コトリ、とニノちゃんがビールの瓶をテーブルに置いた。
「ぶっちゃけ翔さんは相葉氏とどういう関係なの?」
「え、」
「ちょ!ニノちゃん!
なにゆって、ゴメン、しょぉちゃん!
ちょっとニノちゃん!」
ニノちゃんが急に変なこと言うから、大きく手を振りかざして翔ちゃんとの間に入った。
「ニノ、急にやめろ?」
おーちゃんもニノちゃんに言う。
「いや、この先も相葉氏と付き合っていくつもりなら私たちとも付き合っていくことになりますからね。
アンタも気付いてるでしょ?相葉氏が浮かれてんの。」
え、おれそんな浮かれてた?
やべぇ、翔ちゃんゴメン、って思って振り向いた。
どういう関係かなんて、そんなの翔ちゃんが誰かに言えるわけない。
翔ちゃんはニノちゃんのことを見て、それからおれを見た。
(いいよ、大丈夫、)
翔ちゃんの目が、そう言った気がした。
中腰のおれの背に手を添えて座らせた翔ちゃんが
「大切な友人、とは言いません。
友人以上の大切な人としてお付き合いさせてもらってます。な?」
って、優しく笑ってくれた。
「しょぉ、」
ヤバイ、なんか泣きそう。
胸がぐっと詰まって、
鼻の奥がツンとした。
「ンフフ、良かった。
じゃあおいら達と同じだ。」
「え?え?え?」
ふにゃって笑うオーナーを見て、翔ちゃんが驚いたようにおれを見た。
「そうなの。
ニノちゃんとおーちゃんもね、好き合ってるの。
二人はね、一緒に暮らしてるんだよ。ねっ?」
くふふ、って、
泣きそうになったのをごまかしながら
ニノちゃんとおーちゃんのこと、
翔ちゃんに教えてあげた。