ちょっと日が空いてしまったけれど、先日のリステライブについて感想がようやくまとまったので記していく。

 

 

 

 

楽しみにしているイベント事の前夜は、いくつになってもなかなか眠れない。

思えば昨年行われただいたいロックの日ライブこと、Rock’n’Roll PARTIY!!~RE:SHOUT!!~のときもそうだった。

 

会いたい人たちに会える、聴きたい音楽が聴ける、居たい場所に居れる。

息苦しい社会生活から一時的に脱却できる空間に居れることは、それを想像するときからもうどうしようもなく興奮してしまうのだ。

 

 

 

6/15(土)Re:ステージ!PRISM☆FESTIVAL Vol.1 -Resistance-。

4thライブぶりの大型ライブで、そのときは声も出せなかった。

この規模のリステライブで叫べるのは何年ぶりだろうか。

 

会場の最寄り駅に向かう途中、そんなことをぽつぽつと考えていた。

 

2019年に放送されたアニメ-ドリームデイズ-からハマり、同年11月に開催された3rdライブが初参戦だ。そのとき以来か。

あのときはアニメで流れた数曲を軽く知っている程度で、もちろん掛け声のタイミングやワードもまったく知らなかった。

 

そうか、ということは今回のこのライブが実質、リステのストーリーや楽曲を知ってから初めて(掛け声含め)全てを楽しめるライブになるのか。

 

そんなことを省みながら、ふと、「ここで歌える!!やっほー!」と、君とインフィニティのフレーズが脳内に流れた。

 

そうだよな。今日一日、全身全霊でいこう。

 

 

 

そうしてリステについて、これから始まるライブについて思いを馳せるだけで感情が高まり胸が高鳴る。

当日の強い日差しもなんのそのといった意気揚々とした面持ちで歩き、会場-森のホール-に着く。

 

現地で見知ったリメンバーズたちと合流し、互いのテンションを分け合いながら話していると、あっという間に開演時刻となった。

 

 

 

 

ライブが、始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや~、最高のライブだった。

楽しかったな。

 

 

 

毎度のことながら、リステのライブは運営さんが一番ぶっ飛んだパッションを持ってんじゃねえかと思うほど、そのあふれ出る熱意をセットリストで表現する能力がとても素晴らしく、リステオタク好みで、僕好みすぎる。

 

 

解釈一致を超えて、そんなセトリある!?といつも楽しませてくれる。

毎回、その驚きとともに腹の底から笑ってしまう。

 

このコンテンツが好きだと思う大きな要素のひとつだ。

 

 

 

ライブ前に、あの曲はあるかなあ、あれ好きだけどやってくれたらいいなあ、なんて夢想しちゃうけど、

そういえばライブが終わってからこっち、あの曲やってくれなかった~なんて、全く思わなかったな。

 

ただ確かな満ち足りた想いと、終わってしまったという余韻がそこに漂っていた。

 

 

しかしながら、今回も場面一つ一つの記憶が曖昧である。

 

最初のテトラルキアの盛り上げやお通しのせーので跳べ、トロワアンジュの青い鳥よりとトライアムトーンのサンダーレスキューとのコンボ。

ほかにも新曲たちや一夜限りのコラボ楽曲、あると思わなかった念願の To Die For と 永遠の一縷などなど。

 

 

色んな、観たいものや観れると思わなかったものを詰め込んだライブだったけど、

気づいたらいつの間にか終わっていたという感覚。

 


2月のオードリーのドームライブもそうだったし、個人的ライブあるあるなんだろうな。

 

 

いや~、楽しかったなあ だけが残る、ある種の贅沢さ。

贅沢だし、何よりその場に没頭できたということだろう。

という意味合いで、僕はこの感傷を今は前向きに捉えている。

 

 

集中力もその持続力も浅く短い自分にとって、没頭できるか否かは、イコールで心の底から楽しめたか否かの大きな指標だ。

ただそのときそのときの実感を味わい、レスポンスし、跳んで、推したちの歌や振る舞いを浴びる。

 


