- 角川エンタテインメント
- SAW ソウ DTSエディション
ジェームズ・ワン監督。
リー・ワネル脚本。
ケイリー・エルウィズ、ダニー・グローヴァー、モニカ・ポッター、リー・ワネル、トビン・ベル、ディナ・メイヤー出演。
最初これを観たときの衝撃は今でも忘れませんね~それまで出会ったことのない驚き・ハラハラ感、そして最後の最後のあのオチ。。。どこをとっても、スリラーの“傑作”といえるでしょう
で、今回改めてもう一度観てみたんですけど、話の流れや、最後を知っていてもやはり、楽しめる作品でした分かっていても、思わず顔を覆ってしまう光景も多々あり・・・
笑 かなりの低予算、かつ最初は何もないところからスタッフが頭を捻りつぶして製作していったからこそ、出来あがった作品
目覚めると風呂桶の中に沈められていた男、アダム。何がなんだかわからず、まずは風呂桶から出てみる。。。しかし辺りは真っ暗で何も見えない・・・当然パニックになってしまう。そこにそのアダムのいる密室の部屋から別の男の声が・・・
その声の主の名はゴードン。職業は外科医。彼もわけもわからず、この部屋に閉じ込められていた。二人共パニックになりながらも、ゴードンが電気のスイッチを見つけ、点灯させてみた・・・。すると、部屋の真ん中には、顔が真っ赤な血で染められた死体が転がっていた・・
このアダムを演じているのが、『SAW』シリーズの脚本家であるリー・ワネルだ。『マトリックスリローテッド』でも製作に参加している。で、もう一人のゴードン役のケイリー・エルウィズは、前に観た『ライアー・ライアー』に出てた人この人は意外にも!?色んな作品に出てますね
それにしても、この映画の最初の幕開けからグッと画面に引き寄せられます水の中になぜかいる男・・・そして明らかに意味ありげな“カギ”が風呂桶の栓から落ちて行ってしまう光景・・
最初から全てに抜かりなしです
またなぜか死体があるってのも、ホントなら気にすべきだけど、自分の身に起きている事さえ理解できないがために、考えてられない・・
ため息でるね・・・
しかし、二人は落ち着いて辺りを探すうちに様々な、助かるためのヒントを見つけていく。しかし、逆にそれらはより一層二人を追いこんでいってしまう。。。そう、全てはこの犯罪の首謀者、“ジグゾウ”の手の平の上で転がされていたに過ぎなかったのだ・・・
アダムとイブ・・・でなくて、アダムとゴードンは(笑)、なぜ自分がここにいるのかを自らの曖昧な記憶をたどり、自分なりに解釈して行く・・・。そしてそれが、なぜわざわざこの二人が同じ部屋なのか、そしてコレをやらかしている犯罪者のこともわかっていくのだが・・・
この二人の居る部屋と、外の世界・過去の記憶のシーンの織り交ぜ方がまた絶妙ですこの部屋がいったいどこなのか、ジグゾウはいったい本当は何処にいるのか、そして二人は助かるのか・・・観ているこちら側に上手く喚起してきます
観たことのある人にだけ分かる、最後のあのオチ、やはり凄いですよね。一人取り残されたアダムの背後から奴がムクッと起き上がる、あのシーン
最初観たときは、って感じで、そこから・・・・
へと変わって行く。ここでまさに最初から最後までの話の流れが一本の線で繋がってしまう。抜け目なし
自分が末期ガンの病にむしばまれているジグゾウだからこそ、“生きる”ことに無頓着な人間に“生きられる”幸せを再認識させてやる・・。
僕が一番エグさ・恐怖心を感じたところは、やはり女の人がカギを探す為に、生きている人の胃袋をぐちゃぐちゃにせねばならないシーンあんことするの、普通の人間なら無理な事でしょ・・笑。まぁこの強い忍耐力?を持った女性が『SAW2』に関係してくるんですけどね
やはりどうしても続編『SAW2』は本作には、内容・怖さ、共に劣ってしまうところがあります
仕方ないことなのかもしれないけど。。
そうゆうのもあって、“前評判”や“DVDのパッケージ”だけでなく、ちゃんと中身がこのSAWを上回ってくれる作品が出てきてほしいっ
だからこそ、色んな問題でも話題になっている次作品『SAW3』に期待したいです
公開日は、11月18日
☆評価☆・・・4.8