皆さんこんにちは、令和の古戦場です!!

毎度ブログを読んでいただきありがとうございます!


前回は茅ヶ崎ライブ2023をリアルに予想してみる、をテーマに書いてみました。2015年の葡萄ツアーで桑田さんが仰っていた「"俺が理想とするサザンセットリスト"、なんじゃそりゃ?!」とは異なり、私の好みよりもよりリアルなセトリを重視して考えてみた形でしたがいかがだったでしょうか?


さて今回は桑田さんがオリンピック民放公式ソングとして作った、今やライブの定番曲である、

「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」に焦点を絞り、語りたいだけ語り尽くしたいと思います。


まず先ほども述べた通りSMILEは今やライブの定番曲となり、往年の名曲である波乗りや白恋と共にカラオケでは上位を占めています。そもそもそれが如何に凄いかということを私は常に思います。桑田さんはサザンを含めれば45年間、曲を作ってきたわけですが、もちろんその中で長い年月をかけてライブの定番となるものはあっても、それに並ぶものをあたかも想定したかのように作ってしまうところが本当に凄いと思っています。その点で言えばSoulコブラツイストもベスト盤に入る勢い…凄まじいです。


そして、SMILEの魅力は歌詞とメロディに分けられると思います。


まず歌詞ですが、桑田さんの曲で何故私たちが心打たれるかと言えば「対局にいる者たちの心情を的中させるが如く描いている」点だと思います。


桑田さんはサザンとして45年間音楽界のトップを走り続けてきた存在で、紛れもないスター、すなわち栄光に満ちたHEROです。

対して、我々ファンはそんなスターに憧れながらもありふれた人生を歩む陰の者たちです。そんな我々を励ます歌詞を書き上げてしまう天才性が私は何よりの魅力だと思うのです!それは闘う戦士たちへ愛を込めてや平和の街にも現れています。


さらには、1番のサビは「栄光に満ちた"孤独な"HERO」とあります。栄光に輝く側にも本人たちにしか分からない苦悩や人生があることも伝えようとしているように私には思えました。そして「夢追う人"達"」「一人背負わないで」と続けることで、聴く側を励ます歌詞になっているのは流石としかいいようがないです。


元々はオリンピックに向けて作ると決まった曲でしたが、桑田さんはスポーツのもつ力や皆を熱狂させるという明るい側面だけでなく、その中で起こる負の面、つまり勝者の陰にいる敗者、それもわずかな差による悪戯な運命があるという側面を、人生における大きな出来事と結びつけて昇華しています。その代表が災害や疫病、大切な人との別れなどです。桑田さんは東日本大震災の際にもLet's try againや明日へのマーチとして被災地を応援する歌を作りました。そして今回は新型コロナという未曾有の危機に見舞われた日本にこの応援歌が響きました。それも、桑田さんがこの曲を作ったのはコロナ禍前のはず。まるで予言したかのような歌詞はコロナ禍真っ只中だった2020年の私の考えに大きな影響を与えました


もうここまででだいぶボリュームもあるし、私自身も書き疲れてきましたが、続けます笑笑


続いてメロディについてです。私がSMILEを初めて聴いたのはコロナ禍が始まる直前の、民放同時放送つまり初めてSMILEが世に出た瞬間でした。このとき私は、「応援歌として作られた曲にしては少し寂しい」という感情を抱きました。つまり盛り上がりに欠けるような気がしたのです。事前に発表された歌詞からは、東京VICTORYほど明るいものとは思っていませんでしたが、それでも少し違和感を感じました。当時は米津玄師さんによる嵐の「カイト」がNHKのテーマソングとして発表されたこともあり、ネットではノリが悪いなどのマイナスコメントもあったように思います。


しかし、桑田さんの考えはおそらくそんな我々の考えをはるかに超えていたのだと知ったのは2021年のビッグマウスツアーです。このときライブバージョンとして初めてSMILEを聴いたときにこれ以上ない感動に包まれたのは今でも記憶に新鮮です。正直ライブではどう演奏するのかと疑問に思っていたほどなのに、元のメロディはほぼ変わっていないのに心への響き方が違う。ここで私は思いました。


「桑田さんはライブでは盛り上がるようなメロディを元から作っていたけど、音源はあえて抑えたのではないか」と。


これはあくまで私の憶測ですがオリンピックのテーマソングはその曲が輝くことよりもオリンピックや選手たちを引き立てるBGM的役割が強い。対して、ライブはその音楽が主役です。なので、そのどちらにも通じうるメロディというのは相当練りに練って作られたのだと考えるととても納得したのです。


私は勝手にそう信じており、そのように作った桑田さんを凄いと思っているのですが真相は桑田さんのみが分かること…いずれにせよ、このSMILEという曲が偉大であることに変わりはないということです。


ここまで色々と書いてきましたが、いかがだったでしょうか。皆さんも皆さんなりに曲への解釈はあると思いますが、共感していただける点があれば嬉しいと思います!!


東京VICTORYや君こそスターだ、Let's try againとは異なる新作をまだ作れてしまうというのはあの人の才能は恐るべしですね…笑


さて、今回も長々と失礼しました🙇‍♂️


今回は一つの曲を語り尽くすシリーズ第一弾としてやってみましたが、魅力について書き始めると止まらないものですね。実は前回からもう少しペースを空けようかとも思いましたが、どうしても書きたかったので一気に書いてしまいました。これからも語り尽くすシリーズは続けていきたいと思います!!


今回も読んでいただきありがとうございました😊


令和の古戦場