2022年晩秋、早朝。
まぁちゃんは産まれました。
なかなか出てこれず、吸引分娩に。
出てきた時、泣き声がしませんでした。
先生や看護師さんは少し慌てた顔をして、その後淡々と、冷静に処置を続けていました。
静まり返った室内に、まぁちゃんが飲み込んだ羊水を管で吸引する音が暫く続きました。
分娩台からチラリと見えた、まぁちゃんの手指が何だかおかしな形に見えました。
夜中だから自分が寝ぼけているのか?
もう一回見てみるけど、やっぱりおかしな形。
その後、まぁちゃんはどこかに運ばれて行きました。
おそらくNICUなんだろう、とボンヤリ思いながら分娩台に横たわったまま、涙と足の震えが止まりませんでした。