Taro's bicycle life

Taro's bicycle life

タローの自転車生活。足長ミニベロ・マンハッタン(Manhattan Bike) m451sをいじったり乗ったり遊んだり。since 2011

Amebaでブログを始めよう!

私は日常の移動の際、パソコンやら資料やらとやたら荷物の多い人間です。
なので、マンハッタンm451s購入前からカーゴバイクとしての機能を持たせたいと思っていました。
とはいえ前カゴは似合わなさそうだし、ミニベロの操舵が不安定になりそうだし、容積も限られます。
そこで、バジル[BASIL]のパニアバッグ・ダジュールダブルを装着することにしました。

 

(出典:ライトウェイ。2016年現在、カタログ落ち)


このパニアバッグは片側20リットル✕2・計40リットルという、たいへんな大容量です。自転車旅行にも対応できそう。
そこでまずは、リアキャリアを装着します。
以前書いたように、m451sには豊富にキャリアダボが設けてあるので、簡単な作業です。
ただ、ダジュールダブルは大型なので、普通のリアキャリアに乗せると、ペダリングの際にかかとが干渉しそうです。
そこでアクシオム[AXIOM]のこのような製品を選びました(写真がピンぼけですいません!)。

 

アクシオムSTREAMLINER DISC DLX

 

このキャリアは、ディスクブレーキ装着車のブレーキとの干渉を避けるため、リアエンドから4cm後方にオフセットして装着する構造になっています。

 


パニアバッグを、なるべく後方に寄せたいという私の要望に合致する製品です。

 

 

次回後編は、さらにパニアバックを後方に寄せ、ペダリングのスペースを確保します。

サドルで悩む人は多いと聞きます。

私も映画館で席についているだけで尻が痛くなってくる方なので、これまでも「これしかない!」といえるサドルには出会えませんでした。

クッションや形状に工夫をこらした製品をいろいろ試しましたが、いずれも長時間の走行には耐えられません。

なので今回は考えを改め、テクノロジーや設計思想なんかどうでもいいから、とにかく自分の尻にフィットするものを…ということで、ブルックスをはじめて試すことにしました(マンハッタンm451s純正のVELO製サドルはこちら)。

 

ブルックス各モデルを見渡してもどれを選んでいいかよくわからないので、もっとも使用者が多く製品としての歴史も長い、つまりは試され済みの定番と思われる「B17スタンダード」に目星をつけました。

 

しかしこのブルックス、尻に馴染むまでの数ヶ月間は地獄の苦しみ…といった声をよく聞きます。

少々びびった私は、B17AGEDという「革をオイルではじめから馴染ませたモデル。短期間でフィットします」(ブルックスウェブサイト)にすることにしました。

通常のB17よりヘタれるのが早いかもしれませんが、形崩れ防止用のストラップ通し穴も設けてあります。

 

使用しはじめて数ヶ月経た時点での感想。

AGEDモデルだからなのか私の尻にマッチしているからなのか、最初からさして苦しむこともなく、たいへん具合がよいです。

今後は一生、ブルックス以外のサドルは使うまい!とまで思っています。

 

 

 

Manhattan m451S標準装備のパーツを見ていきます。

$タローの自転車生活
(出典:吉田商会HP)

駆動系はFSA。

$タローの自転車生活

制動系はテクトロ。
この辺のグレードのテクトロは、制動力についてはあまり評判よくないようですが、私程度が当面チンタラ走る分には問題なさそうです。
場合によっては、いずれシマノのロングアーチに交換するかも。

$タローの自転車生活

レバーは大ぶりですが、手の大きい私には使いやすいです。

$タローの自転車生活

変速系はシマノ。

$タローの自転車生活

ダブルレバーがヘッドチューブに直付けされてます。
昔はこのレバーに細かいレリーフが施してあったりしたものですが、今のはシンプルでツルンとしていますね。
最近の変速機は、レトロなダブルレバーでもインデックスタイプが多いようですね。
カチッカチッと各段に決まるのはよいのですが、私のような素人でしかも横着者には、調整がアバウトでOKなフリクションタイプの方がよいようにも思います。

