読破しましたっ
最後のまたあんなあっさりとした終わり方・・・。
読んだ直後はそんな風に思っていたけど、時間が経つにつれ、やはりこの終わり方が一番、シックリくるんやと。一番、東野圭吾らしいんやと思った
この世に自分と全く同じ“固体”がいて、実はお互いがクローンである。。←隠れてるけど、見たらネタばれしちゃうで
もしも!自分がそうやったらと考えたら・・・鳥肌が立つ
東野圭吾はもともとはモロ理系のエンジニアやったのはご存知の通りで、そやから現代の行きすぎた科学の領域に異を唱えた作品が何個かあり、この『分身』もそのうちにの一つ。
ここに書かれたことが本当に現実のものとなったら・・・
人間の、『進歩させたい』、『科学を進歩させ、他のことにも応用させたい』などといった、行きすぎた考え。
後先を考えずに行った結果の、正に当の本人(今回では分身の二人)や周りの人間の倫理感との摩擦。。。
それを『エンジニア』とゆう職を経験し、そして思っている問題をちゃんと読者の心に響くように描ける能力を持った東野圭吾やから書けた作品やと思う!
今回は二人の少女、すなわち顔が全く同じ人として描かれた女二人の視点によって、交互に描かれていくんやけど・・
この描き方がまたそれぞれが真相について知りすぎていたり、一方の少女の方では全く付いて行けていなかったり。。
この読者になんともいえない、焦らせ感とゆうか、『いつお互いが知り合い、顔を合わせることになんの』って思わせる焦燥感とゆうか・・・本間に上手いっ!!!
でも、思ったのが“分身”として生まれてきた二人、鞠子と双葉はどんなに格好、容姿が同じで似ていても、
性格はやっぱり違うところがあるんやなぁ~って。
この世に誰として全く同じ人物は存在しないんやな~って
その辺りはホットしたところでもある!
でもやはり最後はお互いがお互いを引き寄せ、引き寄せられるような形で会うことになり、『レモン』とゆう共通点を描き、さらりと終わらせている。。
被害者的産物のようなこの二人が、そうゆう境遇でもお互いが認め合う。それによって、自分とゆう存在の認識を持つことができる。
なんかよくわからんくなってきたけど笑、最後の終わり方、多分ほとんどの人がイイと思えるんじゃないかと思います
『科学の進歩』と『人間の倫理観』との摩擦、正にそれを指摘しつつ、東野ワールドを華やかに展開させ終結させた作品でしたっ( ̄▽+ ̄*)
まじでサイコーーーーーー!!!笑
あとさ、例えば今回やったら、下条さんが教授に鞠子さんはクローンではないか、それを自分が突き止めたい。それで研究室の名声なども上がるなどとゆうようなことを言っているのを鞠子が聞いているってゆう場面
まさに今まで味方のような人が一挙に敵のような形になってしまうといった、なんとも不思議かつ怖さを感じさせるのはやはりスゴイな、と。
あん時『マジかよ~。下条さんやめたってよ~。。』って自分思ったもん
エグイところやったけど、やはりどの部分を取っても全部が必要な要素なんやと思う。
それぞれの要素(細胞)が無限に集まって、一つの物語(固体)を作ってるんやな
さて、次は何読もうかとスグ思っちゃうのがまた東野圭吾の作品のイイとこなんですが!!
東野初心者なもんでまだ今のとこ4冊を読んだところです
いま他に興味のある作品は、
漢字二文字のもの(変身、宿命、秘密、悪意、etc・・・)
特に秘密は読みたいな~って思ってる!
あとは容疑者Xの献身、そしてデビュー作であり、乱歩賞をとった放課後。
そんでもって加賀刑事シリーズ(これは加賀の家族関係とかがそれぞれの作品で統一されてるんか知りたいところ)、
山荘シリーズ、探偵シリーズ・・・書き出したらきりが無い!!
とにかく、これから東野圭吾の作品を読み漁ります!!!!!
次はやっぱり、秘密が読みたい
明日ズーマーちゃんぶっ飛ばして古本屋巡りでもして東野圭吾の本探しにいこっかな
本間は、いつもの梅田にある本屋の新品でかっちょえーブックカバー付きで買いたいところやねんけどな~笑