その場に在るだけで精一杯で、でもそれだけで十分のような。


それが何より満ち足りた”良いライブ”であったという証拠のような。


そんな風に捉えている。

 

 

 

ただ、そんな中でも覚えているものがいくつかあって、その最たるものは1部で披露されたM.L.V.Gのラストのシーンだ。

 


初めてテトラルキアの一人、城北玄刃(演:西田望見さん)が不在である中での今日。


坂東美久龍役の山田奈都美さんがご自身の想いを込め「クロ見てるか、行くぞ!」とジャンプの檄を飛ばす瞬間。

 


その瞬間はなぜかとても衝撃で、今も記憶に残っている。

 

 

後日、山田さんご自身の配信にて、情動のあまり、そこだけはアドリブセリフだったという旨の感想を聞けたので、もしかしたらそういうところに記憶に残った理由があるのかもしれない。

 


練習やリハではどうしたって出てこない、当日の本番、観客の前でしか生まれないその場限りの感情や衝動。


他のキャストさん含めそういうものを浴びたからこそ終始没頭できたし、その中でもひときわ輝いていると感じ取ったものがこうして胸に残るのだろう。

 


 

1部2部全曲通して、曲中のセリフやMCが(おそらく音響と席位置の関係と何より自分の耳慣れなさから)完全にクリアに聞き取れたのはこのセリフだけだったけど、ぜんぜん問題ないし、むしろそれで十分のような気もする。

 

そこ以外の拾いきれなかった部分は、配信で聞けることができたし。

 

 

ああでも、これから先のライブも、配信があるかどうかは分からないんだよな。

 

エンゼルランプ前奏でのトロワアンジュの微笑ましい掛け合いをちゃんと聞き取れたり、

To Die Forでの山田さんの激エモ表情をしっかり見れたり、

新曲たちのヘビロテができたり、

というか全編通して余韻に再び浸れることができたり、

 

今回のアーカイブ配信もとても楽しかったな。

 

諸々の関係上、難しい場面もあるのだろうけど、やはり配信文化も残ってほしいなと改めて感じた。

 

 

 

 

 

配信のアーカイブが終わってからは、セトリに寄せたプレイリストを作り、それを聴きながら当時の光景を思い起こしていた。

 

緋村那岐咲(演:長妻樹里さん)始まりの楽曲が増えてきて嬉しいとか、Lumiereの二番で長妻さんの歌声だけになる瞬間がやっぱとても好きだなとか思ったり、

M.L.V.Gの「しゃがれた声も 君となら悪くはないかな」とFearless Girlの「一人でも大丈夫…、でも君もいたらいいな」との歌詞同士の繋がりを感じて、これって結構テトラルキアを表したフレーズだよなと感じたり、

367Daysの最後のフォーメーションを思い返して、4人ではやっぱ寂しかったよなと思い返したり。


 

色んなものを再認識できた。

また、曲を聴き返しながら当時を振り返り、そういえば、と思った。

 

今回のライブは、全ユニットがそれぞれ何かしらの不安点を抱えながらの当日だったのでは、と。

 

 

KiRaReとテトラルキアは初めてフルメンバーではない中でのパフォーマンスで。


アスタレーヴ、トライアムトーン、アルシュシュは今年前半のお披露目ライブから初で、まだ全員から認められていないかもという意識もあったかもしれないし。


トロワアンジュは新曲の難易度が毎回留まることはなく、今回は変化球的にラストとアンコールラストを任されていたり。


オンゲキからのスペシャルゲストの両名なんぞは完全アウェーの状態で、その中でソロ曲や新曲を披露したり。

 

 

どのライブでも、不安点はそりゃ何かしらあるだろうけれども、今までグループとして出演する場合はフルメンバーでの開催がセオリーだった観点からも、今回はそういう、見方的にも分かりやすくチャレンジングなライブだったのかもしれない。

 


