そうです、今日書こうと思っている映画は「二代目はクリスチャン」です。

 

おっ、どうしたどうした?!
いい感じの邦画ばかり紹介していたのに、今回はまたイカツイのを持って来たなぁ。
何かあったんか? いったん座れ座れ。
…などと思われてるかもしれませんが、大丈夫です。ご心配なく。
(誰も心配してないわ!)

 

で、「二代目はクリスチャン」。
高1の時の担任の先生が良かったと言っていたのが記憶に残っていて、近所にレンタルビデオ屋ができた高3か大学1年の頃に借りてきて観たんじゃなかったかなぁ?
恥ずかしながら映画で初めて号泣してしまいました。

 


元は、つかこうへいさんの小説。
映画もつかさんの脚本で、井筒和幸監督。どちらにしてもイカツイです。

 

主演は志穂美悦子さん。
志穂美さん演じる清純なシスターが、やむを得ずヤクザの二代目を襲名する物語です。
ところが、敵対する黒岩会が徹底的に天竜組を潰しにかかり、子分達は殺されていき、子供達が暮らす教会も爆破され…。
我慢に我慢を重ねたシスターでしたが、父の形見の長ドスを手に黒岩会に殴り込み、皆殺しにするというお話です。
(もう何十年も前の映画なんでネタバレなんて関係ないですよね)

 

 

とにかく志穂美さんが美しくてカッコイイです。

 

テメエら、
悔い改めてぇ奴は十字を切りやがれ でねえと、
一人残らず叩っ斬るぜっ!

 

映画終盤、黒岩会に乗り込んで啖呵を切るシーンは、思い出すだけで涙が出ます。

 

 

そして、天竜組のまとめ役の磯村を演じる蟹江敬三さんが絶品です。
ずっとシスター今日子(天竜組二代目)を守って守って守りきろうとするんですが…。
蟹江さん、カッコ良すぎです。痺れます。

 

そしてそして、神戸署の刑事で今日子に想いを寄せる神代を演じる柄本明さん。
前半はお笑い担当ですが、後半から頼りになる存在になり、ラストシーンでは、「カリオストロの城」の銭形くらいカッコイイです。

 

北大路欣也さんも、若くてカッコイイです。今ではお父さん犬ですが(笑)。
今日子の自分への想いを知りながら、その因縁と決着をつける姿がもう…。

 

 

映画って、好きな食べ物みたいだと思います。
子供の頃に「おいしい!」と思ったものが、そのままずっと好きだったりしますよね。ケチャップ味のスパゲティとか、バター塗った上にいちごジャムを塗ったトーストとか…。
なんだか記憶を食べているみたいな感じ。

 

「二代目はクリスチャン」は、僕にとってはそういう類の映画なんでしょうね。