春は ぽかぽかして 気持ちいい。
外を眺めれば 近所の皆さんが 立ち話をしてる。
ぼくも 大好きなあの子に 会いにいきたいけど
今日も ご主人様は 散歩をサボっている。

夏は とにかく 暑い 暑い。
ギラギラとした 太陽の下に 放り出されて 意識が 朦朧と する くらいだ。
こんな日は 川で 水につかるのが 気持ちいいんだけど
今日も ご主人様は 散歩をサボっている。 

秋は 涼しくて 心地よい。
遠くに見える 壮大な山々は 皆 褐色に 染まっている。
嘘です 僕たちは 色を認識できないから そんなこと 分かりません。
そういえば今日も ご主人様は 散歩を サボっている。

冬は じとじとして 寒い寒い。
小屋の中に丸まってても じっとしてるのは辛いです。
こんな日は雪原で 雪合戦をして遊びたいけど
あ ご主人様が ちょうど遊びに出てきた。


※我が家の暇な犬をじっと見つめていた時に、ふっと考えてみた作品です。
やたら空白が多いのは それだけ暇であるという事。(だと思う・・・。)
こんな事書いてる暇あったら散歩連れて行ってやれー!って思われるかもしれません。いや、その通りですね・・・。 一応、ちゃんと連れて行ってはいますが、それでも犬の日常というものは退屈なもので(をいをいをいをいをい)

二人の青年がいました。 一人は背が高く、才色兼備で少し繊細な青年。 もう一人は、純朴で活発で、とても優しい青年でした。
そして二人の青年は、ある一人の女性に恋心を抱いていました。

二人の青年はそれぞれ自分なりに彼女の気を引いてきましたが、最終的に、彼女は純朴なの青年を相手に選びました。
背の高い青年は最初はがっかりしましたが、今では心を置き換え、二人の恋を見守る事に決めていました。
ある日、純朴な青年が背の高い青年に、今の彼女との関係について困っている事を打ち明けました。
それを聞いた背の高い青年は、では今夜僕のうちにおいで、料理を振る舞うから、君の悩みについて話し合おうじゃないか と言いました。
それから純朴な青年は背の高い青年の家に訪問し、彼の作る見事な料理を共に味わいながら、自分と彼女の問題について話し始めました。
背の高い青年は、その話をじっくりと聞いて、なんとか解決策はないものかと相談に乗りました。

それから食事は終わり、純朴な青年は家に帰る事にしました。 色々と打ち明ける事ができたため、その頃には彼の心は随分と楽になり、
背の高い青年に相談に乗ってくれた事と、ごちそうを振る舞ってくれた事に対して心から感謝の礼を言いました。
しかし、背の高い青年はそんな彼を目の前にした時、心の中に得体の知れない不安を抱いていました。

やがて純朴な青年は立ち去り、家には背の高い青年がぽつんと友人の座っていたソファーに座り、物思いにふけながら、自分の今日してきた事を振り返る中で こんな事に気がつきました。

「そうだ、僕は今日彼の恋の悩みを聞くため我が家に招待したのだが、それは違う。 僕は未だ彼に嫉妬をしていたんだ。 あの人を奪った彼に。
今日彼を呼んだのは彼に自分の料理の腕を見せつけて、自分にはこんな才能があるのだぞ、彼女にふさわしいのはこの僕だ、と誇示する為だったのだ。
それにしても、こんな惨めで卑劣な僕に比べて彼の純粋さといったらどうだろう。 こんな悪意の固まりのような僕の行いを少しも疑いもせず、僕の作った料理に対し「ありがとう」と言ってくれた。」

結局のところ、彼の想いが誰かに伝わる事はなかったのですが、彼は自分の善意の裏側に潜む悪意というものを理解しました。
そして彼は、本当の「思いやり」について考え直し始めるのでした。


※だいぶ前に、私自身の、とある体験を物語にした作品です。
今にして思うと、ただの自己主張で書いただけなのかもしれませんが、とりあえず載せておきます。

 朝の日差しが窓を通り抜け、私の瞼に穏やかな一日の始まりを伝える。
体を起こし、軽く背伸びをすると、朝日は私の部屋を一杯に満たし、早起きした者だけが見る事のできる神秘的な光の空間を作っていた。
 私はひと呼吸し、古い木製の部屋を見渡すと昨晩勉強机の上に掛けたスカートを掴み、そのまま衣装棚へと向かう。
棚の中からお気に入りのトレーナーを数着取り出し、今日のパートナーを選ぶのに少し時間を費やす。 
よし、今日はこの赤のウサギにしよう。

服を着替えた後は身だしなみだ。少しきしむ部屋の扉を開けると、相変わらず古い木製の廊下が視界に広がる。 こういった古風なな建築は父の趣味なのだ。父のこの趣味が、生前の母をどれだけ悩ませたものか。
私は廊下を降りると、そのまま手洗い場に向かった。
まずはトイレを済ませる。そして洗面台の鏡と睨めっこ。 
ふ~む、これまた酷い髪だ。
私は人並み以上に寝相が悪いらしく、一晩ベッドで寝れば次の日は大体このような寝癖ができる。幸い、癖毛ではないので水に浸して、何度か串で溶かせば元通り。

 さて、朝食の支度だ。
ご飯の支度は私の日課である。 
まず、冷蔵庫の中に何があるか調べてみる。 我が家は食卓と台所が一緒になっていて、台所で作った料理はそのまま食卓に運べるようになっている。
食べるだけの側から見れば迫っ苦しいだけでしかないのだが、作る側の私からすればなかなか便利なものだ。
冷蔵庫は部屋の隅にドンっと置いてあり、その大きさはなんと・・・通常の冷蔵庫の三倍を誇る。 というのも、私の家は牧場経営で、私の父はよく余った牛乳や山羊の乳を使って大量のチーズを作るため、こういった巨大な冷蔵庫が必要となるのだ。 
勿論それ以外にも、ご近所の農家の方々から貰った野菜や果物を保存する際にもこの冷蔵庫は活躍する。幸い、我が一家は私を除き(私を除くと二人しかいないが)大食感揃いなので、これまで一度たりとも中の食料を腐らせた事はない。
作る側の私としては「作り概がある」と思うべきはずなのだが、時に微妙な料理まで「美味い、美味い」と評されると、その度に何とも言えない気持ちになる。

※続きます。