劇場版に限らずキバ全体としても言えることだけど、
敏樹先生のやりすぎたコメディ的なタッチの脚本を
音也というキャラが中和してるのはすごく良い。
どんな感じになっても「音也ならやりかねないwww」で大体終わっちゃうからなぁw
序盤で渡が過去へ行き音也を助け、
中~終盤で音也が未来(現在)へ行き渡を助けるところが良かった。
っていうか、親子愛がすげぇ良かった。
ラストのアークに立ち向かう
エンペラーキバ@渡とイクサ@音也(メット無し)が走っていく姿に感動したさね!!
親子愛が描かれたのは紅親子だけじゃなく、
麻生親子のダブルイクサなどシチュエーション的には燃えまくりだった。
あと、ホリケンがアークに変身、ギャル曽根がレジェンドルガに変身したのは笑ったw
・・・が、劇場限定ライダーのレイとアークがやっつけ程度の強さだったのが
唯一の残念なところか。
最近の、劇場版W以降よく参加されてる
坂本監督のアクション満載の作品と比べるのも酷なんだけど
坂本作品に見慣れちゃってるからこそ、アクションはちょっと見劣りしてしまう。
ただ、それなりに強さが分かる演出は欲しかったかなぁ・・・。
レイなんて初変身で雑魚片付けてちょっとキバ殴っただけだし!!
一概には言えないけど、
仮面ライダーの劇場版って子供の付き添いで来られた親御さんも見れるように
テレビ見てなくても分かるパラレルもの、短編みたいなとこがあるんですよね。
しかしながら、尺は1時間しかない、説明足りない、子供が喜ぶ戦闘は多く入れないと、
見てなくてもわかるように、
の四重苦くらいになってて話がおざなりのままの作品が多かったわけです。
誤解なきよう言っておくと、僕は敏樹先生の脚本はあんまり好きじゃないです。
だから劇場版の脚本を結構書いてらっしゃる敏樹先生を批判しているわけではなく、
先の四重苦くらいの制約というかルール的なものがあるから
きちんとしたものを書くのは難しいですよねって話です。
例え敏樹先生じゃなくても大変なはずです。
実際、米村先生が書かれてる劇場版カブトも僕は戦闘以外はあまり好きじゃなかったです。
で、電王はテレビシリーズと連動して結構好評だったわけです。
これは先の「テレビ見てなくてもわかるパラレルにしないといけない」
っていうのがないから、シナリオに十分時間を割けたからではないでしょうか。
作品自体の面白さや、メインライターである小林靖子脚本ってのも
好評だった理由付けになっていると思いますが。
あ、あくまで個人的意見なのでご容赦を。
「PROJEBT G4」とか「MISSING ACE」とか殆ど覚えてないもので。
そもそもパラレルだからって時間割いて丁寧にキャラ描いてたわけでもないし!!
っていうかG4はあれ本編とつながってた気がするし(笑
で、本題に戻ると、本作品はそういった作品が多かった平成ライダー映画の中でも
珍しくシナリオがきちんとされてたってこと。
753がレイに立ち向かうとこでキャラソン流れてめちゃテンション上がった!!
総合して、お話は安定してて面白いと思います。
ただ、坂本監督ばりのド派手なアクションはありません。
が、4フォームチェンジはするし、イクサ共闘するし、で
決してアクションに魅力がないわけではありません。キバ好きなら是非。