは最近おなじみになってきました。『ナショナル・トレジャー』、『トロイ』、『フライトプラン』、『スタンドアップ』、『アイランド』、などに出演。ショーン・ビーンって、悪役と良いお父さん役とかの変化が多すぎて、なんかイメージを定着させにくい俳優さんですよね。。まぁ、“映画”と実物はそりゃみんな違うんだろうけども。。
デボラ・カーラ・アンガー。この人、結構いろんな作品に出てますね!今回はガソスタのレジ店員ってゆう、ただのちょい役だったけど。『ゲーム』、『ザ・ハリケーン』、『ペイ・バック』や、内容的にかなり裏切られた『1.0【ワン・ポイント・オー】』や、DVD出たら即観てみたい『サイレントノイズ』などに出演。
そして今回話の大きな渦に巻き込まれてしまう少女役を演じたジョデル・フェルナンドちゃん。『ローズ・イン・タイドランド』ってゆうファンタジー映画で主演を務めてるんですね今後、一つだけ年上の、あのダコタ嬢と、ある意味張り合って有名になっていってほしいね
毎日、毎日自分の娘であるシャロンは、夜になるといつも一人で家を出ていく。
“サイレントヒルに行かなくちゃ・・”とゆう謎の言葉を発しながら・・・
しかし、次の日にシャロンに聞いてもそんな言葉は知らない、私はそんなこと言ってない、と言う。。そう、彼女は夢遊病者であった。しかし、この“サイレントヒル”とゆう言葉に不審感を抱いた母ローズと夫は、自分たちで真相を究明していくことになるのだが・・・
調べていくうちに、本当に“サイレントヒル”とゆう街が、ウェストバージニア州に実在“していた”ことを突き止める。しかし、そこは今は廃墟となっているのだが、なぜか地下では常に火事が起こっているとゆう不思議な噂が。。。一体、自分の娘と、この街がどう関係しているのか・・・母ローズは、娘シャロンを連れ、たった二人でこの“サイレントヒル”へと、誰かに導かれるかの如く、向かうことになるのであった・・・
ここで途中、ガソスタに寄るんだけど、後々絡んでくる白バイの女性警官と逢うんですね確かに、この女性もあとで重要な人物となってくるので、どうにかローズ等と関係を持たせたかったのはわかるんだけど、なんか無理やり感があったかな~。後での、この警官に尋問されるとこでも、サイレントヒルへの看板を見つけてとっさに振り切る場面とか・・・。だったらなんでガソスタでもっと詳しく聞いておいたらいいやん!って普通に疑問でしたね
まぁ、この女性警官も、誰かに導かれるかのようにローズたちを追わされることになったのかも!?しれませんが・・・
警官に後ろから追われながらも、なんとかサイレントヒルへと向かっていくローズ・・・・すると目の前に少女が
とっさにローズは急ブレーキをかける
しかしローズはハンドルに頭を打ち、意識を失ってしまうのであった・・・。
目を覚ますと、そこは意識があったときとはまるで違う世界。。。霧のような“灰”が舞った、不気味でなんとも言えないところだった・・・。そして、助手席に座っていたシャロンは??なぜか姿を消していた。。。ローズは車から降り、周りを見渡す・・・。が、しかしシャロンの姿はどこにもない・・・あったのは、『サイレントヒルへようこそ』と書かれた看板だけであった。そう、彼女は“本当の”サイレントヒルへと入り込んでしまったのであった・・・。
この霧のような真っ白なシーンには、ホントに一気に違うところに迷い込んでしまったんだな~とゆう感じになります。ある意味、変わりすぎ??ってゆうのもあったけど、まぁそこはゲームからきたものとしてそして、ローズはまず娘のシャロンの行方を捜していくことになるわけだけど、このサイレンとヒルの街のセットがかなり凄かった
不気味な白い世界にひっそりとたたずむ街、サイレントヒル。老朽化した店やホテルなど、これは結構見ものでしたね
で、まぁこういった作品の演出によくあるように、ちょこちょことシャロンのような女の子が街角を曲がりながら、走っていて、その子をローズは追いかけていくんですけど、着いたところの場面が、なんか一気に雰囲気変わりすぎでした
あの不気味な階段のところ。そこで『ウーーーーン』ってゆうサイレンが鳴ると、いつもの街並とは、全く違う世界へと変わって行ってしまうんだけども、なんかここも無理やり観てる側を怖いところに引っ張って行ってる感じがした。。そこはちょっと残念なところかな??