$タローの自転車生活

ダウンチューブのワイヤー受けは、なぜこんなに大きく目立つようにしてあるのでしょう?
最初写真で見たとき、「これなんだろう?」と思いました。

$タローの自転車生活

Manhattanネームのサドル。VELO製です。
割とクッションが厚く、すぐにお尻の痛くなる私でも、なかなかの座り心地でした。

$タローの自転車生活

プラスチック製のペダル。
これはあまりにもいただけません。
いくら安普請とはいえ、もうちょっと何とかならなかったのでしょうか。
ほとんど子ども用MTBルック車に付いている物のようなカッコ悪さです。
まあ、こういうものはどうせ後から自分好みのものに取り替えたいので、完成車価格が安くなる方が私にとっては重要です。

$タローの自転車生活

ホイールはワインマンのDA17というやつ。

$タローの自転車生活

タイヤはイノーバ・エクリプス。
最大100PSIの空気圧まで対応しています。

$タローの自転車生活

m451シリーズには、センタースタンドが標準で装備されています。
カッコ悪いっちゃカッコ悪いんですが、ちょっとした買い物とか日常使いには、付いていた方が何かと便利ですね。

$タローの自転車生活

あと、パーツとは関係ありませんが…
Manhattan Bikeのヘッドバッジは、マンハッタンの高層ビル群をモチーフとしたデザインで、なかなかモダンで気に入っているのですが、触ってみるとペコペコのプラスチック製でテンション下がります。
この価格帯でも金属製ヘッドバッジを付けた自転車はいくらでもあるので、ちょっとがんばって欲しかった…

$タローの自転車生活

ちなみに、2012年モデルからパーツ構成が一分変更になりました。

$タローの自転車生活
(出典:KHSジャパン)

ざっと見た感じでは、駆動系がFSAからDRIVE LINEへ、変速系がシマノからマイクロシフトへと、全体に台湾メーカーのものになったようです。
それは良いのですが、完成車重量が10.4kg→10.7kg、価格が¥71400→¥77700とは、どういうことでしょう。
この円高の時代に、重量が300g増えて価格が6000円上がったのでは…
でも考えたら、おそらくは同じ価格帯のパーツが、メーカー変わっただけで300gも増えるのも変だし、重量の測り方が変わったんでしょうか。
「ペダルあり」と「ペダル無し」とか…
また、前にも書いたようにダブルレバーがサムシフターに変更になりました。
前回に続き、Manhattan m451Sのフレームを見分してみます。

m451シリーズの特徴

$タローの自転車生活

$タローの自転車生活

このように、シートステーを三次元的にカーブさせて、衝撃吸収性を高めているようです。
その割に、フォークはストレートですが・・・
スチールフレームの細さが強調された、なかなかきれいなホリゾンタルスタイルだと思います。

700Cサイズのフォークを用いているので、ミニベロの割にはヘッドチューブが短いですね。
このm451シリーズは、フレームサイズがS(身長150cm~170cm)とM(165cm~185cm)の2サイズ設定があります。
身長165cmの人と185cmの人が同じサイズのフレームが合うとはとても思えませんが、通常既製品のミニベロはワンサイズしか設定されていませんから、これでも良い方なのかもしれません。
昔は量産メーカーの既製品のスポーツ車でも、もう少し細かくフレームサイズの設定があった覚えがあるのですが、どうもMTBブームの頃からサイズの画一化が助長されたように思います。気のせいでしょうか。
ともあれ、身長180cmの私はMサイズです。
Sサイズは下のように、ヘッドチューブへのトップチューブとダウンチューブの接合部の間隔が狭いので、写真で見てもすぐわかりますね。

$タローの自転車生活

700Cサイズのフォークには、ブリッジを渡してブレーキを取り付けてあります。
このフォーク上部には、2011年モデルから、写真のようにフロントキャリア取り付け用のダボ穴が設けられました。

$タローの自転車生活

フォークエンド、リヤエンド、シートステーにも、キャリヤ取り付けダボがあります。

$タローの自転車生活

$タローの自転車生活

HPの説明にある、「チェーンステイの角度をディレイラー設計に合わせた、専用台座を採用しています。これにより変速性能を落とさずに最良の状態で変速が機能します」。
変な日本語ですが、要するにチェーンステーアングルの大きいミニベロのフレームに合わせて、フロントディレーラーを後下方にオフセットさせる台座が直付けされています。

$タローの自転車生活



次回は標準装備のパーツ類についてです。
晴れて入手に至ったマンハッタンm451Sですが、ここでちょっと忘備録敵に、この自転車のフレームとManhattanというブランドについて、まとめておきます。

