Believe final | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

つながる花2Believe1/54




Believe final story/Side-A





💝WISHES💝

ようやく出口に辿り着きました。赤い仔羊ちゃんも緑の仔羊ちゃんも・・・サクラバーには試練の2017年でしたね笑い泣きまだまだザワつく〜〜!ムリ〜〜!という仔羊ちゃんもどうか、どうにか、心穏やかに前を向ける日が来ますように。





















チュッ、ってわざと音を立てて翔ちゃんが唇を解放して



おれは 


はぁ、って甘い息を漏らした。





目を開けるとまた翔ちゃんが近付いてきて、


チュッ、って



今度はおでこに軽いキスをされた。





「くふふ、しょぉちゃんておでこにキスすんの好きだよね、」





ぷくぷくの唇に右手の人差し指を当てるようにしながら言ったら





「雅紀にならどこだって好きなのっ」





って、


また色んなとこにキスしようとしてきたから





「分かった!分かったって!くふふ、」





って、翔ちゃんの首もとに絡みついて


逆に翔ちゃんを枕に押し付けた。





「もぉ・・・



ホント、しょぉちゃんはさ、頭いいくせに時々収録中とかでもお構いなしに好き好き光線送って来るじゃん?おれに。」





翔ちゃんの手がまたおれの髪をいじるのを感じながら


嬉しいくせに文句を言ってみる。





「アレいつもあとでおれがニノとまつじゅんに怒られんだからさ。


しょぉちゃんがダダ漏れるのはおれのせいなんだって!ちょ、ひどくない?!」





肘を立ててカラダを起こして翔ちゃんの反応を見ると、


ニヤニヤしながら





「フッ、雅紀の所為(せい)だもん、しょーがねーよ、」





なんて言っちゃって!!





「えぇ!おれ悪くないって!


もぉ〜、しょぉちゃんがそんなんじゃおれの方にもカモフラージュ要るじゃん!」







・・・勢いで言ったのに。

















「・・・雅紀、ヨコと仲良いよな?


俺との事話せるくらい信頼関係あんの?」












・・・翔ちゃんはやっぱり頭が切れるし『持ってる』。






前にちょっとだけ、マルがBLマンガに興味あるんだって、って


キミちゃんに聞いた話を翔ちゃんにしたことを覚えてたんだ。






あっという間に翔ちゃんプロデュースで


キミちゃんたちとのゴハン会がセッティングされて







何度か回を重ねて








その中で、マルが地元の方で知り合ったっていう


BL好きで生身のオトコには興味がないっていうオンナノヒトと引き合わせてもらって







マルのことも全然、5年以上、口外してきた様子もないから大丈夫だろうって


翔ちゃんが判断して。








そのヒトは『シラハの矢』なんだって。








なんと、


トントン拍子にそのヒトがおれの『カモフラージュ』になってくれることになって。













「国民的アイドル同士、オトコ同士、




───俺達の愛をこの先も貫いていくのにあった方がいい保険(コト)だから、」







翔ちゃんがそう言ってた。





残念だけど



今の日本ではまだまだ、


特にこんな世界のこの立場にいるおれたちの関係は、


オオヤケにしない方がいいんだって。











「ふふ、すぐダダ漏れるくせに。」








言ってることとヤッてる事が違いますよぉ〜だ・・・









シャワーを出て、


髪をタオルで拭きながら寝室に行く。





ハダカのまんまベッドにうつ伏せて


抜け出すときに身代わりですり替えたおれの枕をまだ抱えて寝てる翔ちゃんの右頬に。





「『同性愛』を叩かれて───、


おれたちの関係が引き裂かれるよりよっぽどいいよね・・・?





・・・そういうコトでしょ?


しょぉちゃん、




護ってくれたんだよね?



おれたちの関係(こと)。」








って、




そっと。






キスを、




落とした。

















******






はい。



どうも。



さくです。





サクラバーにとって激動の2017年でしたがまだまだざわつく2018年。




時間を止められてしまったような腐活動も、


私自身、「コレを書き上げれば乗り越えられるかも!」という根拠のないマイ・ジンクスを信じて



『書き上げるまで他のお話は書かないし読まない!』っていう十字架みたいなものを自分の中に作って背負って




打ち寄せる波が運んで来るゴミのように


信憑性があるのかないのか分からない情報がどうしたって目に入ってくる日々の中



見つからない出口を探してどうにかここまでやって来ました。




ファンとしての想いをどう自分の中で位置付けるべきか、


(そもそも私の想いなんて取るに足らないものかもしれないけれど)



どう捉えてどう対処するのが正解なのか、



正直今でも全然分からないけれど。






迷って悩んで、


それでも変わらずに残った想い。




私はやっぱり櫻葉が好き。


翔ちゃんが相葉さんにだけ甘く近しい距離感になることは事実。


相葉さんが翔ちゃんの前では甘えるオーラを纏うのも事実。


絶対に二人は惹かれ合ってる←という確信


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だって『好き』が溢れてる。





お腐もだちとも話したんだけど。




いいの。そもそも櫻葉さん二人ともノーマルで普通に女の子を好きな男の子だったんだから、多少お遊びしてたって。



いいの、お互いの深いところで惹き、惹かれ合いしてくれてれば。←




だって現実、嵐さんみたいな特殊な生活をしていると、お互いの仕事や生活を本当に理解し合えるのって同じような立場にいないと不可能だと思うし。


本当の本当に理解し合える相手が翔ちゃんにとって相葉さんであり、相葉さんにとって翔ちゃんであるなら、それでいい。






もしもこの先何年先かに、ファンが恐れる事態が起きたとしても


それはきっと櫻葉さん達がお互いの家族を心配させまい、巻き込ませまい、と起こした行動の選択肢のひとつなだけ、



そう考えたら少し楽になりました。






とは言っても実際そうなってみたら喪失感に襲われるかもしれないし



もう二度と櫻葉さんのお話を書く気になれなくなるかもしれない。





でも今、起きていない現実を心配しても、


楽しめるはずのアラシゴトを逃しちゃうだけかもしれないから、


今は立ち止まらず、頑張って前を向いていこうと思ってます。






・・・なんて、偉そうな事話したって、やっぱりみなさんの心の蘞(えぐ)みはご自身でしか拭うことはできないと思います←



ので。




このお話が救いになれば、なんて高慢なことは思っていませんが



私自身がこのお話を書いている瞬間、読み返している瞬間だけでも


希望と願望で自分の中にある蘞みを和らげたいなと思って書いたので。



シェアしたこのお話で誰かひとりでも、せめて読んでいる瞬間だけでも、同じように蘞みを和らげることができたらいいなと思います。




なかなか難しい題材で更新が滞りがちでしたが、約1年、お付き合いいただいた読者のみなさん、あいばとうございました。


そして長い後記を最後まで読んでいただきあいばとうございました。




2018年、お互いに、心穏やかに過ごせますように。