- ビクターエンタテインメント
- レオン 完全版
リュック・ベッソン監督。
ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマン出演。
フランス人である二人のリュック・ベッソンとジャン・レノの強力タッグで作られたこの作品地上波では何回か観た事はあるとは思うけど、最後のエンドロールが聴けていなかったり、その時は幼かったのでちゃんと理解できなかったのもあり、もう一度改めて観てみようと
ナタリー・ポートマンはこの時13、4歳くらいある意味、すごい姿を見れました
今の大人な容姿しか知らなかったから、最初どれが本人なんかわからんかった
でもやっぱこの少女時代の彼女でも、時折今のナタリー・ポートマンの雰囲気がうかがえるところもありました。それにしてもこの時の年であの演技力と大人っぽさは凄かった
最近は『スターウォーズ』シリーズのアミダラ女王役や、『クローサー』、そして坊主になっちゃった『Vフォー・ヴェンデッタ』で活躍してますねん
ゲイリー・オールドマンはやはり今回もかなり重要な役柄でした。『フィフス・エレメント』のときのようなちょっと変な悪役ではなく、今回は本当のキレ役。演技上手すぎでした。この人の雰囲気のスパイスなしには成り立たなかったといっても過言ではないと思うてかこの人調べたら凄い経歴の持ち主やね
一回あのユマ・サーマンと結婚してて、2年で破局。そんであのキーファ・サザーランドを車に乗せてるときに飲酒運転で事故起こしとん
そんで酒をやめさす病院に行って、そこで出会った女性と子供作って・・。凄い人生。。笑 これだからこその彼の演技力なんでしょう
レオン。彼の仕事は掃除屋。つまり殺し屋ださえないニット帽、そして丸い縁の真っ黒なサングラスに地味で目立たない色のコート、これが彼のいつもの格好。知り合いから殺しの依頼を受けては、まさに芸術かのようにターゲットを殺していた・・・。
彼は仕事を終え、今の棲み家であるアパートに戻る。すると13、4歳くらいの少女がタバコをふかしていた。彼女はとなりに住む一家の女の子だ。レオンは彼女と少しの会話をし、自分の家に戻る・・・。
マチルダ。それが彼女の名前彼女の父は麻薬に手を出していたり、色んな女を家に連れ込んできたり、とその一家の状況はめちゃくちゃだった。。。でも、唯一の心の支えは大好きな弟の存在だった・・・。
ある日、マチルダが買い物に行っているとき、麻薬取締局の男たちが家に押しこんでくる。父はそのリーダーとある約束をしていたが、それを期限内にすることができなかった。それを知ったその男たちのリーダー格の男は家にいる者全員を殺し始める・・・そして、マチルダの大切な弟までも容赦無く・・・。そう、彼等はただの麻薬取締局の人間ではなく、裏では汚いことをしている者たちだったのだ・・・
そこにマチルダが運悪く帰ってくる。。。しかし彼女は自分の家を通りすぎ、レオンの家のドアの前に行き、あたかもその一家の娘ではないかのように振舞う。しかしレオンは戸惑う・・・殺し屋としてもやっかいな別の事件に巻きこまれるのは御免だ。しかし、レオンは結局彼女を自分の家に招き入れ、かくまってやることになるのだが・・・。
いやぁここのシーン、ホントに心臓バクバクのどきどきシーンでしたマチルダどうなっちゃうのーーーー
って!それにやはりそのリーダー格役のゲイリー・オールドマンのここでの演技すごい・・・。なんか薬みたいなのを飲んだら一気にテンションが上がって、首を『コリッ、コリッ。』ってやって狂気がぐっと増すねん。その気持ち悪さの出し方
すごかったです
そこから、殺し屋レオンと幼い少女マチルダの不思議な二人の生活が始まり、マチルダはレオンが殺し屋だとそこで初めて知る。そして彼女は自分が殺し屋となることを望み、あのリーダー格の男の復讐を誓う。そこからホンモノの殺し屋が13、4歳の少女を殺し屋に育てていくとゆう生活が始まっていくのだが・・・
ここからの二人だけの世界がホントに心癒されますね~レオンは殺し屋だけど、言葉もろくに読み書きできなかったり、本当は純粋な心を持っていたり。。これもジャン・レノだからこそ、ですね。ちょっと声の低さに英語聞き取りずらかったけど、まぁ元はフランスの方だしね
一方のマチルダは小さいながらもしっかりしていて、負けん気が強い。そして今まで外の世界を何も知らなかっただけに、吸収していくものも多い。この年でこんな少女をちゃんと表現できるってのが、さすがナタリー・ポートマン
またあの植木蜂がいいアクセント。レオンの心そのまま写されていたと思う。そしてそれがレオンの願いでもあったりで・・・。『ちゃんと地面に根を張って生きたい』とゆう想い。。。
レオンとマチルダの、誰か当てるごっこみたいなのもかなり笑えた!
でもあのマチルダの格好がまた大人っぽく見えるところがあるねんな~
この時のリュック・ベッソンは、演者が何歳であろうとも女性の美を表現するのは、やはり最高の腕前だったんでしょう
そして一度マチルダはあの男が麻薬取締局の者だと付き止め、たった一人で局に乗り込んでいく・・・。もちろんこれは失敗に終わってしまう。そしてあの一家の生き残りがいたことをこのリーダー格の男は知り、レオンをも殺しにかかる・・・
ここでの銃撃戦、94年に作られたとは思えないほどの迫力を感じました確かに、あんなけ警官がいてレオンを追い詰められないのは少しおかしいけど、でもやはりあのシーンは凄かった。
そしてかなり追い詰められ、もう無理だと感じたレオンはマチルダだけを逃がす・・。そしてレオンはもう無理か・・・と思われたが、敵の服装に着替え、ケガ人を装い、まんまと逃げる事に成功したと、思ったけど・・・映画『レオン』はこんなんでは終わらせてくれなかった。。あまりにも悲しい結末。でも、きちんとレオンはマチルダの復讐を果たせたんだよね
自分の命と引き換えに・・・。
最後、マチルダはレオンが大切にしていた鉢植えの植物をちゃんと地面に埋めてあげる。。。その時の言葉は観た人全てに突き刺さってくるだろう。
『レオン、もう大丈夫だよ』
いや~この時に流れてた音楽もよかったひどすぎる結末だけども、受け入れるしかない現実・・・。でも、僕はそれを受け入れなくてはならない“強さ”とゆうものを教えてもらいました。
僕はあえてレオンとマチルダとの“愛”については本文中では触れませんでした。確かに、二人には何らかの好意、ないしは愛情が芽生えていたと思う。でもそれが本当の『大人と大人の恋みたいなもの』なのか、それとも『いっしょに苦難を過ごしてきたからこそのもの』なのか、今の自分ではわからなかった。もちろん、極端にゆえばオジサン、と少女との恋に抵抗が前提にあったのもあると思う。
でも、これは他の人には理解できないものなんでしょうかね・・・。二人だけにしかわからない“愛”なのだから・・・。
やはりこれは一回では理解しがたい作品だと再認識いたしやした!!だから、またちょっとずつでも、再度観て行っていこうと思います。
これまた評価しずらいや・・・笑 (まだ理解しきれていないとゆう意味も込めて・・)
☆評価☆・・・3.9