マンハッタンバイクとは

Manhattanは、米KHS社の街乗りバイクブランドで、かつてはm1216というフォールディングバイクが有名だったと思います(現在はカタログ落ちしたようです)。

$タローの自転車生活



さて、KHSジャパンによると、KHSのバイクは台湾の自社工場で生産されているとのこと。
Manhattanについては特に記述がありませんが、KHSの一ブランドですから、やはり同じ工場で作られているのかな…
m451のヘッドチューブにも燦然と「MADA IN TAIWAN」とあります。

$タローの自転車生活

ちなみに、チェーンステーガードには「KHS・USA」とあります。

$タローの自転車生活

台湾は、言わずもがなですが、「昔日本、今台湾」というくらいの自転車輸出大国です。
今では量産フレーム溶接の技術は世界一とも言われるそうで、イタリアや米国の有名ブランドのスポーツバイクも、20万円くらいまでのものはほとんど台湾製のよう。
まあ一口に台湾製といっても、製造元によってクオリティーの差はあるでしょうが、KHS自社工場製ということでそれなりに信頼できそうです。
KHSジャパンも、こんな紹介記事を載せてアピールしています。

KHSのバイクが出来るまで

市場価格5万円前後以下の価格の自転車は、「MADA IN CHINA」が多いと思いますが、中国は技術・品質管理ともに、まだまだの感がありますね。
私も1台MADA IN CHINAのフォールディングバイクを持っていますが、溶接痕や可動部位の処理なんか素人目にも雑です。
とはいえ、中国は様々な工業分野で、日本でリストラされたり廃業に追い込まれた技術者をどんどん引きぬきソフトパワーの拡充に余念がないようですから、将来的には技術水準でも高い競争力を身につけるかもしれません。
せっかくの「宝もの」、日本の経済成長を支えた職人さんや技術者さんを粗末にする日本は、将来大丈夫なのでしょうか。



話がそれました。
この台湾製フレームに用いられているスチールチューブは、英国レイノルズ社の520というセット。

$タローの自転車生活

レイノルズでも普及価格帯のチューブセットのようですが、完成車価格10万円前後くらいまでの、「まともな」スポーツバイクのスチールフレームに割と用いられているようです。
ブルーノやジェイミスなんか、けっこう使ってたんじゃなかったかな…

$タローの自転車生活

この通りはっきり「クロモリ」と表示されていますが、実はマンガン・モリブデン鋼らしいです。
クロムがマンガンに変わるとどうなのか分かりませんが、まあコスト的な問題でしょう。
マンガン・モリブデン鋼はクロム・モリブデン鋼とよく似た特性を示すそうですが、実験室レベルでは多少劣る部分もあるのかもしれません。
いずれにせよ、私のような素人ライダーが気にするほどのものではないでしょう。
フォークもクロモリ。
そういえば、人気のBianchiなんかは、10万円くらいまでのモデルのフォークがハイテン鋼だったりします。
ハイテンが悪いとは言いませんが、このあたりの価格帯の自転車を選ぶ消費者に対し、気づかないところで安普請しているようで、あまりいい感じがしません。
かつてBianchiのチェレステグリーンは、私のようなロードマン世代にとってはとても手の出ない憧れでしたが、今やほぼママチャリ価格のモデルまで店頭に並ぶようになりました。



次回は、フレームの外観、各種加工の様子などを書きたいと思います。


中学時代のブリジストン・ロードマンに始まって、これまでの人生、MTB、ロードバイク、フォールディングバイクとあれこれ乗り継いできましたが、ここにきてミニベロ(非フォールディング)に乗ってみたくなりました。
目的としては、街乗りメインに、ちょっとしたポタリングやツーリングもできたらと・・・
街乗り自転車ではピストが大流行ですが、個人的にはミニベロ(小径車)がオシャレな感じ。
本格ロードは、服装も考えなきゃいけないし、すでにコルナゴのアルミモデルを持っています。



というわけで、まずは自転車選びから。



まあモールトンとかオーダーメイドとか上を見だしたらきりないので、今回はマスプロメーカーのお手頃価格モデルから選ぶことにします。
ちまた(東京都内)では、スポーツミニベロ(非フォールディング)四天王といえば、

