- 角川エンタテインメント
- アンジェラ スペシャル・エディション
リュック・ベッソン監督。
いやぁこの人の描く世界は壮大で、なんといってもきれいですね
ホントにいい作品やと僕は思いますよ
『フィフス・エレメント』、『レオン』。まだ実は観てなくて、これは絶対みなきゃです。
『ダニー・ザ・ドッグ』では脚本。この人の作品、僕惹かれるところありますねぇ
自分に嘘をつき、また他人に嘘をついては嘘を重ね、借金まみれで自分を見失っていた男の前に突然現れた女性、アンジェラ。
男は橋で飛び込み自殺を図ろうとしていたところに、横にいた女性アンジェラ。
その女性は男より先に飛びこみ、男もとっさに飛びこみ、アンジェラを救い出す。。
見ると身長180センチ、金髪の絶世の美女。それに対する160ちょいのヒゲもじゃで南米?系の小さな男
。
男自身にとっても不思議な二人の出逢いが今始まる・・・
何から書こうか本間に迷いますまず驚いたんが、ずーっと白黒。どこか盛り上がる、サビのところででもちょっとは色が出るかなぁ??とか思っていたけど、最後まで白黒。
でも、これが飽きなかった。逆に白黒とゆう無地的なキャンバスに、自分で色を想像で付けて行く感じで、とても心地よかった。
パリの町並み、レンガの道路も白黒ならではの表現で、美しさが伝わってきた
そして、二人の言い合いの場面での長回しは見ていて頼もしいとゆうかなんとゆうか・・・正解だと思います
最後にもう一回『ANGEL・A』の題が出てきて、ようやく気づきました。
天使が隠されていたんやねぇ~美しい!!笑
でもほんま凄い。脇役の名前を題に持ってきながらも暗に意味を持たせている。。
途中、アンジェラ自身が自分の正体を明かしたときは、『えっ!そんな理由にしちゃうの』って正直思いました。
ここで非現実的なことを持ってくるかぁ・・・って。そこだけちょっと腑に落ちなかった部分かな
アンジェラはこの男のためにやってきて、アンジェラ自身がこの男の中身、内面。
男の奥にある本当の、優しくて美しくていとおしい部分を見つめ直させるためにやってきた。
アンジェラが鏡を見させるシーンで、一瞬アンジェラの姿が消えたのは多分男がちゃんと自分自身を見つめようとし、実際見つめていたからだろうか。アンジェラは男の鏡でもあったのか・・・
最後はアンジェラが天使としての任務を果たしたので、羽根を生やし、天に帰っていこうとするが、男はそれをかたくなに拒む。。
初めて自分に愛してると言葉をかけてくれ、初めて愛したひと
アンジェラも男を愛し、でも運命からは逃れられないはず。。
でも、でも最後は男が逆にペガサスとなって、女の前に現れたのだ。。
最後の最後の白像の絵からわかるように。。
実際、映画を見ているとき、または見た直後には『自分をちゃんと見つめ直そう。自分の本当の本質、良きところを前面に表に出そう』そう思えても、しばらく経ってから、もう一度思えるか
ですよね
この監督は本当にピュアな心を持っているんだろうなぁこうゆう作品は評価とかほんとできないってゆうか、しにくいです
自分を見つめ直すかぁ・・・・・いいことを教えてくれ、そして何より愛にあふれた作品でした
☆評価☆・・・4.6