日本の和紙が、無形文化遺産に登録されましたね!
私は稚拙ながら紙漉きが大好きなので嬉しいです♪(*´ω`*)
原料に「楮(こうぞ)」を使用し、
8世紀から続く伝統的な工芸技術の製法を守る手漉和紙。
今回登録される「和紙」は、
国が重要無形文化財に指定している、
島根県浜田市の石州半紙、他には、本美濃紙、細川紙の3種類です。
寒い時期に漉かれる和紙は繊維のキメがよく詰まっており良い紙になります。
紙漉き師の方々は冬の時期は手を悴ませながら漉くそうです。(数年前のユニク○さんのCMでやってましたよね)
そんな過酷な製造環境の中、
供給が需要に追いつかないのが現状です。その最大の問題点は後継者不足。
新聞では
「ユネスコ無形文化遺産に登録されることで和紙に関心を持つ若者が増えてほしい」とありました。
後継者不足より供給が追いついていない現状に、
紙への関心を持つ若者の少なさは勿論ですが、
若手の作り手も減っているのも理由の一つだと思います。
メーカー(製造元)とアーティスト(製作者)は本来対の存在です。
素材を作っても使う人がいないと廃れる産業あるのに対し、
譲れない表現の一つとして材料が無くなり廃業する作家もいます。
素材をこだわるという有名な逸話だと、
昭和の日本画家 竹内 栖鳳の好みにあわせ、和紙職人岩野平三郎の工房で制作された栖鳳紙。
作家にこだわらず、作り手というのは
双方が切磋琢磨しながら成長していく姿があって文化の発展をしていくものだと思います。
また製造元というのは
代々、伝統的な知識、技術(ノウハウ)を受け継いで持っています。
私は一般家庭に生まれ育ったので一流の知識を得るのに必死です。
素材に対しての知識を持っているのと無いのとでは、
作品に対しての保存、耐久性、堅牢性が全く変わってきます。勿論、表現の幅も。
作家は一人で描けるわけではないのです。様々の方のご支援と応援がないと成り立たない事もあります。
今回の和紙の無形文化財を登録を機に、
伝統的な和紙を使い、その素材の美しさを広めていくのも作家の仕事の一つだなっと思いました。