アスミック
ジョゼと虎と魚たち 特別版 (初回限定生産2枚組)


犬童一心監督。

渡辺あや脚本。

くるり(ハイウェイ)音楽。

妻夫木聡池脇千鶴上野樹里新井浩文江口徳子新屋英子大倉孝ニ荒川良々板尾創路出演。



いやはや。やはり犬童監督の作品はイイです好キラキラメゾン・ド・ヒミコ』からのファンで、やはりこの人の描く世界感が好き。こうゆう邦画が、僕は優しく観れるかなヒマワリまだまだ『愛と死をみつめて』とか、『黄色い涙』など、これからもっともっと注目されていく監督さんであってほしいうまー!チョキ

渡辺あやさんは、『メゾン・ド・ヒミコ』でも脚本をしてた人。


池脇千鶴さん。この人、今までそんなに好きでも嫌いでもなかったってゆうか、ほとんど気にもかけなかった女優さん。今回は観た人はわかると思うけど、体張った演技で、それだけでなくめちゃハマり役だった晴れそんであんなボサボサの頭でも、どんなにオバンくさい服装であっても、めちゃくちゃ可愛くみえたのは僕だけだろうか・・・。これから応援していきたいですっ虹

上野樹里さんは正直あんまり好きじゃないんだよな~・・・汗ドラマの『のだめカンタービレ』でも出てるし、結構色んなとこ出てるんだけども。。そんで、実写版ちびまるこちゃんの、まるこ役の子も嫌いやし、二人はちょっとニュアンス違うかもだけど、僕的には二人がめっちゃ似てるように感じてて、両方ともなんか好めない。こちら側にガツガツくる感じがショック! でも上野樹里、この『ジョゼ』を撮ったときはまだ高校1年生だったとか!大学生役でも全然違和感なかったし、演技も正直突っ込むところはなっかったニコニコそう考えたらやっぱりこうゆう女優さんの印象は、出てる作品にも寄ってくるのかな~とか思った。


んで、荒川良々(よしよし)。この人は前からちょこちょこ気になっては、『誰なんだろう??』と思っていて、謎だった人。やっと捕まえましたチョキ名前の読み方も、また変わってますね・・・チューリップ黄てか、この2人ホント似てなくないですかはてなマークあせるダウン

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大倉孝二さんは結構好きなキャラなんだよな~音譜最近CMとかでもよく見る!実際どうなのかは知らないけど、なんか歯が出てるような雰囲気出てるし、髪の毛もツンツンしてるしアップ笑 こうゆう人は映画に出しやすいんじゃないのかな~??『デスノート』の死神デューク役とか、大倉さんならCGじゃなくてもバッチシ演じれてたと思うにひひ笑い

板尾創路も、出てきて『おっっビックリマーク』っとか思ったりして、結構画面に引き込まれる役者だと思う。上手い、下手抜きにね虹


んでやっぱ何より『ジョゼ』でピカイチ目立ってたのが、新屋英子さん!!なんだあの人あせる 凄いキャラでしたね・・・汗笑 あれはあのお方にしか成せない役柄、雰囲気でしょう。。。でも、こんなおばあちゃんがもし近所にいたら・・きっと楽しいんだろうなぁ~てんとうむし



彼女もいて、結構プレイボーイなところもあり、麻雀屋でバイトしていたりと、世間一般ではよくいる、ごく普通の大学生ツネオ男の子ツネオはいつものように夜から朝にかけてのバイトをしていた。すると、客の人たちから興味深い話を耳にする。それは、早朝になると出没し、腰の折れ曲がった、年寄りで、汚らしい格好をした老婆が、乳母車を押しているのだというドクロ客の人たちの話では『あのばぁさんは実はヤクの運び屋らしい』とか、色んな噂が飛び交っていたのだが、実際のところはいったいどうなんだろう・・・はてな??

そしてツネオはそのバイト中、麻雀屋のマスターから愛犬の散歩を頼まれる。時は丁度明け方。太陽が出てきて皆が起きてくるような時間だ晴れ・・・しばらく散歩していると、ツネオはある坂道にさしかかった。すると、何やら上の方からもの凄いスピードでこちらに落ちてくる物体が・・・ガーンあせるそしてそれはガードレールに真正面からぶつかり、停止した爆弾でも、よくよく見てみるとそれは麻雀屋の客たちの話で持ちきりだった、あの乳母車だったあせる!!ツネオは安全を確かめるため、覆われた毛布を恐る恐るめくってみる・・・・・・・・・と、ツネオはあまりの驚きに、腰を抜かしひっくり返ってしまう。。なんと中には包丁を持った女性がいたのだ・・・!!それに坂の上からはあの、あの老婆の声が・・・!!


