儚すぎる歌声。儚いからこそ尊い。

 

メロディーとか歌声とか,雰囲気が天国のように優しくて儚くて,涙が出そうにもなりますが基本的には暖かい気持ちになれる曲です。

 

なんとなく,亡くなった後はこの曲を聴きながら成仏するような気がします。

 

 

桃子とさくちゃんのデュエットなのが良いというよりは,

「友情ピアス」という曲を桃子とさくちゃんが歌っているのが良いです。

「友情ピアス」という曲を歌うのにおいて,この2人が揃うことでしか出せない味がある。

 

この曲は女の子同士の友情を描いた曲ですが,「うちらベストフレンド!」って感じではなくて,「絶対に傷つけてはいけないかつ絶対に傷ついて欲しくない尊さの塊」みたいな感じ。

 

そんな尊い曲を桃子とさくちゃんが歌うことで尊さが底上げされるとは思いませんか?

この2人の関係性が尊いということです。

普通に相思相愛なはずの2人なのにお互いに人見知りやらなんやらで大々的に仲良くしているしているわけではない感じ。

 

そんな絶妙な距離感が尊さを醸し出していて,その尊さが楽曲とベストマッチしているのだと思います。

 

桃子とさくちゃんの雰囲気というのは誰にも代えがたいものだと思います。

 

さらにいうと経験や境遇がまるで同じな2人だからこそ醸し出せるものもありそうです。

 

(実在するメンバーに対してこんな風に2次元キャラみたいな分析をするのはあまり好きではないのですが,言語化するとしたらこんな感じかなと長々と述べてしまいました。要は桃子とさくちゃんの2人でよかったってことです。

大体にしてこの膨大に膨らむ感情を言語化すること自体無理がありますね自分には)

 

 

この曲はまあとにかく歌声が良いですね。

かわいい歌声,優しい歌声というのはまさにこういうものだなと思える2人の歌声。

それでいて儚さも感じる。

聴いているだけで心が洗われます。

曲調ともベストマッチしていて,なんなら曲調のほうが負けているんじゃないかってレベルです。

 

桃子もさくちゃんも,歌声にそれぞれの色を感じますね。

カテゴリというか向かっている方向というかそういう大まかなものは同じだけど,構成されている要素が微妙に違うような。

 

儚くて繊細で,そよ風の様に優しくてか細いんだけどその中に確かに魂は宿っているようなさくちゃんの歌声。

儚くて,小さいようで大きくて,でも小さくて,透き通っているというよりは純度100%の桃子色でそれが限りなく透明に近い桃子の歌声。

 

そんな2人の歌声がこの上なくベストマッチで,「友情ピアス」という曲においてこれ以上にしっくりくるハーモニーはないと思います。

 


個人的にはただただ2人で歌っているというよりは,
さくちゃんの歌声を,桃子の歌声が導いているように聴こえます。
何をもって導いているのかといえばそれは恐らく,「桃子が先輩であるという事実」なのではないかと。

 

(言語化難しいポイント。自分でも何が言いたいのかわからない。もしかしてめっちゃ当たり前のこと言ってる?)


後輩である遠藤さくらから見た,先輩大園桃子の大きな背中。
そんな背中をさくちゃんは道しるべにしている。

まさに2人の関係性そのものといえます。

 

(夢のないことを言うとハモリのパートがあるからそう聴こえているだけかもしれませんが)

 

 

ベクトルは若干違えど,今にも消えてしまいそうなほど儚い歌声な二人。

今にも消えてしまいそうなほど儚いからこそ,尊い。

 

 

「友情ピアス」のおよそ半年後に桃子は乃木坂46を卒業しました。

結果としてこの曲が桃子の最後のユニット曲になったわけです。

今になってようやく感じられるようになりましたが,桃子がいなくなったことで感じられる儚さや美しさのようなものもあるのではないかと思えます。

寂しさや切なさとも取れるそれは,プラスな感情かと聞かれれば答えあぐねますが,マイナスな感情ではないと僕は思っています。

 

(時期的に意図的に「友情ピアス」を桃子の最後のユニット曲にしたのではという説もあります。こうなることを見越してそうしたのであれば脱帽と言わざるを得ませんね)

 

 

『巡り合えて 本当に良かった』

なんて言っていますが,こちらからしてみれば

巡り合ってくれて本当にありがとう

って感じです。