一応、10代に遭った被害のハイライトはこんな感じかな

 

ラストスパートで書く

 

 

中学生になると、私は電車とバス通学を始めた

少し大人になった気がした


 

これは私の顔のコンプレックスなんだけど

 

目つきが悪い

知らずに流し目や横目で

チラッと見る癖がある


それが

非常に悪い印象を与えるらしい

 


特に寝起きや体調が悪い時は

表情をコントロール出来ないから

「因縁をつけた目つき」になる、らしい

 



 

その日は非常に眠たかった

元々、朝早いのが弱かったのもあり

 



虚ろな顔で空を見つめながら

満員の通勤電車に乗っていた

 

例の目つきの悪い顔をしていたんだと思う

 



ふ、と

 



殺気のようなものを感じた

 

 



眼球が血走って、瞳孔が開ききった男が

私を睨みつけていた

 



この人、ヤバイタイプの人だ


ヤバイ、逃げなくてはっと


思った瞬間に



殴られていた



 

「なんじゃ、お前。馬鹿にしてんのか

喧嘩売りやがって、クソがああああああ」

 



っと、硬い拳で

ガンガン、何度も何度も殴られた

 

 

次の駅に着いてドアが開くまで

ずっと殴られた

 

 




場所は満員電車だ

 

人は沢山居た

 

誰も助けてくれなかった

 


 

殴ってきた男は小柄で

それより体躯のいいサラリーマンは

本当に沢山居たのに

 

 

誰も助けてくれなかった

 



 

男が何か言葉を吐き捨てて

降車していくと


すぐに走り寄って来てくれた人がいる

 



コギャルだ

 



あの当時、

ルーズソックス、ガングロ、ミニスカの3拍子揃った

正統派のコギャルが倒れた私を抱え起こしてくれた


 

「ちょっと!!!大丈夫?

ごめんね、すぐに助けてあげられなくって

アイツ絶対に頭オカシイ奴だから気にしちゃダメだよ

痛かったでしょ?

警察ついて行ってあげようか?」


そう色々いってくれていたが

 


生憎、私は

暴力を受けたショックで頭が回っていなかった

殴られたところが痛すぎて、

逆に涙が出なかった

 

ろくに

「ありがとうございます。」も言えなかったと思う

あの時は、コギャルさん、ありがとう。。。

 

 

学校が終わった後に

家に帰って

両親に警察に行けばいいのか相談をした

 



「あなた、また目付き悪かったんじゃないの?

もう、通学時間を早くしなさいよ」


 

私は両親に相談するのを辞めた

というか、

両親に期待する事を完全に諦めたのだ


 

だって、

どうせすぐに私は死ぬんだし


この頃になると毎日のように

「死にたい」と呟いていた


日記にも

「早く死んで楽になりたい」っと書き綴っていた

 



学校配属のカウンセラーに相談したこともある

初めて頼れる大人ができたと思って


本音の「死にたい」を伝えたら

担任の先生に通告され、散々な目にあった

 



 

それからは、大人を信用していない


いや、他人を信用していない

 



 

その後も

 

触らない痴漢、新婚と名乗る既婚者からの通学ストーカー

露出狂、精神異常者にからまれる・・・・など

 



数えだしたらキリがないので

この辺にしておく

 

 

 

当時から

変な人に遭ったんだよっと相談すると

 


「あーそれは

優子が可愛くて目立つからだね

気を付けないとダメだよ」

 


っと何人もの人に言われた


 

「そっかー、

可愛い恰好だとひどい目に合うのかぁ

目立たない恰好すればいいのかなぁ。


こんな洋服着たくないけど

自分を守る為だもんな

あー着たい服がないなぁ」

 

 


本当は、

ずっと誰かに守ってもらいたかった。