- ポニーキャニオン
- インファナル・アフェア(低価格版)
トニー・レオン、アンディ・ラウ出演。
前から名前だけ知ってて、ずーっと気になってはいたけど、手は出していなかった、傑作です。
もう一度言いますが、これはほんとにすばらしい映画、傑作に値する映画だと思います。
香港映画はそんなに詳しくもないし、それまでわざわざ観たいとも思わなかった。ジャッキー・チェンが好きなくらいで、4大スターなんて全員の名前は当然知らない程度の知識量
でも、観終わった今、かなり後悔。。もっと早くに観ておきたかった~!!こんなにハラハラドキドキさせてくれて、映画の構成にも抜け目がない作品なんてあまりないと思う。
ある二人の青年、ラウとヤン二人は、警察学校で、初めてお互い同僚なる存在となるが、その存在意義はお互い全く違うものであった。。ラウはマフィアのボスに“香港警察”のスパイとして警察学校に送りこまれた。一方のヤンは最初から成績も優秀で、ある日ある二人の教官からいくつかの質問を受け、極秘捜査官として今後3年間極秘で行動するよう命じられ、突然警察学校を辞めさせられることになる。そこから、二人の絡み合った歯車はギシギシと動き出した・・・。
最初は誰が誰で、ヤンは一体どこいったん??ラウとはどう関係してるん??って少し人物の顔が一致しなかったアンディ・ラウもまた役名がラウで、かえって余計にややこしすぎやったし・・・
笑 若い頃の二人を演じているのは、さすがにトニー・レオンとアンディ・ラウではないんやろね
顔が違いすぎたし。もし本人たちなら、凄い変貌ぶりです。
そして、お互い二人はそれぞれラウは香港警察の情報課の敏腕刑事となり、ヤンもあるマフィアの手下としてうまくやっていたのだが。。ここでまた二人の歯車の回転速度が上がるのだ。なんとラウ直属のこの情報課のトップ警視が、警察学校の頃ヤンをあらゆるマフィアに送りこんだ男だった。そして、今ヤンが命がけで潜入捜査を行っているマフィアの手下で、今は刑事なのがラウなのだ。
この展開をじわじわと理解できてきた辺りから、もうこの『インファナル・アフェア』に夢中でした。それまでも電気店での接点があったりで、こいつら知らん所でギリギリのところで接触しちゃってるよっってな感じ。
あるとき、ヤンから、マフィアがタイの組織と麻薬取引をする情報を警視が得る。そこでもちろん警視はラウもこの捜査に加え、警察は前面捜査でマフィアを追い詰めようとする。。。警察は取引の現場を抑えようとするが、なぜかマフィア側に情報がバレていた・・・。警察は内部にスパイがいることを考え出すが、もちろん重要なポストであるラウだとは思ってはいない。。一方でマフィアも取引が失敗したことで内部のスパイを探しだす。。
あのヤンの指の動きに理由があったとはねぇ・・・するどいです。たんなる癖には終わらなかったか。。
色んなところに伏線がちりばめられている。。今回のでは、最初のマフィアの男と手下たちのシーン。あの場面がまた最後に出てきて一本の線となり、そこでやっと観る側にナットクさせてくれるこうゆう構成、今回は人物的な伏線だったけど、かなり好きな描き方です。最後はヤンが・・・ってことになるんですが、やはり僕としては本当に二人が仲良く手を組んでそのまま行ってほしかった。。“ラウなる存在”は一人じゃなかったんですねぇ。。
オープニングの若い頃の二人の想いのぶつけ合い、そして現在となっても答えは変わらない二人の想いのぶつかり合い。結局、苦しいのはラウなんでしょう。。
この作品に続いて2、3とあるので観てみたいです。2では1より前の二人の姿を描いていて、3では1よりあと。いったい、ヤンはどうなっているのか・・・気になります
さらに、ハリウッドがこの『インファナル・アフェア』のリメイク権を取ったとゆうので、それにも期待作品名が、『ディパーテッド』。主演はレオナルド・ディカプリオとマット・デイモンか~アクション色が濃そうでいい感じです
ちょっとこの作品は構成も完璧といっていい程で、すごかったので書くのに苦労しました。。でも、楽しめる作品なのは事実です是非、観てください!!
☆評価☆・・・4.3