で、その全く違う雰囲気のところに、シャロンのような!?子を追っていくために入っていくんだけど、ここで出てくるモンスターは気持ち悪かったまだお母さんのお腹の中の膜のようなものに覆われた、産まれたてのキリンのような、人間!?みたいなやつ
あれはないっしょ・・・
笑 んでまた気持ち悪い子供かブタか見分けの付かんような生き物がウジャウジャ出てくるわで・・・この場面は最初の気持ち悪いシーンでしたね!笑 ただ、全く作品の内容的なつながりは見えなかったけど・・・
笑 まぁ、ゲームだしね・・・
ってこんなのばっかり考えてたら面白くなくなります
笑 あくまで、こういったシーンは、ホラーなんだと位置づけて観た方が良いのかな。だから、僕はあんまり怖いって感じなかったんだと思います。逆に、元々のゲームの方を体験してる人の方が、この映画のホラー的な怖さを感じれるんじゃないかと
そしてこの意味の分からないものたちから、なんとか逃げ出したローズは、ある女性と遭遇する。初めてのサイレントヒルの住民との遭遇だ。しかし、この女性は頭がおかしいのか、ローズが探していると言って見せたシャロンの写真を見るなり、『私の娘じゃ~~~!!』と叫びだす。。。一体何がどうなっているのか、わからないままローズは一旦心を落ち着かせるためにも、元の車のところに戻ることに・・・。
するとそこにはあの女性警官がいた。彼女も、この“本当の”サイレントヒルに迷い込んでしまっていたのだ。。。ローズは今までのことを話すが、一向に耳を向けようともしない。逆に尋問を振り切ったとのことで、連行するとゆうのだ。。そこにいきなりまたあのサイレンが!!そしてまたまたあの意味の分からない物体が出てきて、警官は驚いて銃を向ける!その隙にローズはまた街にシャロンを探しにいく・・・
ここからまた二人は再会して、ローズと女性警官とゆう異色のコンビでゾンビと戦っていくんだけど(笑)、この警官が助けに現れたときはホットしたねやっと仲間が増えたっ
って感じで!それにしても、あの三角の頭したやつがいたけど、あれが一番のボスなんだろうか・・・
相当強そうだったし・・・。まぁ、こいつの存在意義が、全く意味分からないってゆっちゃー終わりだけどね。。。
そんで、ある一人の女性と出会って教会に行けば安全だってことを教えてもらえる。でも、そこにいた人々はみんなある一人の女によって、ある意味洗脳されてたんだよね・・・この女が本当は一体何者なのか、そしてあの少女、そして娘のシャロンは一体どこへいったのか・・・
実際、結末や、本当の真相を分かったときは、この作品の“サスペンス”的な要素ではいいとこいってるって思った。最後くらいまで、実はシャロンは養子だったことを隠していて、そんでその孤児院に昔いたある少女が、シャロンに似ていた。で、その子はあるイジメ的なものをされていて最後はこの教会の女の指揮によって、何の罪もない少女が、悪魔だ!!といか言われて、火あぶりの刑で殺されていたんだよね。。。そしてこの母親が、街で初めて出会った、あの女性の娘であったこと。。そしてその少女の怒り・怨念が、ローズとシャロンを“サイレントヒル”まで導いて、真相を明かしてもらおうとしてたこと。。。
最後はやっぱり宗教とか、迷信絡みで終わる!?って思ってたら、ちゃんと理由があってよかった。でも、警官がやられるところは・・・うぇっ笑 サイレンが鳴ったら、周りの様子が変わるってのも、実は真っ赤に、まるで火事のような光景に変わってたんだ。だから、それはこの火あぶりで殺された少女の怒り・苦しみからきたものだったんだ。そして、この忌まわしき過去を忘れ去るために、全てこのことは秘密にし、“外の・現実の”世界では、火事が起こっていて、廃墟となっているってゆわれてたんだ。。。全てが繋がったとき、初めてこの作品のホントの怖さを感じたように思う
で、最後の最後、全てを終えて車でローズとシャロン二人で家に帰るんだけども、ずーっと霧のなかにいるんだよな~~。。最後のエンディングは、ちょっと救いのないもので、なんか考えさせられるところでした。せめてこの一家3人だけは助けてあげて欲しかったな。。。
この作品は、サスペンスの映画として観て、ホラー的な部分は、“スパイス”のような観点で観たら、これは結構おもしろい作品ではないかなっ、と僕は思いましたゲームの方は絶対したくないけどね
笑
☆評価☆・・・4.0