Sweet Halloween Night ☆6 Side-S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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Sweet Halloween Night 2016


☆6 Side-S




「ん?アレ?んん?


えっ、ナニコレ?」





雅紀が、『for women』を手に立ち上がって広げる・・・





雅紀・・・



スゲェよ、


超絶似合いそうな雰囲気プンプンだぜ・・・



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見上げる俺の顔がデレてたのか、


目が合った雅紀の眉がキュッと顰められた。





「しょぉちゃん・・・?


まさかとは思うけど・・・」




「エッ?!いやいやいや!」





ヤベェ、バレてる!





腹を括って






「ゴメン!!!」






謝る声と同時に






「コレって誤発送ってやつなのかな?


どうしよう、送り返すにももう時間ないし、袋も破いちゃった。




ん?ゴメンて?」




「・・・」




「・・・?」





雅紀・・・





「あっ!


あぁ、その、アレだ、



俺がちゃんと確認しなかったから・・・」





雅紀・・・、お前どこまで人がいいんだよ・・・(涙)





今更ワザとだとは言い出しにくくて


しどろもどろに言う俺に





「くふふっ、しょぉちゃんのせいじゃないっしょ、



でもどうしよう、せっかくお揃いでカンフーにしようと思ったのに・・・


前行ったとこに買いに行ってみる?」





って、大真面目に考えてる。





「・・・せっかくだから、ちょっと着てみねぇ?」





意を決して言った俺に





「えっ!?」





雅紀が驚いて、



・・・なぜかちょっと半分嬉しそうに


口の右端で笑ってる。





「しょ、しょぉちゃん、好き、なの?」




「エッ?!



・・・いや、まぁ、なんつーか・・・




好きか嫌いかっつったら好きっつーか、その・・・、



ソレ着た雅紀が見たいっつーか、ごにょごにょ、」





あんまチャイナ推しすると


雅紀に 俺がチャイナドレスを着たオンナを好きだと勘違いさせちまうし、


って口ごもっていたら、




突然バンバンと背中を叩かれた。





「いいよいいよ!着たいのね?着てみたいのね?!


いいよしょぉちゃん、恥ずかしがんなくて!


しょぉちゃんマーズも似合ってたもんね!


ハイ!今から着て見せてよ!くふふっ!」






・・・待て。



待て待て待て。





「ちっ、ちげーし!!」





『for women』を手渡そうとしてた雅紀が


俺のデカイ声に


肘を縮めて


身を竦ませた。






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