・Bianchi
・GIOS
・ルイガノ
・ブルーノ

…あたりかと思われます。

さらに、ラレーやManhattan Bike、ビリオンやMASI、FUJIのものも、たまに目にします。
まず、人が乗っているのはなるべく避けたいので、Bianchi、GIOS、ルイガノは除外。
ブルーノは色もなかなか洒落てて魅力的なんだけど、う~~ん…
迷ったあげく、Manhattanのm451シリーズに目を付けました。
決め手は、

・クロモリ、ホリゾンタルフレーム(ちょっとクラシックな感じでいきたい)
・レイノルズのフレームセットを用い、KHSの台湾自社工場で製作している(値段の割に氏素性のハッキリ感がなんか安心)
・451ホイール(20インチでも406よりはちょっと大きく、よく走りそう)
・なぜかミニベロはフレームサイズが1サイズしか設定してない場合が多い。しかしこれは「S」と「M」の2サイズから選べる。

そしてこれが決定打なのですが、
・20インチホイールなのに700C用フォークを使っている。

ミニベロはオシャレなんですが、小径車ゆえの短いフォークが、なんか短足っぽくて個人的に気に入らない部分でした(あのミニベロの短足が、カワイイんじゃないか!という見方もあると思います)。
またManhattan Bikeによると、700C用フォーク採用により、ミニベロの割に直進安定性にすぐれている…ということのようです。
この「ミニベロに700Cフォーク」は、ミニベロで有名なビルダー・寺田商会なんかは採用しているようですが、マスプロメーカーではこのManhattan m451シリーズ(と、おそらくここからOEM供給されている杉山輪業のクリーンスピード)だけかと思われます。



さて、このManhattan m451のモデル構成です。

マンハッタンバイクmシリーズ

全5モデルで、それぞれパーツ構成等異なるのですが、見た目中心に特徴を大雑把に書くと、

・m451X・・・ミキストフレーム。
・m451T・・・ホリゾンタルの入門モデル。フラットハンドル、サムシフター。
・m451S・・・ホリゾンタルの中級モデル。ドロップハンドル、ダブルレバーシフト(※)。
・m451R・・・ホリゾンタルの上級モデル。ドロップハンドル、デュアルコントロールレバー。
・m451RC・・・ホリゾンタルの最上級モデル。ドロップハンドル、デュアルコントロールレバー、カーボンフォーク。

※2012モデルからサムシフター。

フレームは全モデル共通のレイノルズ520、ホイール、タイヤも同じようです。
ロードマン郷愁の私は、ダブルレバーのm451Sで決まりです。
同じフレームなら、安いモデルの方が何かお得感もある。
色は深緑、ロゴは金色。
昔、同じような色のトレックのMTBに乗っていて、その時はどうも気に入らない色だと思っていたのですが、今回は渋くてまあまあいい感じに思えます。
ところで、26インチとか700Cとかのスポーツ車は、ダブルレバーはたいていダウンチューブに装着していると思うのですが、ミニベロは昔からヘッドチューブに付ける場合が多い気がします。なぜでしょう。
ミニベロはフロントフォークが短い分ダウンチューブが下方にさがる、即ちレバーが手元から離れ操作しにくくなる…ということだと思いますが、それならトップチューブに装着しても良さそうに思います(実際、パスハンターや軽快車など、トップチューブに変速レバーを装着したものもありました。前傾姿勢を標準としない場合は、その方が操作しやすいからでしょう)。
とにかく、このm451Sはモデル中唯一、ヘッドチューブにダブルレバー直付け加工してあるわけです。
後から同様の加工をフレームを施そうとするとえらい大変なので、この一点をもってもm451S一択となります。


ところが、そうこうしている2011年秋、m451シリーズの2012モデルが発表されました。
そしたらなんと!
m451S、肝心要のダブルレバーが、サムシフターに仕様変更!
しかも値段も6000円くらい上がってる!
「こりゃイカン!」と慌てて自転車店に走り、展示中のツルシの2011年m451Sをその場で購入したのでした。

タローの自転車生活
(画像はネットで拾ってきたもので、現物ではありません)

Bianchiやブルーノあたりは人気があるようで、ものによってはイヤーモデルがすぐに売り切れ、「次年度モデルの入荷待ち」という事態になりかねないようですが、Manhattan m451は、割と不人気なのか、各店けっこう在庫を抱えているようです。
そんなわけで、ちょっとのんびり構えてしまっていたのでした。




自転車好きのバブル世代・ささやきタローの、自転車生活日記です。
主に、ミニベロ・Manhattan m451sについて、書いていきます。
よろしくお願いいたします。