いや、チャレンジングというより、つまりはそこがレジスタンス的な意味合いになるのかな。

 

 

今回のライブタイトル、Resistance について、王者であるステラマリスが不在という点と、アプリ内ストーリーでプリズムステージがついに始まる動きがあることから、王への”反抗”という捉え方が一般的だったみたいで、その考察になるほどなと膝を打っていたのだけれど。

 

 

変わり行く関係性や進む年月によって色んな都合が合いづらくなったり、ひとつの夢のために再始動したグループや、まったく新しいグループが加わったり、他作品との頻繁なコラボが行われたり。

 

 

そういう転換・進行に、きっとネガティブな意見もあったのだろうね。


もっと言うと、9年目に差し掛かるリステの、アプリ含めてオワコンだサ終だと揶揄する外野の意見もきっとあるのだろう。

 

ここ数年、推しキャラの生誕やイベント報酬以外まともにアプリをプレイしていない自分だからこそそう思うよ。

 

 

そこらへんの、リステの現状の立ち位置だとか、周りの環境や評価だとかに対する公式の回答も、このライブタイトルに込められているのかもしれない。

 

それはステラマリスの新曲、The World Never Ends のジャケ写で Never が書き足されたように強調された表現であったことからも、リステ全体が何かに対してResistance の想いがあるのではないのだろうかと、そんなことを考えたりした。

 

 

 

また、今回のライブについて自分に置き換えてみてみると、


お披露目ライブのおかげでアスタレーヴ・オルタンシア間の関係性は受け入れることができたし、彼女らが追う夢を自分も見てみたいと思う。


同じくお披露目ライブを経てトライアムトーン、アルシュシュはすっかり顔なじみで、その新鮮なパフォーマンスは他グループにもいい刺激になるだろうなと思った。


願うことなら、フルメンバーでのパフォーマンスがやっぱり見たい。今回の境界線のような念願のコラボも最高だったけど。


オンゲキの楽曲やキャラは、全く予習しなかった。

 

こんなところである。

 

 

今回のライブを経て、改めてリステについてもっと色々知っていきたいし知っていくべきだと実感した。


去年のRe:SHOUT!!を経験するまでは正直、いつ終わっちゃうか心配で意図的にあまりハマらないようにしていた。

 

今の自分の中でこんなに楽しいと思える現場コンテンツはないし。

ならばその作品を楽しみ尽くせるように、これからはよりフルスイングで応援していきたい。


いつか必ず来る別れが辛くなるのも承知の上で、だ。

 

 

改めてそう感じたライブだった。

 

 

 



 

ああ、そうだ、これも感じたから記録しておかないと。

 

 

長妻樹里さんのオタクとして今までリステを楽しんでいたけど、昨年の4月から山田奈都美さんの配信-NACHULITY-を聴き始め、その感性や歌声にハマった。

 

そして今回、1部のテトラ始まりや2部のせーとべコンビ、To Die For など、山田さんも大活躍で、そのたびにめちゃくちゃテンションが上がった。

 

NACHULITYで山田さんのことをリスペクトしてから、その存在を自分の内側に置いてから、リステのライブをより一層楽しめることができた。


本当に感謝しかない。

 

 

 

 

長妻さんの歌声に聴き入って癒されたり、山田さんのパフォーマンスやアオリが最高すぎてはしゃぎ倒したり。

さすがにどうか時間を戻してと言いたくなるくらい充実した一日だった。

 

次のライブも楽しみだ。

 

 

 

この先、あと何回あの人たちのパフォーマンスを観ることができるんだろうなと不安になったりもするけど。

 

今ある去ってほしくないものたちがいつか必ず失われることも分かってて、その絶対的事実に辟易すらするけど。

 

そういう恐れがあるからこそ大切に想えると、分かってはいるつもりだけど。

 


そんな諸々のマイナス感情に心で中指をかざしながら。

 

これからも没頭というただひとつの手法で、ネガティブに囚われがちな自分に抵抗していきたいと思った。