ジョゼよ~、そやつは大丈夫じゃ。


それがツネオとジョゼの、不思議で普通ではあまりにも考えられないような出逢いだった晴れ


これまた奇想天外な設定から入りますね~この監督はニコニコ最初『子連れ狼』を連想しました(『子連れ狼』の話自体は知りません)。ホント汚い格好だし、使う言葉も大阪弁をめちゃ深く掘り下げたようなものだったし・・・最初からインパクトありすぎ汗


そして、なぜかツネオはそのままその老婆と、また不思議な女性とともに、家に行かさせてもらう。で、またそのままの流れで、ジョゼが作った朝食までいっしょに頂く事に。。その朝食がまたホントにおいしくて、遠慮気味だったツネオもついついおかわりまでしてしまう・・・おにぎり音譜すっかり、この一家に馴染んだツネオはこれから何回も訪れるようになる。このおいしいご飯目当てに!?そしてなにより、なぜか惹かれるあのジョゼに会いにいくために・・・好

その女性、ジョゼ。本名はたしか、クミコ女の子彼女は生まれつきの難病で、治療できず、不自由な脚を持っていた。そして彼女は祖母と二人暮し黄色い花お金もなく、みすぼらしい姿を他人に見られたくない、といつも人気の少ない早朝に祖母に乳母車に乗せてもらい散歩に連れていってもらっていたのだ。


いや~ここのシーン最高グッド!ワカメの味噌汁、ごはん、だし巻きたまご・・・よだれが出ること間違いなしっにひひてか、ぶっきー(妻夫木)のガッツリした食べ方がまたごっつ、うまそうに見えるんですよね~虹コメンタリーで自分でもゆってましたニコニコ

それに、ここの池脇さんと新屋さんの掛け合いとゆうか、雰囲気の出し方が上手い。言葉や服装ももちろん、なんかぴったりなかんじで。押しつ、押されつ、みたいな微妙な関係。


それからツネオは大学に行きながら、そして自分の彼女と遊んだりしながらも、ジョゼに会いにいっては彼女と親交を深めていく。雨の日も、風の日も、自分の真っ黒な原チャに乗って・・・。


この作品、まぁ知っての通り、ぶっきーのハレンチなところが多くて、また男の自分としても、女性の方たちにとっても、『あひゃ・・・照れるラブラブ』って感じのところが多いです。でもこれがまた汚くなくて、それまでのこうゆうシーンがあったからこそ、あの夕焼けのジョゼとツネオが結ばれるシーンはーと、あそこが映えるんだよな~。

でも、やっぱまだこうゆう“オトコとオンナ”のシーンがあると、どーーーーしてもそれが印象深くなってしまって、感動の部分とゆうか、その作品の本質みたいなのにちゃんと触れられない自分がいるのを思い起こされて、『俺、やっぱまだまだ青臭いなぁしょぼん』って感じさせられたりもしました・・・ダウン

最後のドライブもさりげなく、いつのまにか親のところにあいさつに行くのもやめたり、あっさりとジョゼとの関係が終わったりと・・・。映像の流し方もあっさりで。でも逆にこれもよかったですよね~この作品に関してはヒマワリ

それにしても最後ツネオがジョゼと別れてから、結局ツネオは元サヤに戻って、二人は歩き出すんだけど、ふたりの会話が聞こえないの。周りの車の走る騒音で。なんでこんな風に雑音いれてるのかな~・・・・と思ったら。。。。


涙、涙でした。


あのやり方ニクい涙ビックリマーク笑 ホント上手いね、こうゆうの。やっぱ好きだな~音譜それに絶妙なところでエンディング曲、くるりの“ハイウェイ”音譜この音楽のメロディーも、この作品と一本の線でちゃんと繋がっていました。

この作品、障害者のことってゆうのももちろん根底にはあることだとは思うけど、やっぱり一番浸ってほしいのは、ジョゼと虎の愛だよね。こんなに濃いキャラクターの人が、最後こうゆうさわやかな別れ方もある・・・。またまた勉強になったなぁ虹

てゆうか、池脇さんって大阪人なんやろうか・・・?かなり気になる!あと、ブッキーの、『乳(チチ)』発言は、実はアドリブなんですよ~にひひ

僕のこの作品に対する全体のイメージとして、『駆け抜ける、イメージが肌色の青春映画』とゆう風に感じました(分かりにくっあせる笑)。

DVDで今後観る方は、いっしょに入ってるコメンタリーも是非観て欲しいです。監督と、妻夫木さんと、池脇さんの3人のかなりプライベートな!?会話が聴けますニコニコかなりおもしろいんで!そうやったんやぁ~すげ~・・・みたいな晴れ

これは何回も観る映画、ですねっ虹




☆評価☆・・・4.5