#4
「そぉかなぁ~。
おれだったら絶対プライベートでもラブラブチュッチュしたいけどなぁ~」
ビールを持った翔ちゃんの左手の指を
おれの右手の人差し指でなぞりながらそう言うと、
頭の上にあった翔ちゃんの右手が
後頭部に下りて、
フワリ、と・・・
柔らかく、
唇を塞がれた。
「・・・んっ、」
翔ちゃんの優しい気持ちが伝わってくる・・・
こんな気持ち、
おれたちだけなんてゼッタイもったいないよ・・・
フカフカのベッドの上、
翔ちゃんの愛情を一身に受けて
苦しいくらいの悦びに身を反らす。
翔ちゃんの優しさが
おれのキモチを
翔ちゃんの力強さが
おれのカラダを
翔ちゃんのテノールの声と熱い息遣いが
おれの芯の深いところを
昂(たか)みへと息をあげさせて
手も脚も指先まで甘く痺れさせて
翔ちゃんの肉々しい背中の感触を
この指に感じて
翔ちゃんの甘い吐息を
この耳で受け止めて
翔ちゃんの熱い・・・想いを・・・
この身・・・に、受け入れる・・・
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