ずっと朝食は手軽なパン派だった私ですが、最近、思い切って「和食」をしっかり作るようになりました。

 

一歩一歩、自分の毎日という宝の地図を丁寧に埋めていきたい……そう思ったとき、一日の始まりである朝の時間をどう過ごすかが、今の私にとってすごく大切な「覚悟」のように感じられたんです。

炊きたてのご飯の甘い香りと、お出汁がふわっと香るお味噌汁。

 

トースターのチン!という音で慌ただしく始まっていた朝が、今はトントンとまな板を叩くリズムから始まります。お鍋から立ち上る湯気に包まれている時間は、誰にも邪魔させない、私と私の生活の間にしかない「他者が介入できない二人だけの熱い領域」。

これまではつい効率ばかりを優先していたけれど、こうして焼き魚の焦げ目や、お浸しの鮮やかな緑を一つひとつ引き受けて並べることで、自分自身との唯一無二の深い絆を、改めて結び直しているような気がします。

 

不思議なことに、和食に変えてから、お腹の底からじわじわと力が湧いてくるのを感じます。一歩一歩、地に足をつけて歩き出すためのエネルギーが、体の内側からしっかり満たされていくような感覚。

 

手間はかかるけれど、その分、自分を大切に扱っているという充足感は、何物にも代えがたい心の宝物になりました。

明日の朝はどんなお出汁を引こうかな。そんなことを考えながら眠りにつくのも、今の私にとっては幸せな習慣の一つです。丁寧な朝食という新しい地図を持って、明日からも私らしい一歩を刻んでいこうと思います。